【一口コラム】 5倍ズームから8倍ズームに進化
ソニーから、コンパクトなサイバーショット、DSC-W730がDSC-WX200、DSC-WX60とともに登場しました。DSC-W730は、2012年2月にリリースされたDSC-W630の後継モデルで、同時に発表となった3台の中ではエントリーモデルに位置付けられます。
ソニーの発表によると、DSC-W630からの一番の進化点は、搭載しているレンズが8倍ズームとなったことです。W630では25-125mm(35mm換算)F2.6-6.3の光学5倍ズームが、W730では25-125mm(35mm換算)F3.3-6.3の光学8倍ズームとなっており、望遠側の焦点域が大幅に広がっています。なお、W730に搭載されているレンズは、上位機となるWX60と同じものと思われます。
DSC-W730(左側)とDSC-W630(右側)。ボディコーナー部分の処理が曲線から直線に変更されています。ボディサイズはわずかに大きく、重くなりました。(W630は91x52.2x19.1mm、100gに対し、W730は93.1x52.3x22.5mm、106g)。
DSC-W730(左側)とDSC-W630(右側)。ボタンやレバー等はほぼ同じです。液晶パネルも2.7型23万ドットのものが搭載されています。
DSC-W630との違いを比較すると、概ね次のようになります。
- イメージセンサーは1/2.3型1610万画素CCDと同じ。
- レンズが25-125mm(35mm換算)F2.6-6.3から、25-125mm(35mm換算)F3.3-6.3に進化。
- 360度スイングパノラマや動画やパノラマ撮影時にもピクチャーエフェクト等が可能。
- ボディサイズはわずかに大きく、重くなった。
- 動画撮影は前機種同様HDまで。
- 光学式手振れ補正機能も前機種同様に搭載。
ボディのコーナー部分の処理が変わっていますが、インターフェース部分を含め基本的なつくりは前機種であるDSC-W630のものを踏襲しています。
DSC-W730(左)とDSC-WX200(中)、DSC-WX60(右)。デザインは似ていますが、ボディの側面処理が機種ごとに異なっています。
【DSC-W730とWX200、WX600の比較】
機種名 |
DSC-W730 |
DSC-WX200 |
DSC-WX60 |
イメージセンサー |
有効1610万画素
1/2.3型 CCD |
有効1820万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1620万画素
1/2.3型 CMOS |
レンズ |
4.5-36mm F3.3-6.3
(35mm換算:約25-200mm) |
4.45-44.5mm F3.3-5.9
(35mm換算:約25-250mm) |
4.5-36mm F3.3-6.3
(35mm換算:約25-200mm) |
ISO感度 |
ISO80-3200 |
ISO100-3200
(拡張でISO12800まで) |
ISO100-3200
(拡張でISO12800まで) |
シャッタースピード |
2-1/1600秒 |
4-1/1600秒 |
4-1/1600秒 |
液晶モニター |
2.7型23万ドット |
2.7型46万ドット
| 2.7型23万ドット
|
連写速度 |
1コマ/秒 |
10コマ/秒 |
10コマ/秒 |
動画撮影 |
1280 X 720(30fps) |
1920 X 1080(60i) |
1920 X 1080(60i) |
インターフェース |
マルチ、USB |
マルチ、USB、HDMI mini |
マルチ、USB、HDMI mini |
バッテリー |
200枚 |
220枚 |
230枚 |
その他 |
- |
Wi-Fi |
ー |
サイズ
(W x H x D) |
93.1x52.3x22.5 mm |
92.3x52.4x21.6 mm |
92.3x52.5x22.5 mm |
重さ |
122g / 106g |
121g / 105g |
124g / 108g |
上位機種となるDSC-WX200やDSC-WX60と比較すると、イメージセンサーがCCDであることや連写性能での違いが目立ちます。しかし、手振れ補正機能はしっかり搭載されているなど、廉価モデルのような割り切った仕様にはなっていませんので、価格面を重視される方にとっては値ごろ感のある機種だと思います。
発売開始時点の実売価格は、WX200が2万5千円弱、WX60は2万円弱、W730は1万4千円弱となっています。ちなみに、DSC-W630の実売価格は8千円弱ですので、光学ズーム倍率が選択のポイントになるかもしれません。
(2013年 1月25日 記)
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