【一口コラム】 連写性能を強化したタフネスカメラ
富士フイルムから新型アウトドアカメラ、FinePixXP60が登場しました。前機種であるXP50は2012年6月、上位機種となるXP150は2012年2月の発売でした。
XP150は10mまでの防水性能や2mの耐衝撃性能を持っているのに対し、XP50は5mまでの防水、1.5mの耐衝撃性能と、やや軽めのタフネス性能となっています。今回登場したXP60は、前機種となるXP50よりも防水性能が強化され、6mまでに対応できるようになりました。
FinePixXP60(左)とXP50(中)、XP150(右)。XP60は外見上もライトモデルであることがわかります。
FinePixX50からの主な進化ポイントは、
- イメージセンサーの有効画素数が、1440万画素から1640万画素へと高画素化されました。
- レンズはほぼ同じものが搭載されています。
- 連写モードが強化され、Sサイズとなりますが60コマ/秒の連写が可能となりました。
- ボディ上面にあったズームレバーが液晶モニター側にボタンとして移設され、新たに連写切換ボタンが上面に新設されています。
- 防水性能が5mから6mに強化されています。
- 動画性能も強化され、フルHDで60fpsでの撮影が可能となりました。
- ボディサイズはやや大きくなり、重さも増しています。
といった点で、イメージセンサーをはじめ連写・動画性能をはじめとした機能強化がされています。
FinePixXP60の主な仕様をXP50と比較すると、次のとおりとなります。
【FinePixXP60とXP50の比較】
機種名 |
FinePixXP60 |
FinePixXP50 |
イメージセンサー |
有効1640万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1440万画素
1/2.3型 CMOS |
レンズ |
5.0-25mmF3.9-4.9
(約28-140mm相当) |
5.0-25mmF3.9-4.9
(約28-140mm相当) |
タフネス性能 |
6m防水、1.5m耐衝撃、-10℃耐寒、防塵 |
5m防水、1.5m耐衝撃、-10℃耐寒、防塵 |
ISO感度 |
ISO100-3200
(拡張でISO6400) |
ISO100-3200 |
シャッタースピード |
4-1/2000秒 |
4-1/2000秒 |
液晶モニター |
2.7型23万ドット |
2.7型23万ドット |
連写速度 |
10コマ/秒
連写SH:約60コマ/秒あり(サイズS) |
10コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(60fps) |
1920 X 1080(30fps) |
インターフェース |
USB、HDMI mini |
USB、HDMI mini |
バッテリー |
NP-45A
200枚 |
NP-45A
200枚 |
サイズ
(W x H x D) |
104.1×66.5×26.3mm |
99×67.8×25.6mm |
重さ
(含カード、電池) |
186g/165g |
175g/155g |
FinePixXP60(左側)とXP50(右側)。一見するとデザインは似ていますが、グリップ部分をはじめいろいろと違いがあります。
FinePixXP60(左側)とXP50(右側)。液晶パネルは同じ2.7型23万ドットです。ボディ上面にあったズームレバーがボタンに変更され背面側に移りました。ストラップ取付部は、ボディ上面に移設されています。
FinePixXP60(左側)とXP50(右側)。ボディ上面のレイアウトが大きく変わりました。XP60では連写切換ボタンが新設されています。
FinePixXP60の魅力は、タフネスカメラとしては比較的買いやすい価格である点です。実売価格は当初から1万円台となっていますし、手振れ補正機能も搭載した「気軽に持ち歩けるカメラ」として活躍すると思います。
(2013年 1月24日 記)
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