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特集 富士フイルム XF1
1.富士フイルム XF1の位置づけと概要 |
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富士フイルム XF1
by Inaba Kunio
X10の描写力をスタイリッシュボディに搭載 評価:5.0
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X10の描写力をスタイリッシュボディに搭載富士フイルムがAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載する高級コンパクトカメラFinePixX100を発表したのは、前回2010年9月のフォトキナでした。当時、大型イメージセンサーを搭載したコンパクトカメラはシグマのDPシリーズだけでしたので、会場でも多くの注目を集めました。翌年3月には日本国内でもX100が発売開始となりましたが、予想を上回る予約に加え、発売開始直後に起きた東日本大震災で宮城県大和町にある生産向上が被災したこともあり、しばらくの間はなかなか入手できない状態でした。 X100発表時、メーカーからもXシリーズの充実が言及されていましたが、実際に昨年秋から順次ラインアップが充実されてきました。また、レンズ固定式の高級コンパクトカメラだけでなく、レンズ交換式カメラもXブランドで展開されてきています。 2011年 3月:FinePixX100(APS-Cサイズ、35mm相当F2) 2011年10月:X10(2/3型、28-112mm相当F2-2.8) 2011年12月:X-S1(2/3型、24-624mm相当F2.8-5.6) 2012年 2月:X-Pro1(APS-Cサイズ、レンズ交換式) 2012年11月:XF1(2/3型、25-100mm相当F1.8-4.9) 2012年11月(予定):X-E1(APS-Cサイズ、レンズ交換式) こうしてみると、小型スタイリッシュ高級コンパクトXF1の登場により、Xシリーズのラインアップが一通り揃ったように思います。発売開始から2年足らずで6機種がリリースされており、このことからも富士フイルムがいかにXシリーズに力を入れているかがわかります。
X10と同じイメージセンサーを搭載したスタイリッシュモデルXF1
XF1の仕様上の主な特徴は次の点です。
XF1(左側)とオリンパス STYLUS XZ-2(右側)。幅は約5mm、高さは約4mm、XF1の方が小さい。重さは、XF1の225gに対し、XZ-2は346g。
XF1(左側)とキヤノンPowerShotS110(右側)。高さはほぼ同じだが、幅はXF1の方が1cm弱大きい。重さは、XF1の225gに対し、S110は198g。
XF1(左側)とパナソニック LUMIX DMC-LX7(右側)。幅は約4mm、高さは約6mm、XF1の方が小さい。重さは、XF1の225gに対し、LX7は298g。
XF1(左側)とソニーDSC-RX100(右側)。幅は約6mm、高さは約3mm、XF1の方が大きい。重さは、XF1の225gに対し、RX100は240g。
【XF1と小型高級コンパクトの比較】
「いつも持ち歩ける」高級コンパクトもう一つXF1で特徴的なのは、沈胴レンズまわりです。収納モードからレンズを引き出すとスタンバイモードに切り替わります。この状態では、レンズカバーは閉じたままで撮影もできません。このスタンバイモードから、さらにズームレンズを回転させると、撮影可能モードに切り替わり、連動して電源もONに入ります。メーカーの公表値によれば、クイック起動を設定すれば、0.55秒で起動し、オートフォーカスも最短0.16秒で合焦します。カメラを構える動作をしつつ、同時に撮影可能状態へと切り替えられる点が、スナップ用カメラとしては大きなメリットになると思います。 |