今年の新製品は? Part2


デジタル一眼レフ前回は、キヤノン、カシオ、オリンパス、シグマ、ソニーについて見てきましたので、次はニコンからです。

ニコンのデジタル一眼レフは、フルサイズでD4D800/D800ED600と揃えられ、APS-CサイズでもD7100D5200D3200と世代交代が完了しています。気になるのは、D300S後継機が出るのかどうか、という点です。D7100では仕様上の連写性能がやや抑えられていることもあり、D300Sでカバーできていた分野をすべてまかなうことは難しいのも確かです。

しかし、実際にレビュー記事でも記載しましたが、最近の機種ではメモリーカードへのデータ転送速度もかなり高速化されており、単写であれば事実上無限連続撮影ができる機種も出てきています。D7100もその一つで、RAW+JPEGという一番データ量が大きくなる画質でも、そうした撮影ができます。他方、フルサイズで3機種展開されているのを見ると、APS-Cクラスももう1機種あっても良い気もしますので、D300S後継機の可能性も小さくはないと思います。ミラーレスカメラについては、徐々にラインアップの強化も進んできています。個人的には、V2のさらに上位機種や、薄型で電子ビューファインダー内蔵のV1後継機的なものが出てほしいと思います。

次にパナソニックです。マイクロフォーサーズに関しては具体的な噂情報も流れていますが、DMC-GX1DMC-G5DMC-GF5の後継機が出てくるのは確実だと思います。新たに3機種出てくるのか、それともGX1とGF5を統合した機種となるのかはわかりません。現在のGX1とGF5はかなりデザインテイストが近づいていますので、もし別々に出るのであればGF5後継機はGF3に似たボディになる気がします。レンズ固定式では、DMC-FZ200後継機はタイミング的に出てくると思います。また、これはパンソニックだけではありませんが、ソニーのDSC-RX100に真正面からぶつかるような製品も出てくるとよいと思います。

次は富士フイルムです。Xシリーズのラインアップもほぼ完成したと思いますので、これからは世代交代を重ねていくことが中心になるかと思います。特に、新型センサーが搭載されていないX-Pro1X-E1についてはX100X100Sに進化したようなブラッシュアップモデルが登場するのではないでしょうか。また、登場からそろそろ1年半となるネオ一眼X-S1や、スタイリッシュコンパクトのXF1についても、イメージセンサーを含めた改良が施されるのではないかと思います。

最後はペンタックスリコーイメージングです。ペンタックスブランドでは、K-01のラインがどのように展開されていくのかに興味を感じます。ミラーレスカメラへの新しい切り口ですので、専用レンズの展開を含めぜひ掘り下げていってほしいと思います。もう一つは、やはりフルサイズへの参入ですね。開口部が比較的小さいKマウントならではの苦労があると思いますが、ペンタックスらしいコンパクトで凝縮感のあるフルサイズが出てくることを期待します。また、高級コンパクトMX-1についてもぜひ国内展開を希望します。リコーブランドでは、ここのところちょっと寂しい状況が続いています。GR DIGITAL IV後継機はもちろんですが、カメラユニット交換式のGXRについても新しい展開がほしいところです。また、コンパクトな高倍率モデルCXシリーズも、2011年12月に登場したCX6で止まっています。この分野は他社からも魅力的な製品が登場していますが、リコーらしい味付けがされた新型機に期待します。

※太字は実機レビュー記事を掲載した機種です。