【一口コラム】 ペンタックス初の高級コンパクト
米国ラスベガスで開催されているCES(主催:全米家電協会)で、ペンタックスは初の高級コンパクト、MX-1を発表しました。米国での発売は2月で、$499.95(90円換算で約45,000円)で発売される予定です。日本国内での発売は未定ですが、今までの経過を見ると国内でも発売されるのではないかと思います。
MX-1の主な性能は、
- イメージセンサーは1/1.7型CMOSで、12メガピクセル。RAW撮影にも対応。
- レンズは6-24mmF1.8-2.5(35mm換算では28-112mm相当)。
- 液晶モニターは3型92万ドット。下側に45°、上側に90°までのチルト可動に対応。
- フラッシュを内蔵。
- サイズは約4.8×2.4×2.0インチ(約12.2×6.1×5.1cm)で、本体のみの重量は約12.8oz(約362.9g)。
といった点で、高級コンパクトとしては中心的な仕様であると思います。
仕様上で比較すると、オリンパスのSTYLUS XZ-2に似ています。
【MX-1とXZ-2の比較】
機種名 |
PENTAX MX-1 |
OLYMPUS STYLUS XZ-2 |
イメージセンサー |
有効1200万画素
1/1.7型 CMOS |
有効1200万画素
1/1.7型 CMOS |
レンズ |
6-24mm F1.8-2.5
(35mm換算:約28-112mm) |
6-24mm F1.8-2.5
(35mm換算:約28-112mm) |
ISO感度 |
ISO100-12800 |
ISO100-12800 |
シャッタースピード |
30-1/2000秒 |
60-1/2000秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット
チルト対応(-45°~+90°) |
3型92万ドット
チルト対応(-45°~+90°) |
連写速度 |
|
15コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(30fps) |
1920 X 1080(30fps) |
インターフェース |
USB、HDMI mini |
USB、HDMI mini |
バッテリー |
290枚 |
310枚 |
サイズ
(W x H x D) |
122×61×51mm |
113×65.4×48mm |
重さ
(含カード、電池) |
391 g/363g |
346g/ - g |
MX-1(左側)とXZ-1(右側)。MX-1の方が幅は広いですが、高さはXZ-2の方が高くなっています。
MX-1(左側)とXZ-1(右側)。両機種ともチルト液晶を搭載しています。XZ-2ではボディ上面との境にある録画ボタンが背面にあるとともに、ホイールがダイヤルとなっているなど、インターフェース部分の違いは大きいようです。
MX-1(左側)とXZ-1(右側)。MX-1には露出補正ダイヤルが搭載されているのに対し、XZ-2は外付け電子ビューファインダーも装着できるアクセサリーシューがあります。
両機種を比較すると、撮像部分やレンズなど共通する要素も少なくありませんので、製造上の関係があるのかもしれません。しかし、ペンタックスとしての味付けがされたMX-1は魅力的なカメラに仕上がっています。高級コンパクト分野の選択肢を増やす意味でも、こうしたあり方も歓迎すべきであるように思います。
(2013年 1月 9日 記)
ペンタックスから、正式に国内発売することが発表されました。発売予定日は5月3日で、5万円前後の見込みです。すでに販売店では予約も受け付けており、概ね4万5千円前後となっているようです。なお、米国ではシルバーとブラックが販売されていますが、国内ではブラックモデルのみとなります。このあたりはCP+2013会場で行ったアンケート結果を踏まえてのことかもしれません。
(2013年 4月 9日 記)
|