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特集 ソニー 50mmF1.4 SAL50F14 |
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ソニー 50mmF1.4 SAL50F14
by Inaba Kunio
ソニーの大口径標準レンズ
評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(ソニー ホームページより)ソニー 50mmF1.4 SAL50F14 3. レンズ構成図(ソニー ホームページより)![]() 4. 製品外観
50mmF1.4 SAL50F14はフルサイズに対応した標準レンズとして、2006年7月に登場しました。見た目は小ぶりなものの、手に持つと「ずっしり」とした重みを感じます。まさにガラスの塊を実感できるレンズです。実売価格は3万円台中頃です。
レンズ前面。フィルター径は55mm。ソニーのαレンズは単体では絞りが採用となります。
レンズマウント側。マウントは金属製。ソニーαAシリーズのイメージカラーであるオレンジ色のラインが印象的です。
距離表示がきちんとされています。また、その下に見える数値は被写界深度を示すものです。写真の状態であれば、絞りをF8あたりにすると4mから無限遠までが被写界深度に入ります。 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したα99には、「レンズ補正」の機能が搭載されており、自動補正に対応しているレンズでは周辺光量、倍率色収差、歪曲収差の電子的な補正をかけることができます。50mmF1.4は補正に対応しているため、設定を「オート」にすると、電子的な補正が加えられます。単焦点レンズであり、もともと収差が目立つレンズではありませんが、この機能を使うとさらに良好に補正されることがわかります。 焦点距離:50mm (レンズ補正無:対応レンズ) 焦点距離:50mm (レンズ補正有:対応レンズ) (2) 解像力50mmF1.4は象徴的なレンズのため、各社とも力の入った製品が用意されています。とはいっても、ガウスタイプの前後対象型レンズは完成しきったと言われており、いずれも安定した性能を示しています。今回テストしたレンズは、こうした標準レンズの中でもトップレベルの素直な描写力を持っていると感じました。絞り開放では当然やわらかい描写となりますが、それでも芯がある写りとなっています。1段程度絞ると鮮明度はかなり上がり、絞るにつれてさらに解像力は高くなっていきます。テストでは、絞り開放から6段絞ったF11.0が一番高い解像力を示しました。 なお、これは余談ですが、ソニーは非ガウスタイプの50mmF1.2と50mmF1.4のレンズの特許を申請しています。中望遠レンズにワイドコンバーターを入れるというコンセプトのレンズで、近距離側の描写性能に重点を置いた設計となっているようです。 詳細については、クリックして表示される元画像を確認していただければと思います。
50mm F1.4 |