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特集 ソニー α99

4.ソニー α99の描写力をチェック


ソニー α99  by Inaba Kunio    電子ビューファインダー搭載のフラグシップカメラ  評価:5.0
α99

 描写力チェック1:高感度性能

 α99の基本感度はISO100となっており、高感度側はISO25600までの設定が可能となっています。これに加えて、拡張設定で低感度側はISO50まで拡げることもできます。ノイズ低減処理のやり方としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。カメラ内で設定してもRAW画像には処理は加えられません。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度ノイズ低減」と「長秒時ノイズ低減」の2つがあります。どちらも、撮影メニューの中で設定可能です。

 「高感度ノイズ低減」は「OFF」、「弱」、「標準」の3種類があります。フラグシップであるためか、「強」の設定はありません。基本的には、初期設定である「標準」のままで良いと感じました。

 「長秒時ノイズ低減」は、「入」と「切」の2種類があります。「入」にすると、1秒以上のシャッタースピードの場合、シャッターを開いていた時間と同じ時間、ノイズ軽減処理が加えられます。

 スペックから見ると、α99に搭載されているイメージセンサーはニコンD600のものと同じものと推察されますが、画像処理エンジンが違うこともあり、ノイズの出方には異なる特徴があるように思います。

 高感度ノイズ低減を「OFF」にすると、ISO400まではほとんどノイズ感はありません。ISO800から徐々にノイズが現れてきますが、ISO1600あたりまでなら高感度ノイズ低減処理をかけなくても気にならないレベルです。

 高感度ノイズ低減を「標準」にすると、ノイズレベルは格段に低下します。ISO1600まではほとんどノイズ感はなく、ISO6400でも実用的なレベルであると感じました。ISO12800以上はそれなりにノイズが目立ちますが、縮小するなど使い方によっては十分活用可能だと思います。

 有効2430万画素のフルサイズセンサーということを考えると、ノイズリダクションをかけない状態はややノイズが目立つように感じますが、これは画像処理エンジンの味付けによるものと思われます。「標準」にすると、他機種と遜色ないレベルとなりますので、撮影者側での対応余地を拡げるためにこうした設定になっていることと推察されます。

 下記のサンプルは、高感度ノイズ低減を「OFF」、「標準」の2段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。なお、長秒時ノイズ低減については、高感度ノイズ低減OFFの時には「切」、「標準」では「入」に設定しています。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO50(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO100(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO200(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO400(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO800(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO1600(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO3200(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO6400(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO12800(左から「OFF」「標準」)
α99α99

ISO25600(左から「OFF」「標準」)
α99α99


 描写力チェック2:解像度

 α99のイメージセンサーは有効2430万画素です。今回テストした50mmF1.4 SAL50F14の結果は、絞りF1.4の明るいレンズであるにもかかわらず、基本的に絞り開放から優れた解像力を示しました。また、絞るほど解像感の向上も見られ、最小絞となるF22でもしっかりとした解像力を持っていました。
 今回は中心部で一番高い解像力を示したF11.0(絞り開放から6段絞った状態)でチェックをしました。視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、2500本ラインを楽々と超えており、しっかりした解像力といえます。

  レンズ名:50mmF1.4 SAL50F14
 焦点距離:50mm
 絞り値:F11.0 (開放絞りF1.4から6段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

α99
 視覚解像度チェック用のライン(左側の縦線)、限界解像度チェック用のライン(右側の横線)でも、2500本を超えるところまで楽々視認可能。

α99
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、2500本ラインまで視認可能。

 描写力チェック3:レンズ補正機能

 α99にはレンズ補正機能を搭載しています。補正内容は、周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正で、標準では歪曲収差補正は「切」に、その他は「オート」に設定されています。
 下記は50mmF1.4の絞り開放状態でテストしたもので、上側がフルサイズモードでの撮影で、下側はAPS-Cサイズモードでの撮影です。
 標準レンズということもあり、もともと収差の大きいレンズではありませんが、それでも補正を「オート」にすると、効果的に補正されていることを確認できました。なお、歪曲収差の補正を「オート」にすると、補正に伴って画像周辺部が切り取られますので注意が必要です。
 APS-Cサイズモードでは、画面の中央部を切り取るため、各レンズの補正の出方も穏やかになります。APS-Cサイズのレンズを使うのであれば、レンズによっては各補正機能を「切」にしても良いかもしれません。

焦点距離:50mm(フルサイズモード)
レンズ補正 「切」 「オート」

ソニー 50mmF1.4 SAL50F14 ソニー 50mmF1.4 SAL50F14


焦点距離:50.0mm(APS-Cサイズモード)
レンズ補正 「切」 「オート」

ソニー 50mmF1.4 SAL50F14 ソニー 50mmF1.4 SAL50F14




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50mmF1.4 SAL50F14

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