【一口コラム】 動画機能を強化した多機能20倍ズーム機
2012年3月に登場したキヤノンのPowerShotSX260HSは、比較的コンパクトなボディの中に光学20倍ズームとGPSを搭載した多機能コンパクトです。今回登場した後継機PowerShotSX280HSは、新たにWi-Fiを内蔵するとともに、動画性能が強化されています。どのように進化したのか、発表されている使用をもとにチェックしたいと思います。
PowerShotSX280HS(左側)とPowerShotSX260HS(右側)。基本的なデザインは共通していますが、やや直線的なデザインに変わっています。SX260HSにもGPSは内蔵されていますが、SX280HSではアンテナ部分の張り出しが大きくなっています。これはWi-Fiとの干渉を避けるためかもしれません。レンズやイメージセンサーも基本的には同じです。
PowerShotSX280HS(左側)とPowerShotSX260HS(右側)。ボディを前面から見ると、両肩の部分が絞られています。SX260HSのステレオマイクはボディ上面にありましたが、SX280HSでは前面に移設されています。
PowerShotSX280HS(左側)とPowerShotSX260HS(右側)。液晶モニターはどちらも3型46万ドットのパネルです。モードダイヤルの項目は一部変わっています。また、細かいところでは動画ボタンが再生ボタンと入れ替えられ、外側のより押しやすい位置に移されています。
PowerShotSX280HSの主な特徴は次の通りです。
- 25-500mm相当F3.5-6.8の光学20倍ズームレンズを搭載。
- イメージセンサーは有効1210万画素1/2.3型CMOS。高感度性能が強化され、ISO80-6400までの設定が可能です。
- 画像処理エンジンが新型DIGIC6に進化しています。キヤノンによると、とくに動画性能の強化が図られているとのことです。
- 動画撮影時の手ぶれ補正機能が、光学式と電子式を組み合わせることで5軸(回転軸、水平回転軸、縦回転軸、上下、左右のブレ)補正に対応しています。
- フルHDで60fps(SX260HSでは24fps)の動画撮影に対応。
- GPSに加え、Wi-Fiも内蔵。
【PowerShotSX280HSとSX260HSの比較】
機種名 |
PowerShotSX280HS |
PowerShotSX260HS |
イメージ
センサー |
有効1210万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1210万画素
1/2.3型 CMOS |
レンズ |
4.5-90.0mm F3.5-6.8
(35mm換算:約25-500mm) |
4.5-90.0mm F3.5-6.8
(35mm換算:約25-500mm) |
ISO感度 |
ISO80-6400 |
ISO100-3200 |
シャッタースピード |
15-1/3200秒 |
15-1/3200秒 |
液晶モニター |
3型46万ドット
| 3型46万ドット
|
連写速度 |
14コマ/秒 |
14コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(60p) |
1920 X 1080(24fps) |
インターフェース |
USB、AV OUT、HDMIミニ |
USB、AV OUT、HDMIミニ |
バッテリー |
210枚 |
230枚 |
その他 |
Wi-Fi、GPS |
GPS |
サイズ
(W x H x D) |
106.4x62.8x32.6 mm |
106.3x61x32.7 mm |
重さ |
233g / 210g |
231g / 208g |
PowerShotSX280HSの店頭実売価格は3万円弱となっているようで、昨年3月に発売となったPowerShotSX260HSとほぼ同等レベルでのスタートとなっています。とくに動画性能の強化が目立ちますが、光学20倍ズームとGPS、Wi-Fiを内蔵したコンパクト多機能機として、オールシーンで活躍するカメラに進化している印象を受けました。
(2013年 4月13日 記)
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