【一口コラム】光学50倍ズームのブラッシュアップモデル
2月に開催されたCP+2014に合わせ、ソニーからも多くの機種がリリースされました。電子ビューファインダーを内蔵したミラーレスカメラα6000(製品レビュー)を筆頭に、コストパフォーマンスを重視したDSC-W810、10倍ズームの薄型機DSC-WX220、20倍ズームのコンパクト機DSC-WX350、ネオ一眼のDSC-HX400V、30倍ズームの多機能機DSC-HX60Vの、計6機種が登場しました。
この中で、多機能コンパクトDSC-W810は、2013年1月に発売開始となったDSC-W730の後継機となります。海外では、26-130mm相当F3.2-6.4の光学5倍ズームに有効2010万画素1/2.3型CCDセンサーを搭載したDSC-WX800がリリースされていましたので、正確にはこちらの直系後継機と言えるかもしれません。
サイバーショットDSC-W730。有効1610万画素1/2.3型CCDセンサーに、25-200mm相当F3.3-6.3の光学8倍ズームを搭載しています。ボディカラーは、シルバー、ブルー、ピンクの3色が展開されていました。
まずは前機種DSC-W730と外観を比較してみたいと思います。
サイバーショット DSC-W810(左側)とDSC-W730(右側)。ボディサイズはW730の方がひとまわりコンパクトです。
サイバーショット DSC-W810(左側)とDSC-W730(右側)。液晶パネルはどちらも2.7型23万ドットのもので、固定式です。液晶モニター右側のモードスイッチが省略されるなど、インターフェース部分はそれなりに違いがあります。
【サイバーショット DSC-W810、W730の比較】
機種名 |

DSC-W810 |

DSC-W730 |
イメージ
センサー |
有効2010万画素
1/2.3型 CCDセンサー |
有効1610万画素
1/2.3型 CCDセンサー |
レンズ |
4.6mm〜27.6mm(26mm〜156mm)F3.5-6.5 |
4.5mm〜36mm(25mm〜200mm)F3.3-6.3 |
最短撮影距離 |
W5cm〜∞、T100cm〜∞ |
W5cm〜∞、T150cm〜∞ |
ISO感度 |
ISO100-3200 |
ISO80-3200 |
シャッター
スピード |
2-1/1500秒 |
2-1/1600秒 |
ファインダー |
非搭載 |
液晶モニター |
2.7型23万ドット |
連写速度 |
0.52コマ/秒 最大100枚まで |
1コマ/秒 最大100枚まで |
動画撮影 |
1280 X 720 (30fps) |
付加機能 |
- |
インター
フェース |
USB、AV OUT |
バッテリー |
200枚 |
サイズ
(W x H x D) |
96.8×55.5×20.9mm |
93.1×52.3×22.5mm |
重さ |
127g/111g |
122g/106g |
サイバーショット DSC-W810の主な特長は次の通りです。
- イメージセンサーは有効2010万画素1/2.3型CCDで、高感度性能はISO3200まで対応しています。
- レンズは光学6倍ズーム、26-156mm相当F3.5-6.5を搭載しています。
- 液晶モニターはDSC-W730と同じ2.7型23万ドットのパネルを採用しています。固定式でタッチ操作には非対応です。
- HDで30fpsの動画撮影が可能です。
- 手ぶれ補正は電子式となります。
- ボディサイズは比較的薄型で軽量モデルとなっています。
- ソフト面では、薄暗いシーンでもISO感度、露出補正、彩度を自動で調整し、明るく鮮明なパーティー写真を撮影できる「パーティモード」を搭載しています。
DSC-W810はコストパフォーマンスを重視したローエンドモデルとなります。発売開始時の実売価格は1万2千円前後となっており、W730登場時と比べるとやや安価でのスタートとなりました。
( by Inaba Kunio)
|