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【オリンパスとパナソニックの特徴】現在マイクロフォーサーズ規格のカメラボディを展開しているのは、オリンパスとパナソニックの2社である。この3年間で両社合わせて17機種を発売・発表しており、レンズをはじめとするアクセサリーを含め精力的にシステムの充実が進められている。 同じように商品展開している両社であるが、少なくとも現時点におけるマイクロフォーサーズに対する立ち位置は微妙に異なっているように思う。 ●オリンパス:フォーサーズとの棲み分けオリンパスは、マイクロフォーサーズ規格のカメラはすべてPENシリーズに属する。フォーサーズ規格のE-5を昨年発売したように、オリンパスにとってのマイクロフォーサーズは、あくまでフォーサーズ全体の一部門という位置づけである。そのため、PENシリーズとPEN Liteシリーズ、そして新たにPEN Miniシリーズを展開しているものの、どちらかといえばバリエーションモデル的な差異にとどまっている。 つまり、小型軽量を求める顧客はマイクロフォーサーズへ誘導するが、そうでない顧客に対してはフォーサーズを推奨する、といった役割分担が生きているのである。そのため、カメラの大型化につながるEVFファインダーを搭載している機種は今のところ展開しておらず、もし必要であれば外付ビューファインダーで対応することになる。内蔵フラッシュについても、搭載しているのはPENシリーズのみで、他の2機種は小型軽量化が優先されている。 とはいうものの、ライブビューまわりの技術発展も急速に進んでいる。おそらく、今後はマイクロフォーサーズの位置づけがさらに重くなっていき、場合によってはPENシリーズとは別の、既存フォーサーズユーザー層を想定した商品展開が行われていくことになるかもしれない。 ●パナソニック:マイクロフォーサーズへの転換オリンパスに対し、パナソニックはフォーサーズからマイクロフォーサーズへと、事実上全面的に切り替えている。パナソニック初のマイクロフォーサーズ規格カメラは2008年10月発売のDMC-G1であったが、最後のフォーサーズカメラの発売は2007年10月のDMC-L10であった。つまり、マイクロフォーサーズのカメラが登場して以降、フォーサーズ規格のカメラは1機種も発売されていないのである。ラインアップを維持するため、L10は今も現行機種の扱いであるが、すでに商品価値を失いつつあると言わざるを得ない。 パナソニックは、マイクロフォーサーズの規格ですべてのニーズに応える必要があるため、品揃えにも幅を持たせている。最新機種の3機種を見ても、各々がターゲットとする顧客層を明確にイメージした製品に仕上げられている。マイクロフォーサーズのメリットである小型軽量を活かしつつ、若干大きくなったとしてもユーザーが求める機能は実装されている。その意味では、使い方が明確であれば、商品選択は比較的容易かもしれない。 【追記】 パナソニック LUMIX DMC-GX1 の詳細レビュー記事を掲載しました。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 |
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