【一口コラム】エントリークラスの新型一眼レフ
ペンタックスから新型一眼レフK-50が発表されました。発売は7月5日で、同時に発表されたナノ一眼Q7と一緒です。すでに販売店では予約も受け付けており、ボディ単体で7万円弱、標準ズームが付いたレンズキットは7万円台前半、これに望遠ズームも付いたタブルズームキットが8万円強、18-135mmレンズが付いたキットは10万円強という価格となっています。K-50の位置づけ的にはK-30の下位機種とされていますが、2012年6月に発売開始となったK-30とほぼ同等での販売です。ちなみに現時点のK-30の価格を見ると、ボディ単体で4万円台前半、18-135mmレンズキットで7万円前後となっていますので、K-50と比較すると3万円程度安価で入手できるようです。
K-50の主な特徴を挙げると、次の通りとなります。
- イメージセンサーは有効1628万画素APS-C型CMOSで、K-30のものと同等です。
- 設定できるISO感度はISO100-51200となり、K-30よりも1段分高感度側の設定幅が拡がりました。
- 光学ファインダーは、視野率100%で倍率0.92倍と、K-30のものと同等です。
- 液晶パネルもK-30と同じ3型92万ドットのものです。
- オートフォーカスモジュールもK-30と同じSAFOX IXi+を搭載し、11点測距(中央9点はクロスタイプ)対応です。
- シャッタースピードも30秒〜1/6000秒、フラッシュ同調は1/180秒までと、K-30と同じです。
- 連写速度は6コマ/秒と、K-30と同じです。
- 内蔵フラッシュのガイドナンバーはGN12で、28mm相当の画角まで対応しており、K-30と形状は異なりますが機能は同じです。
- フルHD(30fps)での動画撮影に対応しており、K-30と同じ。
- バッテリーはD-LI109と単三電池4本の両方に対応している点も、K-30と同じです。ただしK-30ではリチウムイオン電池とバッテリーチャージャーが標準添付されるのに対し、K-50では単三電池フォルダーD-BH109が付属します。
- K-30と異なり、K-50の標準ズームキット、ダブルズームキットに付属するレンズは簡易防滴構造のWR対応品となります。
K-50(左側)とK-30(右側)。ペンタ部を中心にデザインが大きく変わっています。より一般的なデジタル一眼レフのデザインになりました。
K-50(左側)とK-30(右側)。液晶パネルを含め、基本的なインターフェース関係はK-30を踏襲しています。
K-50(左側)とK-30(右側)。ボディ上面もK-30とほぼ同じです。。
【ペンタックス K-50とK-30の比較】
機種名 |
K-50 |
K-30 |
イメージセンサー |
有効1628万画素
APS-C型CMOS |
有効1628万画素
APS-C型CMOS |
ISO感度 |
ISO100-51200 |
ISO100-51200 |
シャッタースピード |
30-1/6000秒 |
30-1/6000秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット |
3型92万ドット |
連写速度 |
6コマ/秒 |
6コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(30fps) |
1920 X 1080(30fps) |
付加機能 |
ストロボ内蔵 |
ストロボ内蔵 |
インターフェース |
USB、AV出力 |
USB、AV出力 |
バッテリー |
D-LI109時410枚
単三型リチウム電池4本使用時710枚 |
D-LI109時410枚 |
サイズ
(W x H x D) |
129×96.5×70mm |
128.5×96.5×71.5mm |
重さ |
675g/590g |
650g/590g |
今回はK-30と同様にオーダーカラーにも対応しています。ボディカラー20色、グリップ6色の組み合わせが可能です。
上記の比較表を見ても、基本的にはK-30のデザイン変更機種と考えてよいと思います。K-30のデザインは特長的でしたが、もしこれが気にならないのであれば価格がかなりこなれてきたK-30の方がお買い得感はあると思います。ただし、K-30に付属する標準ズームレンズ、望遠ズームレンズは簡易防滴対応ではありませんので、その点には注意が必要です。
(2013年 6月14日 記)
なお、海外ではK-500が発表されました。基本的にはK-50と同じですが、K-50から防塵防滴構造、電子水準器、AF時のスーパーインポーズ機能が省略されているようです。また、レンズキットに付属するレンズも簡易防滴機能がついていないWR無しのもののようです。国内での販売は未定ですが、スーパーインポーズが省略された点は使用感に影響が出るように感じます。
(2013年 6月14日 記)
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