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特集 K-50

ペンタックス K-50 ~エントリークラスの新型デジタル一眼レフ

ペンタックス K-50  by Inaba Kunio    エントリークラスの新型デジタル一眼レフ  評価:5.0
ペンタックス  K-50 PENTAXRICOH



1.ペンタックス K-50の位置づけと概要


 デザインを一新した新型デジタル一眼レフ

 ペンタックスから新型デジタル一眼レフ、K-50が発売開始となりました。位置づけ的には2012年6月に登場したK-30の後継機にあたり、エントリークラスの製品と言えます。しかし、防塵防滴構造のボディや視野率100%の光学ファインダー、1/6000秒まで対応のシャッターなど「エントリークラス」と言うよりは、むしろミドルクラスに近いカメラであると思います。

 →発売前の記事一口レビュー:エントリークラスの新型一眼レフはこちら。

ペンタックス PENTAX K-50 ペンタックス PENTAX K-30
 K-50(左側)とK-30(右側)。ボタンやダイヤル等のインターフェースは基本的に共通していますが、デザインは大きく変わりました。

 上記記事でも触れましたが、K-50の特徴は次の通りです。
  • イメージセンサーは有効1628万画素APS-C型CMOSで、K-30やK-5II/K-5IIsのものと同等です。
  • 設定できるISO感度は標準でISO100-51200となり、K-30よりも1段分高感度側の設定幅が拡がりました。
  • 光学ファインダーは、視野率100%で倍率0.92倍と、K-30やK-5II/K-5IIsのものと同等です。
  • 液晶パネルもK-30やK-5IIと同じ3型92万ドットのものです。
  • オートフォーカスモジュールもK-30と同じSAFOX IXi+を搭載し、11点測距(中央9点はクロスタイプ)対応です。
  • シャッタースピードも30秒~1/6000秒、フラッシュ同調は1/180秒までと、K-30と同じです。
  • 連写速度は6コマ/秒と、K-30と同じです。連続撮影枚数も同等です。
  • 内蔵フラッシュのガイドナンバーはGN12で、28mm相当(35mm換算)の画角までカバーしており、K-30と形状は異なりますが機能は同じです。
  • フルHD(30fps)での動画撮影に対応しており、K-30と同じ。
  • バッテリーはD-LI109と単三電池4本の両方に対応している点も、K-30と同じです。ただしK-30ではリチウムイオン電池とバッテリーチャージャーが標準添付されるのに対し、K-50では単三電池フォルダーD-BH109と単三型リチウムイオン電池が付属します。
  • K-30と異なり、K-50の標準ズームキット、ダブルズームキットに付属するレンズは簡易防滴構造のWR対応品となります。焦点距離もやや変わりました。
 高感度性能など進化した部分もありますが、基本的にはK-30のデザイン変更機種と言えると思います。

 K-50の魅力は?

 ペンタックスのデジタル一眼レフは、コストパフォーマンスに優れたものが少なくありません。間違いなくK-30もそうした機種の一つであり、価格的にはエントリークラスであるものの、他社ミドルクラス製品と互角に勝負できる実力を持っています。カラーバリエーションへの対応を含め、市場での反応も決して悪くはなかったようですが、だからこそ「もう少し普通のデジタル一眼レフに近いデザインであれば」という声も少なからず聞こえてきました。

 今回、K-30がK-50にブラッシュアップされることで、ユニークなデザインではなく、カメラの持っている実力が評価されやすくなったと思います。とくにすべてのキットレンズが簡易防滴対応となりましたので、アウトドアでの使い勝手も向上しています。

 それでは、新型デジタル一眼レフ、K-50の実力をテストしてみます。


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2.ペンタックス K-50を開封し外観をチェック


 ペンタックス K-50を開封する

 ペンタックスの新型デジタル一眼レフK-50が発売開始となりました。販売形態は、ボディ単体の他に、DAL18-55mmF3.5-5.6AL WRがセットになったレンズキットと、さらにDAL50-200mmF4-5.6ED WRもセットになったダブルズームキット、DA18-135mmF3.5-5.6ED AL WRがセットになった18-135WRレンズキットが用意されています。

 販売開始時点の実売価格は、ボディ単体で6万円台後半、レンズキットで7万円前後、ダブルズームキットで7万円中頃、18-135WRレンズキットは10万円台となっています。付属しているレンズが変わっているなどの違いはありますが、概ねK-30登場時の価格と同等レベルであると思います。

 今回は、2本のキットレンズをチェックするため、ダブルズームキットを購入しました。購入機のボディカラーはいつも通りブラックですが、K-50はボディカラー20色Xグリップ6色のカラーバリエーションに対応していますので、時間に余裕がある方はオーダーカラーも検討されると良いと思います。

PENTAXRICOH K-50

 K-50ダブルズームキットのパッケージ。カメラ本体と2本のレンズが入っていますが、サイズ的にはコンパクトな印象を受けました。

PENTAXRICOH K-50

 蓋を開けると、製品保証書や取扱説明書が目に入ります。その下にカメラボディ等が格納されています。ボディ中央部がカメラ本体で、右側に2本のズームレンズが入っています。

PENTAXRICOH K-50

 K-50の付属品。左上から使用説明書、ソフトウエア(CD-ROM)S-SW13、単3形電池ホルダー D-BH109、単3形リチウム電池4本、USBケーブル I-USB7、ストラップ O-ST132。この他にもホットシューカバーFK、ボディマウントカバーがボディに装着されています。
 K-30との違いの一つは、標準では単三型電池ホルダーが付属し、リチウムイオン電池や充電器は添付されていないという点です。バッテリー関係はK-30と互換性がありますので、K-30でもこれらの電池ホルダーは使用できますし、K-30に付属しているD-LI109をK-50で使用することも可能です。

 ペンタックス K-50の本体をチェック

PENTAXRICOH K-50

 ボディ前面。基本的な構造はK-30と同じですが、デザインは大きく変わりました。K-30の直線を多用したものから、より一般的なデジタル一眼レフに近いものへと変わっています。K-30のデザインは好き嫌いが分かれる部分がありましたので、オーソドックスなK-50の方が万人受するかもしれません。

PENTAXRICOH K-50

 液晶モニター側。親指のグリップ部分の処理が変わりましたが、ボタンやダイヤル等もK-30のものを踏襲しています。液晶パネルも3型92万ドットと同じです。

PENTAXRICOH K-50

 ボディ上面。ペンタ部の飛び出し部分が小さくなっています。K-30ではモードダイヤルの右側にPENTAX K-30のロゴが印字されていましたが、K-50では省略されました。

PENTAXRICOH K-50

 ボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。K-30と同様、K-50もフィリピン製です。

PENTAXRICOH K-50

 ボディ左側面。右側に外部接続端子が置かれています。ボタンやレバーのレイアウトもK-30と同じです。

PENTAXRICOH K-50

 ボディ右側面。メモリーカードスロットとレリーズ端子が配置されています。

PENTAXRICOH K-50

 ペンタ部のPENTAXロゴ。刻印された中に白いインクが流されています。

PENTAXRICOH K-50

 K-50のペンタ部はK-30ほどではないものの、やはり上部が前に飛び出すデザインとなっています。

PENTAXRICOH K-30

 K-30のペンタ部。デザイン上の特徴となっていました。

PENTAXRICOH K-50

 左肩にあるK-50のロゴ。K-30のものと比べると、やや控えめな印象を受けます。

PENTAXRICOH K-50

 グリップ部の付け根にはSRのロゴが入っています。これはSR(Shake Reduction)の意味で、手振れ補正機能内蔵を示すものです。

PENTAXRICOH K-50

 レンズマウント口。クイックリターンミラーが見えます。上部に見えるのはファインダースクリーンで、標準ではナチュラルブライトマットⅢが装着されています。これ以外にもスケールが入ったものや全面マットのものなどがオプションとして用意されています。
 マウント口の左下に見えるボタンは、レンズ取り外しボタンです。


PENTAXRICOH K-50

 マウント基部にはフラッシュポップアップボタンやRAW/Fxボタンが設けられています。これもK-30と同じです。
 フラッシュポップアップボタンは機械式のため、電源が入っていない状態でも稼働します。
 RAW/Fxボタンは、初期設定ではワンタッチRAW+として機能しますが、露出ブラケットや光学プレビューに設定することも可能です


PENTAXRICOH K-50

 内蔵フラッシュをポップアップさせた状態。GN12で28mmの画角(35mm換算)をカバーしています。これもK-30と同じです。

PENTAXRICOH K-50

 ストロボをポップアップさせた状態。ボディサイズの割に照射位置は高いため、レンズによるけられが発生しにくくなっています。

PENTAXRICOH K-50

 マウント基部にあるフォーカスモードレバー。

PENTAXRICOH K-50

 ボディグリップ左側にはVIDEO/PC出力端子が格納されています。ボディは防塵防滴性能のため、ゴムで水の浸入を防ぐ構造となっています。

PENTAXRICOH K-50

 グリップ部。K-30と比較するとおとなしいデザインとなりましたが、基本的な形状は同じです。グリップ部にある赤いプラスティックはセルフタイマーランプとリモコン受光部を兼ねるものです。シャッターボタンの右側に見えるランプはAF補助光用のものです。

PENTAXRICOH K-50

 ペンタ部の右側面にはスピーカーが置かれています。穴の形状はK-30から変更されています。

PENTAXRICOH K-50

 シャッターボタンの同軸に電源レバーが置かれています。K-30で追加された前ダイヤルはK-50にも搭載されました。

PENTAXRICOH K-50

 比較的大型のモードダイヤル。設定されている項目もK-30と同じです。前後にダイヤルが用意されているのも、エントリークラス機としては珍しいと言えます。

PENTAXRICOH K-50

 メモリーカードスロット。挿入口がボディ側面のため、三脚使用時にも交換が容易です。挿入口には挿入方向のガイダンスが貼付されています。

PENTAXRICOH K-50

 メモリーカードを挿入しつつある状態。ラベル面が手前側になります。


PENTAXRICOH K-50

 ボディ下部にあるケーブルレリーズ端子。カバーはゴム製で防塵防滴に配慮されています。

PENTAXRICOH K-50

 液晶面右側にあるメインコントロール部。K-30と同じだけでなく、ナノ一眼Q7ともほぼ一緒となっています。右下にあるのはカードアクセスランプです。

PENTAXRICOH K-50

 光学ファインダー接眼部。視野率100%、倍率0.92倍のペンタプリズムファインダーのため、上級機と同じ見え方です。なお、K-30と同じだけでなく、K-5IIsとも同等です。

PENTAXRICOH K-50

 アイカップの上にあるレバーは視度調整用のものです。出荷時にはアクセサリーシューにはカバーが装着されています。

PENTAXRICOH K-50

 ファインダー接眼分のアイカップFRをはずした状態。比較的容易に外すことが出来ますので、視度調整時には外した方が操作がしやすいかもしれません。

PENTAXRICOH K-50

 ファインダー接眼部左側にあるライブビューボタン。

PENTAXRICOH K-50

 ボディ底面にあるバッテリー室カバーを開いた状態。蓋部分に挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。

PENTAXRICOH K-50

 バッテリーホルダーを挿入しつつある状態。標準で単三型電池に対応しているデジタル一眼レフ現行機はペンタックスだけです。

PENTAXRICOH K-50

 ボディ単体での重量実測値は594gでした。メーカー公表値は590gです。

PENTAXRICOH K-50

 単三ホルダーと電池、メモリーカードを含めた実測値は718gでした。電池やメモリーカードによって異なりますが、メーカー公表値は675gです。

PENTAXRICOH K-50

 ライブビュー時の液晶パネルの表示内容。右端と右上には電子水準器が表示されています。

PENTAXRICOH K-50

 同じ状態のファインダー像。合焦すると赤くインポーズされます。

PENTAXRICOH K-50

 光学ファインダー使用時には、基本的にはカメラの設定内容を表示させることになると思います。

PENTAXRICOH K-50

 DA50mmF1.8を装着した状態。

 K-50の付属品をチェック

PENTAXRICOH K-50

 単3形電池ホルダー D-BH109。K-30やK-rにも対応しています。

PENTAXRICOH K-50

 単三電池ホルダーD-BH109はフィリピン製。なお、10のマークはリサイクルマークではなく、中国RoHS(電子情報製品汚染規制管理規則)対応表示を示すものです。これは「電子情報製品に含有する有毒有害物質の漏洩、変化、電子情報製品の使用により、環境に深刻な汚染、身体または財産に深刻な損害を与えない期限」を示したものです。この場合には、対象6物質が、閾値(鉛・水銀・六価クロム・PBB・PBDE:1000ppm、カドミウム:100ppm)を超えて含有されており、環境保護使用期限が10年であることを意味します。

PENTAXRICOH K-50

 付属するリチウムイオン電池エナジャイザー Ultimate Lithium。最大で1250枚の撮影が可能です。

PENTAXRICOH K-50

 単三電池ホルダーD-BH109に単三型ニッケル水素電池エネループを装着した状態。1900mAhで最大580枚の静止画撮影が可能です。

PENTAXRICOH K-50

 付属するUSBケーブル I-USB7。パソコンやプリンター等との接続に使用します。

PENTAXRICOH K-50

 付属するストラップ O-ST132。PENTAXのロゴは刺繍製でしっかりとしたつくりです。

PENTAXRICOH K-50

 付属するボディマウントカバー。軟質プラスティック製です。

PENTAXRICOH K-50

 ボディのマウント口にかぶせる形で装着します。

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3.ペンタックス K-50の描写性能はどうか?


 描写力チェック1:高感度性能

 PENTAX K-50の基本感度はISO100で、標準ではISO51200まで設定可能です。前機種であるK-30では標準でISO12800、拡張でISO25600の設定が可能でしたので、設定幅が1段分高感度側に拡がっています。

 ノイズ低減方法としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルのパラメータが設定されるだけで、画像自体には変更は加えられません。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度NR」と「長秒時NR」の2つとなります。他機種にはあまり見られない機能として、高感度NRのカスタム設定があります。これは各ISO感度別に高感度NRの設定ができる機能です。

 「高感度NR」は「オフ」、「弱」、「中」、「強」と、「オート」、「カスタム」の計6種類があります。初期設定では「オート」になっています。

 「長秒時NR」は、「オフ」、「オン」、「オート」の3種類があります。「オン」にすると1秒よりも低速のシャッター速度で撮影したときに常に長秒時ノイズリダクション処理がかかります。こちらも初期設定は「オート」になっています。

 高感度ノイズ低減を「オフ」にしても、ISO1600まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO3200を超えると暗部を中心にややノイズが目立ってきますが、ISO6400でも十分実用的であるように感じました。ISO12800になると、等倍ではかなりノイズが目立ってきますが、画像自体が破たんしているわけではないので、縮小して利用するのであれば十分使えるレベルであると感じました。ISO25600では、基本的には高感度ノイズ低減を「オート」等に設定することをお勧めします。

 高感度ノイズ低減を「中」にすると、概ね1段分程度ノイズが低減化されます。解像感はやや低下するものの、ISO12800でもそれなりに使えるレベルとなっています。ノイズ低減を「強」にすると、ノイズ感は大きく改善されるものの、解像感の低下もやや目立ちます。ISO51200の設定も可能ですが、やはり緊急避難的な使い方になってくると思います。

 以上のように、K-30よりもややノイズ感は軽減されていますが、基本的には同等レベルであると感じました。

 下記のサンプルは、高感度撮影時のノイズ低減を「オフ」、「中」、「強」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。表示画像は等倍のものですので、これでもある程度傾向はわかると思いますが、クリックすると元画像も表示されますので、あわせてご参照ください。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出しています。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO100(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO200(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO400(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO800(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO1600(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO3200(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO6400(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO12800(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO25600(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

ISO51200(左から「オフ」「中」「強」)
PENTAX K-50PENTAX K-50PENTAX K-50

 描写力チェック2:解像度

 PENTAX K-50イメージセンサーは有効1628万画素です。センサーとしてはK-30やK-5II/K-5IIsと同じものと思われます。今回テストしたDA50mmF1.8の結果は、絞り開放ではやや柔らかい表現ですが、単焦点レンズらしく全体に優れた解像力を示しました。1段絞ると、周辺部を含めかなり鮮明度が向上します。下記のサンプルでは、画面全体が鮮明になるF7.1のものを掲載しました。なお、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、絞り開放でも2500本ラインの視認が可能です。

  レンズ名:DA50mmF1.8
 焦点距離:50mm
 絞り値:F7.1 (開放絞りF1.8から4段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

ペンタックス PENTAX K-50
 限界解像度チェック用のラインでは、特にモアレも発生せず、2500本まで十分視認できています。

ペンタックス PENTAX K-50
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本ラインは十分視認可能です。

ペンタックス PENTAX K-50
 画像周辺部の流れもほとんど見られません。サンプル画像ではレンズ補正機能をOFFにしていますが、歪曲収差、倍率色収差とも光学的にきれいに補正されています。

 描写力チェック3:レンズ補正機能

 K-50にはレンズ補正機能として、ディストーション補正と倍率色収差補正が搭載されています。標準では、ディストーション補正はOFFに、倍率色収差補正はONに設定されています。

 下記のサンプルはDA L 18-55mmF3.5-5.6 AL WRのものですが、周辺部の収差が良好に補正されていることがわかります。

 なお、RAW撮影時にはRAWデータ自体には変更は加えられませんので、現像時に補正有無の選択も可能です。

 なお、他のレンズでの補正状況は各レンズのページに掲載しましたので、そちらをご参照ください。(ページ下段にリンクがあります。)

焦点距離:18.5mm(35mmサイズ換算27.5mm)
レンズ補正 OFF ON

ペンタックス PENTAX K-50 ペンタックス PENTAX K-50


 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 仕様上で見ると、ペンタックス K-50の連写性能(連続撮影Hi時)は、
  • D-LI109使用時:6コマ/秒で、RAW+JPEGで6コマ、RAWで8コマ、JPEGで45コマの連続撮影が可能。
  • 単三型リチウム電池使用時:5コマ/秒で、RAW+JPEGで6コマ、RAWで8コマ、JPEGで70コマの連続撮影が可能。
となっています。これはK-30と同じです。

 実際の撮影では、エネループ等の充電可能なニッケル水素電池を使うケースが多いと思いますので、この条件でテストを行いました。この時の連写速度は単三型リチウム電池と同じ5コマ/秒でした。

 高速メモリーカード(Sandisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)で実際にテストすると、
  • RAW+JPEG(Fine)では、7枚撮影でバッファーフルになり、その後は約0.6~0.8秒おきに1枚のペースで連写。
  • RAWでは、9枚撮影でバッファーフルになり、その後は約0.4~0.6秒おきに1枚のペースで連写。
  • JPEG(Fine)では、5コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
といったペースでカード容量一杯まで無限連写が可能でした。なお、RAW+JPEGやRAWでの連写時には途中で1~2秒程度もたつくことがありました。


4.結局、K-50は「買い」か?


 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • 比較的小型軽量なボディ。
  • 上級機と同じ視野率100%の光学ファインダーを搭載。
  • 標準でISO51200まで設定可能な高感度性能。(ISO3200までは十分実用可能)。
  • 有効1628万画素による解像感。
  • カメラ内のRAW現像や編集機能が豊富。
  • 単三型電池にも対応。
  • 前後のダブルダイヤル搭載による良好な操作性。
  • ボディ内手ぶれ補正機構を活かした自動水平補正や構図微調整機能を搭載。
  • 防塵防滴性能をもったボディ。(キットレンズも簡易防滴性能有)。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • もう一息ほしい連続撮影可能枚数。(高速カードを使用すると、バッファーフルになってもRAW+JPEGで約0.6~0.8秒毎に連写可能)。
  • メニュー操作するとキャンセルされるライブビューモード。
  • 標準で充電式リチウムイオン電池や充電器が付属しない。(単三ホルダーと単三型リチウム電池が付属)。
  • 普及価格帯のレンズにはモーターが内蔵されていないためAF動作音が大きく、動画撮影には適さない。(SDM・DCレンズの強化を)

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付録.製品仕様からみた K-50の特長


型式  P-TTLストロボ内蔵 TTL AE・AF一眼レフデジタルカメラ
レンズマウント  ペンタックスバヨネット KAF2マウント(AFカプラー・情報接点・電源接点付
使用レンズ  KAF3、KAF2(パワーズーム非対応)、KAF、KAマウントレンズ
撮像素子  原色フィルター/CMOS 23.7×15.7mm
有効画素数  約1628万画素
 ※K-30も同じ。
総画素数  約1649万画素
 ※K-30も同じ。
ダストリムーバル  撮像素子駆動およびSPコーティング
感度(標準出力感度)  AUTO/100~51200(1EVステップ、1/2EVステップまたは1/3EVステップ)
 ※K-30は標準で100-12800、拡張で25600まで。
手ぶれ補正  撮像素子シフト方式
画像ファイル形式  RAW(DNG)、JPEG(Exif 2.3)準拠、DCF2.0準拠
記録サイズ(画素数)  JPEG:16M(4928x3264)
 12M(4224x2816)
 8M(3456x2304)
 5M(2688x1792)
 RAW:16M(4928x3264)
 ※K-30も同じ。
画質  RAW(12bit):DNG
 JPEG:S.ファイン、ファイン、エコノミー
 RAWとJPEGの同時記録可能
色空間  sRGB、Adobe RGB
記録媒体  SD、SDHC、SDXCメモリーカード
ファインダー  ペンタプリズムファインダー
視野率  約100%
 ※K-30も同じ。
倍率  約0.92×(50mmF1.4・∞)
 ※K-30も同じ。
アイレリーフ長  約21.7mm(見口枠より)、約24.5mm(レンズ中心より)
度調節機能  約-2.5~+1.5m-1
フォーカシング
スクリーン
 ナチュラルブライトマットIII、交換式
 ※K-30も同じ。
ライブビュー  撮像素子によるTTL方式
 AF:コントラスト検出式(顔検出、追尾、セレクト、スポット)
画像モニター  TFTカラーLCD、広視野角タイプ
 3型 約92.1万ドット
 ※K-30も同じ。
ホワイトバランス  オート:撮像素子および光源検知センサーによる併用方式
 太陽光、日陰、曇天、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、W:白色、L:電球色)、白熱灯、ストロボ、CTE、マニュアル、色温度
 マニュアル:モニター確認による設定(3種類登録可)、色温度設定、撮影画像設定
 微調整:A-B軸、G-M軸で±7ステップで調整可
オートフォーカス  TTL位相差検出式
 SAFOX IXi+、11点測距(中央9点はクロスタイプ)
 ※K-30も同じ。
輝度範囲  EV-1~18(ISO100)
 ※K-30も同じ。
AFモード  オートAF(AF.A)、シングルAF(AF.S)、コンティニュアスAF(AF.C)、AF.Sはフォーカス優先・レリーズ優先切替可、AF.Cはフォーカス優先・コマ速優先切替可
AFエリア  5点オート、11点オート、セレクト(セレクトエリア拡大設定可)、スポット
AF補助光  専用LEDによるAF補助光
露出制御  TTL開放77分割測光、分割測光/中央重点/スポット
 EV0~22(ISO100・50mmF1.4)
 ※K-30も同じ。
露出モード  オートピクチャーモード、シーンモード(人物,風景,マクロ,動体,夜景人物,夕景,青空,フォレスト,夜景,夜景HDR,ナイトスナップ,料理,ペット,キッズ,サーフ&スノー,逆光シルエット,キャンドルライト,ステージライト,美術館)※夜景HDRはJPEGで固定
プログラム、感度優先、シャッター優先、絞り優先、シャッター&絞り優先、マニュアル、バルブ
露出補正  ±5EV(1/2EVステップ 、1/3EVステップ選択可能)
シャッター  電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード  オート:1/6000秒~30秒、マニュアル:1/6000秒~30秒(1/3EVステップまたは1/2EVステップ)、バルブ
 ※K-30も同じ。
ドライブモード  1コマ、連続(Hi、Lo)、セルフタイマー(12秒後、2秒後)、リモコン(即、3秒後)、露出ブラケット(3コマ)
連続撮影  約6.0コマ/秒(JPEG、連続Hi時) D-LI109使用時
 約3.0コマ/秒(JPEG、連続Lo時)
 ※K-30も同じ。
内蔵ストロボ  ポップアップ機能付P-TTL内蔵ストロボ、ガイドナンバー約12(ISO100・m)、28mmレンズの画角(35ミリ判換算)をカバー
 ※K-30も同じ。
発光方式  P-TTL、赤目軽減、スローシンクロ、後幕シンクロ、(対応外付ストロボにおいて)ハイスピードシンクロ、ワイヤレスシンクロ可能
シンクロ同調速度  同調速度1/180秒
 ※K-30も同じ。
ストロボ光量補正  -2.0~+1.0EV
カスタムイメージ  鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅(MIYABI)、ポップチューン、ほのか、銀残し、リバーサルフィルム、モノトーン、クロスプロセス
ノイズリダクション  長秒時NR、高感度NR
ダイナミックレンジ設定  ハイライト補正、シャドー補正
デジタルフィルター  色抽出、トイカメラ、レトロ、ハイコントラスト、シェーディング、ネガポジ反転、カラー
HDR撮影  オート、HDR1、HDR2、HDR3、自動位置調整可、振り幅設定(±1EV、±2EV、±3EV)
多重露出  撮影回数2~9回、自動露出調整
自動水平補正  SRオン時:最大1度まで補正可能、SRオフ時:最大1.5度まで補正可能
構図微調整  上下左右シフト調整範囲±1mm(回転時は±0. 5mm)
 回転調整範囲±1度
インターバル  撮影間隔(3秒~24時間)、最大撮影枚数999枚、開始トリガー(即時、時刻指定)
電子水準器  ファインダー内表示(水平方向のみ)、画像モニター表示(水平・あおり方向あり)
動画  MPEG–4 AVC/H.264
記録サイズ  FullHD(1920×1080,16:9,30fps/25fps/24fps)、HD(1280×720,16:9,60fps/50fps/30fps/25fps/24fps)、VGA(640×480,4:3,30fps/25fps/24fps)
 ※K-30も同じ。
画質  S.ファイン、ファイン、エコノミー
音声  内蔵モノラルマイク、録音レベル
記録時間  最長約25分、内部温度上昇時は自動終了
 ※K-30も同じ。
カスタムイメージ  鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅(MIYABI)、ポップチューン、ほのか、銀残し、リバーサルフィルム、モノトーン、クロスプロセス
デジタルフィルター  色抽出、トイカメラ、レトロ、ハイコントラスト、ネガポジ反転、カラー
インターバル動画  撮影間隔(3秒、5秒、10秒、30秒、1分、5分、10分、30分、1時間)、撮影所要時間(4秒~99時間)、開始トリガー(即時、時刻指定)
 ※記録形式はMotionJPEG(AVI)
再生方法  1画像、マルチ画面表示(4、9、16、36、81画面)、拡大(最大16倍まで、スクロール可、クイック拡大可)、回転表示、ヒストグラム(Yヒストグラム、RGBヒストグラム)、白とび黒つぶれ警告表示、縦位置自動回転、詳細情報表示、著作権情報表示(撮影者名、著作権者名)、フォルダー表示、撮影日別表示、スライドショウ、Eye-Fi選択画像送信
消去機能  1画像消去、全画像消去、選択消去、フォルダー消去、クイックビュー消去
デジタルフィルター  モノトーン、色抽出、トイカメラ、レトロ、ハイコントラスト、シェーディング、ネガポジ反転、カラー、ドラマチックアート、デッサン、水彩画、パステル、ポスタリゼーション、ミニチュア、ソフト、クロス、フィッシュアイ、スリム、ベースメイク
RAW展開  記録形式(JPEG)、記録設定(アスペクト比、記録サイズ、画質、色空間)、カスタムイメージ、ホワイトバランス、増減感、高感度NR、シャドー補正、ディストーション補正、倍率色収差補正
編集機能  リサイズ、トリミング(アスペクト比変更可、傾き修正可)、インデックス、動画編集(分割および不要部分削除)、動画フレーム画像JPEG保存、バッファRAW保存
カスタマイズ機能  ユーザーモード:最大2件まで登録可
 カスタムファンクション:22項目
 モードメモリ:12項目
 カスタムボタン:RAW/Fxボタン(ワンタッチRAW+、露出ブラケット、光学プレビュー、デジタルプレビュー、構図微調整、測距点切替)、AF/AE- Lボタン(AF作動1、AF作動2、AFキャンセル、AEロック)、露出モード別電子ダイヤルカスタマイズ各種
 文字サイズ:標準、大きい
 ワールドタイム:世界75都市に対応(28タイムゾーン)
 AF微調整:±10ステップ、一律調整、個別調整(最大20本まで登録可)
 著作権情報:「撮影者名」「著作権者名」を画像ファイルに記録
電源  単3形電池ホルダー D -BH109使用 単3形電池4本(リチウム電池、ニッケル水素充電池、アルカリ電池)
 充電式リチウムイオンバッテリーD-LI109(別売り)
 ACアダプターキット K-AC128J(別売)
 ※K-30はD-LI109が標準添付。
電池寿命  単3形リチウム電池4本使用時:
[撮影可能枚数]
 フラッシュ50%発光:約710枚
 フラッシュ発光無し:約1250枚
[再生時間]約560分
※新品のエナジャイザー Ultimate Lithium 使用、23℃

 充電式リチウムイオンバッテリーD-LI109使用時:
[撮影可能枚数]
 フラッシュ50%発光:約410枚
 フラッシュ発光無し:約480枚
[再生時間]約270分
 ※K-30も同じ。
外部インターフェース  USB2.0(ハイスピード対応)/AV出力端子、外部レリーズ端子
外形寸法  約129mm(幅)×96.5mm(高)×70mm(厚)
 (ホットシュー、操作部材除く)
 ※K-30は約128.5×96.5×71.5mm。
質量  約675g(専用電池、SDカード付き)、約590g(本体のみ)
 ※K-30は650g/590g
同梱物  USBケーブル I-USB7、ストラップ O-ST132、単3形電池ホルダー D-BH109、単3形リチウム電池4本、ソフトウエア(CD-ROM)S-SW138、ホットシューカバーFK、ボディマウントカバー

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