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特集 キヤノン PowerShot G15

4.キヤノン PowerShot G15の描写力をチェック


キヤノン PowerShotG15  by Inaba Kunio    明るいレンズを搭載した11代目の新型G  評価:5.0

 描写力チェック1:高感度性能

 PowerShotG15は、同時に発売となったPowerShotS110と同じイメージセンサーと画像処理エンジンを搭載していますので、撮像素子にかかわる基本的な描写性能は、ほぼ同等であると思われます。
 PowerShotG15の基本感度はPowerShotS110と同じくISO80で、ISO12800までの設定が可能となっています。PowerShotG12ではISO80からISO3200まででしたので、2段分設定可能幅が広がっています。

 高感度性能については、撮影メニューの中に「高感度時NR」の項目があり、「弱」「標準」「強」の3段階で設定できます。PowerShotG15はRAWでの撮影も可能となっていますので、撮影後にパソコンでノイズリダクション処理をかけることもできます。なお、RAWまたはRAW+JPEGでの撮影時には、自動的に「標準」での撮影となります。このあたりもPowerShotS110と同じです。

 下記のサンプルは、各ISO感度別にテスト撮影を行ったものとなりますが、やはりPowerShotS110と同等の結果となりました。高感度時ノイズリダクションを標準に設定してチェックすると、ISO800まではほとんどノイズを感じませんが、ISO1600あたりから暗部を中心にノイズが目立ってきます。ISO3200になるとノイズも目立つようになってきますが、やはり実用範囲に入っていると思います。ISO6400以上になるとかなりノイズが増え解像感の低下も感じられますが、縮小するなどの使い方によっては、活用可能だと感じました。

 高感度ノイズリダクションを「標準」にすると、かなりノイズ感は改善されますが、解像感にはそれほど影響は感じられませんでした。「強」にすると、さらに高感度ノイズは低減化されましたが、解像感の低下も目立ってきます。なお、高感度ノイズリダクションは、ISO1600以上で強くかかってくるように感じました。

 下記のサンプルは画像の一部をほぼ等倍で切り出したものですが、クリックすると元画像が表示されますので、あわせて参照していただければと思います。


サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO80(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO100(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO200(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO400(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO800(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO1600(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO3200(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO6400 (「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO12800 (「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15



 描写力チェック2:歪曲収差

 PowerShot G15のレンズは35mm換算で28mmから140mmの光学5倍ズームのため、高級コンパクトの範疇ではややズーム域が広いレンズとなっています。PowerShotG12も焦点域は同じでしたが、G15になってズーム全域で1段半分明るくなっています。

 PowerShot G15には「ゆがみ補正」等の項目はありませんので、必要であれば撮影後にソフトウェアで補正をかけることになります。

 下記のサンプルは、広角端、標準域、望遠端で撮影したものです。いずれも絞り開放となっていますが、歪曲収差、周辺光量不足とも良好に補正されています。

 歪曲収差に関しては、広角端では画面周辺部にわずかに樽型収差を確認することができますが、気にならないレベルであると思います。その後、望遠側に移るにつれ補正がされていき、標準域あたりでほぼ完全に補正されています。

焦点距離:6.1mm(35mmサイズ換算28mm)
Canon PowerShot G15


焦点距離:11.4mm(35mmサイズ換算52mm)
Canon PowerShot G15


焦点距離:30.5mm(35mmサイズ換算140mm)
Canon PowerShot G15



 描写力チェック3:解像力

 レンズ固定式のカメラでの解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試されます。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行いましたが、結果は、コンパクトカメラとしては高い解像力を示しています。

 35mm換算で28mm相当の広角端では、開放から高い解像力を示しています。モアレの影響が出ているが、部分的に2500本のラインも視認することができました。望遠側に移るにつれ、徐々に解像感の低下が認められましたが、望遠端でも2200本のラインを確認することができました。

 画像周辺部については、全般的に鮮明度の高い画像となっていますが、やはり1段程度絞るとしっかりとした画像となります。

 実際のチャートは画像をクリックすると表示されるので、ぜひ直接確認していただければと思います。


ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

6.1mm域(35mmサイズ換算28mm) F1.8
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

6.1mm域(35mmサイズ換算28mm) F2.5
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

10.9mm域(35mmサイズ換算50mm) F2.2
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

10.9mm域(35mmサイズ換算50mm) F3.2
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

30.5mm域(35mmサイズ換算140mm) F2.8
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

30.5mm域(35mmサイズ換算140mm) F4.0
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

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1.Canon PowerShot G15の位置づけと概要
2.製品仕様からみたCanon PowerShot G15
3.Canon PowerShot G15の外観と基本機能をみる
4.Canon PowerShot G15の描写力をチェック
5.結局、Canon PowerShot G15は「買い」か?

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