monoxデジカメ比較レビュー
monoxデジカメ比較レビュー サイトマップ monoxデジカメ比較レビュー デジカメレビュー monoxデジカメ比較レビュー デジカメの選び方 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ比較 monoxデジカメ比較レビュー monoxブログ
monoxデジカメ比較レビュー 新製品情報 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ質問箱 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ用語集 monoxデジカメ比較レビュー デジカメリンク monoxデジカメ比較レビュー 運営者情報
トップページ > デジカメ徹底レビュー > 富士フイルム FUJIFILM X20 > 1.富士フイルム FUJIFILM X20の位置づけと概要
特集 X20

1.富士フイルム FUJIFILM X20の位置づけと概要


富士フイルム X20  by Inaba Kunio    実用性と描写性能を大幅に高めた高級コンパクト  評価:5.0
富士フイルム  X20 FUJIFILM

 実用性と描写性を大幅に高めたカメラ

 当初の予定よりは1週間遅くなりましたが、いよいよX20が発売となりました。前機種であるX10はブラックモデルだけでしたが、X20ではシルバーモデルも用意されているのが、まず目に留まります。基本的なデザインテイストは、同時に発売となったX100Sと同じものの、並べてみると一回りコンパクトに仕上がっています。

 X100Sも内部が大幅に進化していましたが、同じことがX20についても言えます。外見上はほとんど変わらないだけに、実際に手に取って撮影すると、X10とは違うカメラとなっていることに驚くのではないかと思います。

 常用可能となった実像式光学ファインダー

富士フイルム FUJIFILM X20
X20の実像式光学ファインダーの接眼部。X10よりも大幅に進化した。

 まず、X10/X20の特徴である実像式光学ファインダーが大幅に進化しました。X20のファインダーは、ズームレンズに連動はしましたが、これだけで撮影するのは少々厳しかったと思います。その一番の理由は、ファインダー内に一切の情報は表示されなかった点にあります。

 実像式光学ファインダーのメリットは、被写体への追随性が高くクリアーな視野で撮影ができる点です。日常的なスナップなど、速写性という点で強みを持っていますので、もしファインダー内に撮影に必要な情報が表示されれば、ファインダーを覗くだけで撮影を完結させることもできます。今回、X20ではデジタルトランス液晶を組み込むことで、シャッタースピードや絞り、ISO感度などの情報表示を可能にしました。

 同時に、新たにアイセンサーを搭載することで、省電力性を維持しつつ、構えるだけで情報表示をすることもできるようになっています。

 他方で、実像式光学ファインダーは、撮影に用いる光学系とは別のファインダー用光学系を使うことから、特に近くの被写体撮影時には視差(パララックス)が発生しやすくなるなど、正確な構図の面で弱点もあります。その意味では、もともとスナップ的な撮影シーンに適したカメラでしたので、今回のファインダー強化は「カメラの強みをさらに強化する」進化であると思います。

 解像力と高感度性能をはじめ描写力がアップ

 次のポイントは、描写性能が向上した点です。X20のイメージセンサー有効画素数は1200万画素でありX10と同じですが、ローパスフィルターレス「X-Trans CMOS II」となっています。画像処理エンジンも「EXR Processor II」に進化したことで、解像感が25%、ノイズも30%軽減されています。実際のテスト結果は「描写力チェック」のところに掲載していますが、X10よりも明らかに向上していることが確認できました。

 デジタル一眼レフやX100Sとの違いは小さくはありませんが、それでもこれだけの描写力を持っていれば、日常的な撮影シーンのほとんどをカバーできます。高級コンパクトカメラとしての役割を、十分果たす実力を持っていると感じました。


 オートフォーカスをはじめ動作を高速化

 もう一つ重要な点は、オートフォーカスをはじめ、動作全体のレスポンスが向上した点です。撮りたいときに、素早く、テンポよく撮れることは、撮影する楽しさを高めてくれ、「撮ろう」という気にさせてくれます。富士フイルムによれば、起動時間0.5秒、AF最速0.06秒、シャッタータイムラグ0.01秒、撮影間隔0.5秒の高速動作を実現しています。

 また、連写性能の向上もポイントです。X10の7コマ/秒が12コマ/秒になるとともに、JPEGで11コマの連続撮影が可能となっています。RAWについては公表されていませんが、実測では8コマの撮影が可能でしたので、コンパクトカメラとしては十分なレベルであると思います。

 X20が想定しているユーザー層

 X20の特徴は、日常的なシーンをカバーできる光学4倍ズームを搭載し、高い描写性能を持ち、実像式ファインダーを中心にテンポよく軽快に撮影できるカメラ、と表すことができます。常に手の届くところに置いておき、気軽に持ち出して使うのに、最も適しているように思います。その意味では、まさにXシリーズの中軸を担うカメラと言えるかもしれません。

 今回、X20をテストしてみて感じたのは、X10で気になった点がきれいに対応されている点です。X100からX100Sへの進化もそうでしたが、富士フイルムがきちんとユーザーの声を製品開発に反映していることを実感しました。

 それでは実際に、「実用性と描写性を大幅に高めたカメラ」、X20の実力をテストしてみます。


< X20特集メニュー へ

製品仕様からみたX20 へ >

X20 特集メニュー
1.X20の位置づけと概要
2.製品仕様からみた X20
3.X20の外観をみる
4.X20の描写力チェック
5.結局、X20は「買い」か?

富士フイルム X20 一口コラム

富士フイルム X100S 実機レビュー
富士フイルム X10 実機レビュー
富士フイルム XF1 実機レビュー
富士フイルム X-S1 実機レビュー
富士フイルム X-Pro1 実機レビュー
富士フイルム X-E1 実機レビュー

monox_footer_image