【一口コラム】 Wi-Fiを搭載した中核モデル
ソニーから、コンパクトなサイバーショット、DSC-WX60がDSC-WX200、DSC-W730とともに登場しました。DSC-WX60は、2012年2月にリリースされたDSC-WX50の後継モデルで、同時に発表となった3台の中ではミドルクラスに位置付けられます。
ソニーの発表によると、DSC-WX50からの一番の進化点は、搭載しているレンズが8倍ズームとなったことです。WX50では25-125mm(35mm換算)F2.6-6.3の光学5倍ズームが、WX60では25-125mm(35mm換算)F3.3-6.3の光学8倍ズームとなっており、望遠側の焦点域が大幅に広がっています。
DSC-WX60(左側)とDSC-WX50(右側)。サイズ、デザインは同じで識別は難しい。なお、レンズの焦点域が拡がったためか、厚さが19.1mmから22.5mmへと3mm強厚くなっており、重さも101gから108gへと重くなりました。
DSC-WX60(左側)とDSC-WX50(右側)。録画ボタンや再生ボタンがわずかに大きくなったものの、液晶パネル側のレイアウトも同じです。
DSC-W50との違いを比較すると、概ね次のようになります。
- イメージセンサーは1/2.3型1620万画素CMOSと同じ。
- レンズが25-125mm(35mm換算)F2.6-6.3から、25-125mm(35mm換算)F3.3-6.3に進化。
- 360度スイングパノラマや動画やパノラマ撮影時にもピクチャーエフェクト等が可能。
- ボディサイズは縦横は同じものの、厚さがわずかに厚くなり、重さも重くなった。
- 動画撮影は前機種同様フルHDに対応。
- 光学式手振れ補正機能も前機種同様に搭載。
レンズ部分の厚さが増していますが、インターフェース部分を含め基本的なつくりは前機種であるDSC-WX50と同じです。
DSC-WX60(左)とDSC-WX200(中)、DSC-W730(右)。デザインは似ていますが、ボディの側面処理が機種ごとに異なっています。
【DSC-WX60とWX200、W730の比較】
機種名 |
DSC-WX60 |
DSC-WX200 |
DSC-W730 |
イメージセンサー |
有効1620万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1820万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1610万画素
1/2.3型 CCD |
レンズ |
4.5-36mm F3.3-6.3
(35mm換算:約25-200mm) |
4.45-44.5mm F3.3-5.9
(35mm換算:約25-250mm) |
4.5-36mm F3.3-6.3
(35mm換算:約25-200mm) |
ISO感度 |
ISO100-3200
(拡張でISO12800まで) |
ISO100-3200
(拡張でISO12800まで) |
ISO80-3200 |
シャッタースピード |
4-1/1600秒 |
4-1/1600秒 |
2-1/1600秒 |
液晶モニター |
2.7型23万ドット
| 2.7型46万ドット
| 2.7型23万ドット |
連写速度 |
10コマ/秒 |
10コマ/秒 |
1コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(60i) |
1920 X 1080(60i) |
1280 X 720(30fps) |
インターフェース |
マルチ、USB、HDMI mini |
マルチ、USB、HDMI mini |
マルチ、USB |
バッテリー |
230枚 |
220枚 |
200枚 |
その他 |
ー |
Wi-Fi |
- |
サイズ
(W x H x D) |
92.3x52.5x22.5 mm |
92.3x52.4x21.6 mm |
93.1x52.3x22.5 mm |
重さ |
124g / 108g |
121g / 105g |
122g / 106g |
上位機種となるDSC-WX200と比較すると、イメージセンサーやレンズ焦点距離の違いが目につきますが、それ以外にもWi-Fi搭載の有無、液晶パネルの精細度等にも差が付けられています。
発売開始時点の実売価格は、WX200が2万5千円弱、WX60は2万円弱、W730は1万4千円弱となっています。ちなみに、DSC-WX50の実売価格は8千円前後ですので、レンズの進化をどう評価するかによって選択結果も変わってくるかもしれません。
(2013年 1月25日 記)
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