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特集 ペンタックス PENTAX K-50

4.ペンタックス K-50の描写力をチェック


ペンタックス K-50  by Inaba Kunio    エントリークラスの新型デジタル一眼レフ  評価:5.0
PENTAXRICOH K-50

 描写力チェック1:高感度性能

 PENTAX K-50の基本感度はISO100で、標準ではISO51200まで設定可能です。前機種であるK-30では標準でISO12800、拡張でISO25600の設定が可能でしたので、設定幅が1段分高感度側に拡がっています。

 ノイズ低減方法としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルのパラメータが設定されるだけで、画像自体には変更は加えられません。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度NR」と「長秒時NR」の2つとなります。他機種にはあまり見られない機能として、高感度NRのカスタム設定があります。これは各ISO感度別に高感度NRの設定ができる機能です。

 「高感度NR」は「オフ」、「弱」、「中」、「強」と、「オート」、「カスタム」の計6種類があります。初期設定では「オート」になっています。

 「長秒時NR」は、「オフ」、「オン」、「オート」の3種類があります。「オン」にすると1秒よりも低速のシャッター速度で撮影したときに常に長秒時ノイズリダクション処理がかかります。こちらも初期設定は「オート」になっています。

 高感度ノイズ低減を「オフ」にしても、ISO1600まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO3200を超えると暗部を中心にややノイズが目立ってきますが、ISO6400でも十分実用的であるように感じました。ISO12800になると、等倍ではかなりノイズが目立ってきますが、画像自体が破たんしているわけではないので、縮小して利用するのであれば十分使えるレベルであると感じました。ISO25600では、基本的には高感度ノイズ低減を「オート」等に設定することをお勧めします。

 高感度ノイズ低減を「中」にすると、概ね1段分程度ノイズが低減化されます。解像感はやや低下するものの、ISO12800でもそれなりに使えるレベルとなっています。ノイズ低減を「強」にすると、ノイズ感は大きく改善されるものの、解像感の低下もやや目立ちます。ISO51200の設定も可能ですが、やはり緊急避難的な使い方になってくると思います。

 以上のように、K-30よりもややノイズ感は軽減されていますが、基本的には同等レベルであると感じました。

 下記のサンプルは、高感度撮影時のノイズ低減を「オフ」、「中」、「強」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。表示画像は等倍のものですので、これでもある程度傾向はわかると思いますが、クリックすると元画像も表示されますので、あわせてご参照ください。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出しています。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO100(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO200(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO400(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO800(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO1600(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO3200(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO6400(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO12800(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO25600(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO51200(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50


 描写力チェック2:解像度

 PENTAX K-50イメージセンサーは有効1628万画素です。センサーとしてはK-30やK-5II/K-5IIsと同じものと思われます。今回テストしたDA50mmF1.8の結果は、絞り開放ではやや柔らかい表現ですが、単焦点レンズらしく全体に優れた解像力を示しました。1段絞ると、周辺部を含めかなり鮮明度が向上します。下記のサンプルでは、画面全体が鮮明になるF7.1のものを掲載しました。なお、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、絞り開放でも2500本ラインの視認が可能です。

  レンズ名:DA50mmF1.8
 焦点距離:50mm
 絞り値:F7.1 (開放絞りF1.8から4段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

ペンタックス PENTAX K-50
 限界解像度チェック用のラインでは、特にモアレも発生せず、2500本まで十分視認できています。

ペンタックス PENTAX K-50
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本ラインは十分視認可能です。

ペンタックス PENTAX K-50
 画像周辺部の流れもほとんど見られません。サンプル画像ではレンズ補正機能をOFFにしていますが、歪曲収差、倍率色収差とも光学的にきれいに補正されています。

 描写力チェック3:レンズ補正機能

 K-50にはレンズ補正機能として、ディストーション補正と倍率色収差補正が搭載されています。標準では、ディストーション補正はOFFに、倍率色収差補正はONに設定されています。

 下記のサンプルはDA L 18-55mmF3.5-5.6 AL WRのものですが、周辺部の収差が良好に補正されていることがわかります。

 なお、RAW撮影時にはRAWデータ自体には変更は加えられませんので、現像時に補正有無の選択も可能です。

 なお、他のレンズでの補正状況は各レンズのページに掲載しましたので、そちらをご参照ください。(ページ下段にリンクがあります。)

焦点距離:18.5mm(35mmサイズ換算27.5mm)
レンズ補正 OFF ON

ペンタックス PENTAX K-50 ペンタックス PENTAX K-50


 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 仕様上で見ると、ペンタックス K-50の連写性能(連続撮影Hi時)は、
  • D-LI109使用時:6コマ/秒で、RAW+JPEGで6コマ、RAWで8コマ、JPEGで45コマの連続撮影が可能。
  • 単三型リチウム電池使用時:5コマ/秒で、RAW+JPEGで6コマ、RAWで8コマ、JPEGで70コマの連続撮影が可能。
となっています。これはK-30と同じです。

 実際の撮影では、エネループ等の充電可能なニッケル水素電池を使うケースが多いと思いますので、この条件でテストを行いました。この時の連写速度は単三型リチウム電池と同じ5コマ/秒でした。

 高速メモリーカード(Sandisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)で実際にテストすると、
  • RAW+JPEG(Fine)では、7枚撮影でバッファーフルになり、その後は約0.6〜0.8秒おきに1枚のペースで連写。
  • RAWでは、9枚撮影でバッファーフルになり、その後は約0.4〜0.6秒おきに1枚のペースで連写。
  • JPEG(Fine)では、5コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
といったペースでカード容量一杯まで無限連写が可能でした。なお、RAW+JPEGやRAWでの連写時には途中で1〜2秒程度もたつくことがありました。



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