1. レンズ仕様
焦点距離 |
18~55mm
35mm換算では、27.5-84.5mm |
レンズ構成 |
8群11枚 |
フィルター径 |
52mm |
画角 |
76°~29° |
明るさ |
F3.5-5.6 |
マウント |
ペンタックスKAFマウント |
最短撮影距離 |
0.25m |
最大倍率 |
0.34倍 |
大きさ |
68.4mm×74.8mm |
重さ |
220g |
備考 |
簡易防滴構造 |
2. 製品外観
K-50ダブルズームキットに付属するDAL18-55F3.5-5.6 AL WR。標準ズームレンズとしてはコンパクトです。発売開始は2009年6月でK-7と一緒に登場したものですが、今回のキットレンズではプラスティックマウントのDALレンズとなっています。
レンズ前面にはレンズの仕様が印字されています。ALとは非球面レンズ(Aspherical Lens)を使っていることを、WRは簡易防滴構造(Weather
Resistant)であることを示しています。
レンズマウント側。ベトナム製です。
鏡胴部にはDALのロゴが貼付されています。レンズ単体で販売されているのはDAレンズですが、キットに付属するのはプラスティックマウントのDALとなります。
マウント部外周のオレンジはシーリング材で、マウント面以外の可動部にも装着されています。
K-50に装着した状態。35mmよりもやや広角側の位置でレンズ長が最短となります。
K-50に装着した状態。写真は広角端のときです。
K-50に装着した状態。写真は望遠端のときです。
重量の実測値は219.5gでした。メーカー公表値は220gです。
付属するレンズキャップ。つまみ部が中央にあるため、フード装着時にも比較的脱着は容易です。
レンズキャップの裏側。フィルター径52mmのレンズに対応しています。
付属するマウント部キャップ。プラスティック製です。
レンズマウントにかぶせる形で装着します。
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3. 描写力
(1) 歪曲収差
DA L 18-55mmF3.5-5.6 AL WRは、DA18-55mmF3.5-5.6 AL WRをキットレンズ化したものですが、基本的な光学設計についてはDAレンズと共通しています。下記では、ディストーション補正と倍率色収差補正についてテストしていますが、どちらも「OFF」にしても、キットレンズとしては良好に補正されていると思います。
広角端では周辺部に樽型収差が、望遠端では同じく周辺部に糸巻型収差が認められますが、目立つレベルではありません。今回テストしたK-50に搭載されている収差補正機能を「ON」にすると、いずれも良好に補正されました。もともとあまり気になるレベルではありませんが、基本的には収差補正をONのまま使って良いかもしれません。
焦点距離:18.0mm(35mm換算27.5mm) 左側より、レンズ補正なし、レンズ補正あり

焦点距離:35.0mm(35mm換算53.8mm) 左側より、レンズ補正なし、レンズ補正あり

焦点距離:55.0mm(35mm換算84.5mm) 左側より、レンズ補正なし、レンズ補正あり

(2) 解像力
各部にシーリングを施した簡易防滴性能である点が特徴的ですが、仕様的には典型的なキットレンズとなっています。
中心部については、広角端の解像力が一番高く、望遠側に移るにつれ徐々に低下していきます。広角端では絞り開放でも2500本のラインを視認可能でした。
画像周辺部については、広角端ではやや画像の流れが目立ちますが、キットレンズとしては標準的なレベルにとどまっています。望遠側に移るにつれ鮮明度が上がっていき、概ね35mm域以降であれば十分な画像レベルとなっています。

ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。
18.0mm(35mm換算27.5mm) F3.5
 
18.0mm(35mm換算27.5mm) F5.0
 
18.0mm(35mm換算27.5mm) F7.1
 
35.0mm(35mm換算53.8mm) F4.5
 
35.0mm(35mm換算53.8mm) F6.3
 
35.0mm(35mm換算53.8mm) F9.0
 
55.0mm(35mm換算84.5mm) F5.6
 
55.0mm(35mm換算84.5mm) F8.0
 
55.0mm(35mm換算84.5mm) F11
 
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