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【オリンパスからの選び方】

 前回、オリンパスとパナソニックとでは、マイクロフォーサーズの位置づけが若干異なっていると記した。オリンパスは、レンズ交換式デジタルカメラのうち、小型軽量化を優先したモデルとしてマイクロフォーサーズ・カメラをラインアップしており、そこからカメラの特徴も生み出されている。

 オリンパスのマイクロフォーサーズは、PENのブランド名で展開されている。2009年7月にPEN E-P1が登場してから、PENシリーズが3機種、PEN Liteシリーズが4機種の計7機種がすでに発売されており、間もなく新シリーズであるPEN miniシリーズの1号機、E-PM1もリリース予定となっている。

 パナソニックと比較したオリンパスの特長は次の通りである。

  • すべての機種が小型軽量モデルであり、電子ビューファインダーEVFは搭載していない。
  • 同様に、最上位シリーズであるPENシリーズのE-P3以外は、フラッシュも内蔵していない。
  • 手振れ補正機能はカメラ本体側で実現しているため、すべてのレンズで手振れ補正機能がはたらく。

 特に、3番目の手振れ補正に関しては、レンズのラインアップを考える上でも関係するところだ。なお、パナソニックはボディ側には手振れ補正機能がないため、レンズ側に手振れ補正機能を有するものが多い。オリンパスのカメラでパナソニックの手振れ補正機能付きレンズを使う場合には、どちらかの手振れ補正機能を切っておく必要がある。

PEN E-P3の特徴

 PENシリーズの中でフラグシップと位置付けられているのがE-P3である。といっても、第三世代に属する3機種は、いずれも同じイメージセンサー、有効1230万画素CMOSセンサーを搭載しており、高感度特性や動画撮影機能を含め基本的には同じ描写力を持っている。

 他の2機種との違いは、フラッシュを内蔵していること、液晶モニターがタッチパネルとなっていることが機能上の主な違いである。第三世代のPENは、フルHDでの動画撮影が可能となり、またオートフォーカス速度も格段に高速化された。これらのことは、当然E-P3にも実装されている。

 なお、E-P3は連写速度が最高3コマ/秒となっており、E-PL3やE-PM1が最高5.5コマ/秒(ただし手振れ補正をOFFにしたとき。ONのときは最高4.1コマ/秒)であるのと比べると、若干見劣りがする。12bitRAWモードでの連写可能枚数は11枚で、これは他機種の9枚を上回っている。

PEN Lite E-PL3の特徴

 もともとLiteシリーズはエントリーモデルとしての位置づけであったが、機能的には他機種を上回る面も持っている。前機種と比べると、デザインが大きく変わり、大幅に小型軽量化されている。E-P3と比較しても、明らかにE-PL3の方が小さくなっている。

 E-PL3ならではの機能としては、液晶モニターがチルト化されていることがあげられる。上下方向のみの可動ではあるが、撮影範囲を広げてくれるだろう。

PEN mini E-PM1の特徴

 PENシリーズの中で、最小最軽量モデルとして新登場したのがE-PM1である。といっても、第三世代に入ってE-PL3もかなり小型化されたので、両機種の間にそれほど大きな差はない。どちらかといえば、E-PL3の液晶モニターを固定化したものがE-PM1と考えた方がわかりやすいかもしれない。

 間もなく発売される見込みとなっており、実売価格は3機種の中でもっとも廉価となる予定だ。ここのあたりが一番の特徴と言えるかもしれない。


【追記】 パナソニック LUMIX DMC-GX1 の詳細レビュー記事を掲載しました。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。

【追記】 オリンパスから OM-Dシリーズが登場しました。OM-D E-M5の記事もご覧ください。
 

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