【一口コラム】F1.8の明るいレンズを搭載したG
キヤノンからPowerShotG12の後継機、PowerShotG15が正式発表となった。店頭予想価格は5万9980円となっており、10月中旬に発売開始される予定である。
- PowerShotG1 2000年10月
- PowerShotG2 2001年9月
- PowerShotG3 2002年11月
- PowerShotG5 2003年6月
- PowerShotG6 2004年9月
- PowerShotG7 2006年10月
- PowerShotG9 2007年9月
- PowerShotG10 2008年10月
- PowerShotG11 2009年8月
- PowerShotG12 2010年10月
- (PowerShotG1X 2012年3月)
- PowerShotG15 2012年10月
初代G1から数えると、G15で11代目となる。この間、ほぼ1年スパンで後継機が登場してきたが、前機種の登場からは2年が経過している。3月のG1X登場により、今までのGシリーズは終了するものと思われていたが、実際には本来の後継機が用意されていた。一眼レフのサブ機となるフル機能コンパクトとして、より機動性を重視したシリーズが継続されることを素直に喜びたい。
G15をG12と比較すると、次のような特徴が見えてくる。
- イメージセンサーは有効1210万画素1/1.7型CMOSセンサーとなり、有効1000万画素1/1.7型CCDから置き換えられている。高感度性能はISO3200からISO12800へと、2段分設定可能範囲が拡がった。画像処理エンジンもDIGIC4からDIGIC5へと進化している。
- レンズの焦点距離は、28mm〜140mm(35mm換算)と同じだが、開放F値がF2.8-4.5からF1.8-2.8へと1段半分明るくなっている。
- 液晶モニターは2.8型46万ドットから3型92万ドットへと、大型化・高精細化された。その代り、バリアングル可動は省略された。
- バッテリーはG1Xと同じNB-10Lとなったため、撮影可能枚数は370枚から770枚へと倍増。
- フルHD(24fps)での撮影が可能となった。
- 連写性能が2コマ/秒から10コマ/秒に高速化。
- やや小型化され、重さも軽量化された。
レンズが明るくなっているにもかかわらず、全体に高速化されており、サブカメラとしての機動力に磨きがかかったように感じる。
PowerShotG15(左側)とPowerShotG12(右側)。高さはほぼ同じだが幅は5mm程度小さくなった。内蔵ストロボがポップアップ式に変わっている。
PowerShotG15(左側)とPowerShotG12(右側)。液晶モニターが大型化、高精細化されたが、バリアングル可動は省略となった。固定式となった点は残念だが、その分小型化に貢献していることがわかる。
PowerShotG15(左側)とPowerShotG12(右側)。ストロボがポップアップ式となったことで形状が変わっているが、全体としてのデザインはG12を踏襲している。
主な仕様についてG12(2010年10月発売)と比較すると、次のとおりである。
【G15とG12の比較】
機種名 |
PowerShotG15 |
PowerShotG12 |
イメージセンサー |
有効1210万画素
1/1.7型CMOS |
有効1000万画素
1/1.7型CCD |
レンズ |
28mm-140mm F1.8-2.8
(35mm換算) |
28mm-140mm F2.8-4.5
(35mm換算) |
最短撮影距離
(レンズ前) |
1cm(標準)
1cm(マクロ) |
1cm(標準)
1cm(マクロ) |
ISO感度 |
ISO80-12800 |
ISO80-3200 |
シャッタースピード |
1-1/4000秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット |
2.8型46万ドット |
連写速度 |
10コマ/秒 |
2コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080/24fps |
1280 X 720/24fps |
バッテリー |
NB-10L 約770枚 |
NB-7L 約370枚 |
その他 |
- |
バリアングル |
サイズ
(W x H x D) |
106.6x75.9x40.1 mm |
112.1x76.2x48.3 mm |
重さ
(含カード、電池) |
352g |
401g |
(9月19日 記)
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