【一口コラム】 レンズも明るくなったDP1
シグマからDP1Merrillが正式発表されました。発売は9月14日の予定です。
DP2 Merrillと比較すると、レンズが19mmF2.8(35mm換算28mm)に置き換わったことと、それにともないボディ奥行きが59.2mmから64.3mmへと5mmほど厚くなり、重さも5g重くなった点だけとなります。
第二世代DP1シリーズであるDP1 MerrillがDP1xから進化したポイントは、
- イメージセンサーの面積は約30%拡大。
- 画素数は約3倍へと高画素化。
- レンズの焦点距離は35mm換算で28mmなものの、開放F値はF4.0からF2.8へと1段明るくなった。最短撮影距離も、30cmから20cmへと短縮。
- 連写性能の大幅な向上。
- 液晶モニターの大型化と高精細化。
- コマンドダイヤル搭載によるユーザーインターフェースの向上。
- サイズはひとまわり大きくなり、重くなった。
- 内蔵ストロボが省略された。
【DP1 MerrillとDP1xの比較】
機種名 |
DP1 Merrill |
DP1x |
イメージセンサー |
有効1475万画素(4,704×3,136×3層) 23.5mm×15.7mmCMOS |
有効468万画素(2,688×1,792×3層) 20.7mm×13.8mmCMOS |
レンズ |
19mm F2.8
(35mm換算 28mm) |
16.6mm F4.0
(35mm換算 41mm) |
RAW |
12bitRAW (RAW+JPG可) |
12bitRAW (RAW+JPG非対応) |
最短撮影距離 |
レンズ前面より20cm |
レンズ前面より30cm |
ISO感度 |
ISO100-6400 |
ISO100-800
(RAW撮影時はISO3200まで) |
シャッタースピード |
30-1/2000秒 |
15-1/2000秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット |
2.5型23万ドット |
連写速度 |
4コマ/秒
(RAWで7コマ撮影可能) |
連写対応
(RAWで3コマ撮影可能) |
動画撮影 |
640 X 480 |
320 X 240 |
インターフェース |
USB、ビデオ出力、オーディオ出力(モノラル) |
USB、ビデオ出力、オーディオ出力(モノラル) |
ストロボ |
非内蔵 |
内蔵(GN6) |
バッテリー |
BP-41
97枚 |
BP-31
250枚 |
サイズ
(W x H x D) |
121.5 x 66.7 x 64.3mm |
113.3mm X 59.5mm X 50.3mm |
重さ
(除カード、電池) |
360g |
250g |
DP1 Merrill(左側)とDP1x。大きさは一回り違う。
DP1 Merrill(左側)とDP1x。液晶モニターも大型化・高精細化。
DP2 Merrillの詳細レビューでも確認できましたが、今までのDP1xは使い手を選ぶカメラでした。1枚1枚丁寧に撮影し、光の状況にも目を配る。そういう撮影スタイルにマッチしたカメラから、より多くの方が気軽に使えるカメラへと進化しています。とくに撮影レスポンスが大幅に向上している点は、カメラとしての使い勝手にプラスとなっています。動画撮影機能こそVGAどまりとなりましたが、静止画中心の撮影であれば、一般的な高級コンパクトカメラとして購入検討できる機種だと思います。
(2012年8月31日 記)
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