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特集 キヤノン PowerShot S110

4.キヤノン PowerShot S110の描写力をチェック


キヤノン PowerShotS110  by Inaba Kunio    熟成した高級コンパクトデジカメの先駆者Sシリーズ  評価:5.0

 描写力チェック1:高感度性能

 PowerShotS110の基本感度はISO80で、ISO12800までの設定が可能となっています。PowerShotS100ではISO80からISO6400まででしたので、1段分設定可能幅が広がっています。

 高感度性能については、撮影メニューの中に「高感度時NR」の項目があり、「弱」「標準」「強」の3段階で設定できます。PowerShotS110はRAW撮影も可能ですので、撮影後にパソコン上でノイズリダクション処理をかけることもできます。なお、RAWまたはRAW+JPEGでの撮影時には、自動的に「標準」での撮影となります。

 下記のサンプルは、各ISO感度別にテスト撮影を行ったものとなります。高感度時ノイズリダクションを標準に設定したものでチェックすると、ISO800まではほとんどノイズを感じませんが、ISO1600あたりから暗部などでノイズが見えてきます。ISO3200になるとそれなりにノイズが目立つようになってきますが、ぎりぎり実用範囲に入っていると思います。ISO6400以上になるとかなりノイズが増え解像感の低下も感じられますが、縮小するなどの使い方によっては、活用可能だと感じました。

 高感度ノイズリダクションを「標準」にすると、かなりノイズ感は改善されますが、解像感にはそれほど影響は感じられませんでした。「強」にすると、さらに高感度ノイズは低減化されましたが、解像感の低下も目立ってきます。なお、高感度ノイズリダクションは、ISO1600以上で強くかかってくるように感じました。

 下記のサンプルは画像の一部をほぼ等倍で切り出したものですが、クリックすると元画像が表示されますので、あわせて参照していただければと思います。


サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO80(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO100(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO200(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO400(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO800(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO1600(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO3200(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO6400 (「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110


ISO12800 (「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110Canon PowerShot S110



 描写力チェック2:歪曲収差

 PowerShot S110のレンズは35mm換算で24mmから120mmの光学5倍ズームのため、高級コンパクトの範疇ではややズーム域が広いレンズとなっています。レンズ自体は前機種のPowerShotS100と同じものと思われます。

 PowerShot S110には「ゆがみ補正」等の項目はありませんので、必要であれば撮影後にソフトウェアで補正をかけることになります。

 下記のサンプルは、広角端、標準域、望遠端で撮影したものです。いずれも絞り開放となっていますが、歪曲収差、周辺光量不足とも良好に補正されています。

 歪曲収差に関しては、広角端ではわずかに樽型収差を確認することができますが、24mm相当の画角を考えると気にならないレベルであると思います。その後、望遠側に移るにつれ補正がされていき、標準域を超えたあたりでほぼ完全に補正されています。

焦点距離:5.2mm(35mmサイズ換算24mm)
Canon PowerShot S110


焦点距離:10.8mm(35mmサイズ換算50mm)
Canon PowerShot S110


焦点距離:26mm(35mmサイズ換算120mm)
Canon PowerShot S110



 描写力チェック3:解像力

 レンズ固定式のカメラでの解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試されます。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行いましたが、結果は、コンパクトカメラとしては高い解像力を示しています。

 35mm換算で24mmの広角端では、開放から高い解像力を示しています。わずかにモアレの影響が出ているものの、概ね2400本あたりまでラインを視認することができました。望遠側に移るにつれ、わずかに解像感の低下が認められましたが、望遠端でも2100本のラインを確認することができました。

 画像周辺部については、全般的に鮮明度の高い画像となっていますが、やはり1段程度絞るとしっかりとした画像となります。

 実際のチャートは画像をクリックすると表示されるので、ぜひ直接確認していただければと思います。


ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

5.2mm域(35mmサイズ換算24mm) F2.0
Canon PowerShot S110
Canon PowerShot S110

5.2mm域(35mmサイズ換算24mm) F2.8
Canon PowerShot S110
Canon PowerShot S110

10.8mm域(35mmサイズ換算50mm) F4.0
Canon PowerShot S110
Canon PowerShot S110

10.8mm域(35mmサイズ換算50mm) F5.6
Canon PowerShot S110
Canon PowerShot S110

26.0mm域(35mmサイズ換算120mm) F5.9
Canon PowerShot S110
Canon PowerShot S110

26.0mm域(35mmサイズ換算120mm) F8.0
Canon PowerShot S110
Canon PowerShot S110

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1.Canon PowerShot S110の位置づけと概要
2.製品仕様からみたCanon PowerShot S110
3.Canon PowerShot S110の外観と基本機能をみる
4.Canon PowerShot S110の描写力をチェック
5.結局、Canon PowerShot S110は「買い」か?

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