1. レンズ仕様
焦点距離 |
50mm |
開放絞り |
f/1.8 |
最小絞り |
f/22 |
レンズ構成 |
5群6枚 |
画角(対角) |
31.5°
35mm判換算:76.5mmレンズの画角に相当 |
最短撮影距離 |
0.45m |
最大撮影倍率 |
0.15倍 |
絞り羽枚数 |
枚(円形絞り) |
アタッチメントサイズ |
52mm |
寸法 |
ø63mm×38.5mm |
質量 |
122g |
2. 製品外観

smc PENTAX-DA 50mmF1.8は、2012年7月に発売開始された新型レンズ。APS-Cサイズのセンサーをカバーし、35mm換算では76.5mmの中望遠レンズとなる。メーカーの説明によれば、非点収差の補正に力を入れられている。

パッケージを開けた状態。このレンズにはフード類は付属していないので、梱包内容もシンプルである。蓋の上には取扱説明書と国内有効の保証書が添付されている。なお、対応する専用フードはRH-RA52でメーカー希望小売価格は2,625円となっている。

付属物。レンズには前後キャップが装着されている。

付属するレンズキャップ。つまみ部分が中央部にあるため、フード装着時にも取り外しが容易。

レンズキャップの裏面。フィルター径は52mm。レンズキャップはフィリピン製。

付属するマウントカバー。かぶせ方式の簡易型。

レンズ本体。単焦点レンズのため、構造もシンプルである。外装はプラスティック製だが、つや消し処理がされているため、チープな感じは受けない。

レンズ正面。レンズ取り外し時には絞りは最小絞となっている。前面にはレンズ名等の印字はされていない。

レンズマウント側。マウントはプラスティック製。左下にオートフォーカス用の連動軸がある。

レンズ側面。緑色のラインはデジタル専用DAレンズであることを示す。赤いポッチはレンズ装着時の指標。

レンズ左側面にはDAレンズを示す銘板も貼付されている。

絞り羽根は7枚で円形絞りが採用されている。
3. 描写力
(1) 歪曲収差
今回テストで使用したK-5IIsには、対応している純正レンズではレンズ特性を踏まえて補正する機能が搭載されている。対応する収差は、歪曲収差と倍率色収差で、初期設定では歪曲収差補正はオフ、倍率色収差補正はオンになっている。なお、RAWファイルについてはパラメーターが設定されるだけで、画像自体には修正はかからない。また、歪曲収差補正をオンにすると、補正に伴って画像の周辺が切り取られるので注意が必要。
下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、標準域の単焦点レンズということで、補正をかけなくても歪曲収差はほとんど目立たない。補正をかけると、画像周辺部にわずかにのこっている樽型収差もきれいに補正されている。
焦点距離:50mm (歪曲収差補正無)

焦点距離:50mm (歪曲収差補正有)

(2) 解像力
このレンズは、解像力の点でも高い数値を示していました。
中心部に関しては、絞り開放でも2500本のラインを識別できる。1段絞ると鮮明度がかなり向上していき、4段絞ったF7.1あたりで一番くっきりとした画像になった。
周辺部に関しては、中心部に比べると全体に柔らかい表現となっているが、やはり1段絞るだけで鮮明度があがる。こちらも絞るにつれ徐々に向上していき、やはりF7.1あたりが一番良好に感じた。
なお、下記のサンプルはカメラ側の補正機能はオフにして撮影している。詳細については、クリックして表示される元画像を確認してほしい。

ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。
50mm F1.8

50mm F2.5

50mm F3.5

50mm F5.0

50mm F7.1

50mm F10.0

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