【一口コラム】 ソニー初のタフネスカメラ
ソニーから本格的なタフネス機能を持つコンパクトデジカメ、サイバーショットDSC-TF1が登場しました。今までのタフネス・カメラは、レンズカバー部分が稼働するなど、どちらかといえばデザイン性や日常生活上の利便性が重視されてきました。DSC-TX20やDSC-TX300Vは5mの防水機能を持っていましたが、水中での撮影に使用するために購入される方は、ほとんどいなかったのではないかと思います。
DSC-TX20。薄型でスタイリッシュなデザインです。
これに対し、DSC-TF1は、本格的なアウトドア使用も想定したカメラとなっています。防水性能と防塵性能が強化されるとともに、外観も可動部分を廃した一般的なアウトドア・デザインとなっています。
【タフネス性能の比較】
機種名 |
DSC-TF1 |
DSC-TX20 |
DSC-TX300V |
防水 |
水深10mで60分 JIS/IEC保護等級(IPX8)相当 |
水深5mで60分 JIS/IEC保護等級(IPX8)相当 |
水深5mで60分 JIS/IEC保護等級(IPX8)相当 |
防塵 |
JIS/IEC保護等級(IP6X)相当 |
JIS/IEC保護等級(IP5X)相当 |
JIS/IEC保護等級(IP5X)相当 |
耐衝撃 |
1.5m |
1.5m |
1.5m |
耐低温 |
マイナス10℃ |
マイナス10℃ |
マイナス10℃ |
また、インターフェース部分も大幅に変更されており、グローブを付けたままでも操作しやすいように、大型のボタンやレバー、十字キーが設けられています。
仕様面で比較すると、次の通りとなります。
【DSC-TF1とDSC-TX20の比較】
機種名 |
DSC-TF1 |
DSC-TX20 |
イメージセンサー |
有効1610万画素
1/2.3型 CCD |
有効1620万画素
1/2.3型 CMOS |
レンズ |
4.43-17.7mm F3.6-4.7
(35mm換算:約25-100mm) |
4.43-17.7mm F3.5-4.6
(35mm換算:約25-100mm) |
ISO感度 |
ISO100-3200 |
ISO125-3200 |
シャッタースピード |
2-1/2000秒 |
4-1/1600秒 |
液晶モニター |
2.7型43万ドット |
3型92万ドット
(タッチパネル) |
連写速度 |
1コマ/秒 |
10コマ/秒 |
動画撮影 |
1280 X 720 |
1920 X 1080(60i) |
インターフェース |
マルチ、USB |
マルチ、USB、HDMI mini |
バッテリー |
200枚 |
250枚 |
サイズ
(W x H x D) |
102.4 x 62.0 x 22.7mm |
95.9 x 56.2 x 17.9mm |
重さ |
152g / 136g |
133g / 118g |
DSC-TF1(左側)とDSC-TX20(右側)。DSC-TX20の方が一回り小型で軽い。
DSC-TF1(左側)とDSC-TX20(右側)。アウトドアでの使用を想定しているため、タッチ液晶によるインターフェースはボタン中心のものへと変更されている。液晶パネルも、DSC-TX20の3型92万ドットに対し、DSC-TF1は2.7型43万ドット。アスペクト比は、16:9に対し4:3とスクエアになっている。静止画重視のTF1と動画にも力を入れたTX20の違いと言えるかもしれない。
機能面では、連写性能と動画性能に差があります。とくにDSC-TF1はフルHDの動画撮影には対応していませんので、動画撮影も重視される方はこの点に注意が必要です。
(2013年 1月17日 記)
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