EOS M3(左側)とEOS M2(右側)。基本的なデザインテイストは引き継がれていますが、大型のグリップが付くなど、やや上級者向けに変わっています。ボディの幅は6mm、高さは2.8mm増していますが、コンパクトボディには十分収まっていると思います。
EOS M3(左側)とEOS M2(右側)。液晶モニターはどちらも3型104万ドットで、タッチ操作にも対応していますが、M3では新たにチルト可動にも対応しました。上側に180°、下側に45°稼働しますので、上側に反転させての自分撮りも可能になっています。
液晶モニターの右側を見ると、ボタン類が大幅に増設されているのがわかります。ボディ上面のモードダイヤルや露出補正ダイヤルの新設とともに、上級者向けのインターフェースとなっています。
写真ではわかりませんが、アクセサリーシューには電子ビューファインダー用の接点も内蔵されています。対応しているEVFはEVF-DC1で、PowerShotG1X MarkII(実機レビュー記事)用のものが使えます。
EOS M3(左側)とEOS M2(右側)。ボディ上面では、シャッターボタン同軸にあった簡易型のモードダイヤルが、しっかりとした独立タイプのものに換装されています。また、その右側には露出補正ダイヤルも新設され、±3EVまで対応しています。シャッターボタンの同軸には、コマンドダイヤルが新設され、この点は使い勝手の向上に大きく影響していると思います。アクセサリーシューの左側にはポップアップ式のフラッシュも内蔵されました。
ボディ厚は31.6mmから44.4mmへと12.8mm増していますが、これはグリップ部分とチルト液晶が影響しており、ボディ自体の増分はそれほど大きくはないようです。
EOS M3には、PowerShotG1X MkIIと一緒にリリースされた電子ビューファインダー、EVF-DC1が対応しています。EVF-DC1は有効236万ドットで、90°のチルト操作にも対応しています。なお、各キットにはEVFを同梱したものが概ね3千円増で用意されていますので、基本的にはこちらの購入をお勧めします。(EVF-DC1を単体で購入する場合の実売価格は2万5千円前後です。)
液晶モニターも新たにチルト可動に対応したのも、EOS M3のポイントの一つです。
EOS M3のもう一つのポイントは価格面です。EOS M2登場時のダブルズームキットは実売11万円弱でのスタートでしたが、EOS M3は 9万円台での購入が可能です。また、限定25000台とはなりますが、EVFがセットになったキットは、プラス3千円前後で入手できますので、さらに値ごろ感が高いと思います。