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特集 オリンパス OM-D E-M5
3.オリンパス OM-D E-M5の外観と機能をみる |
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オリンパス OM-D E-M5 by Inaba Kunio
小型軽量とハイスピード堅牢の両立 評価:5.0
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オリンパス OM-D E-M5を開封するOM-D E-M5が発表されたのは2月8日。即日に予約を入れたが、評価機を購入できたのは3月31日の発売日から2週間経った4月中旬であった。量販店の店頭でもデモ機が置かれるようになったのはごく最近のことであり、発売開始前の予約分もまだ積み残しがあるようだ。デジタルカメラは典型的な例であるが、発売時点で一番大きな出荷の波がくるタイプの製品は、なかなか生産計画を立てるのが難しい。ニコンのD800/D800Eもそうであったが、メーカーサイドの予想を大幅に上回る発注があったのだろう。メーカーにとっては「うれしい誤算」と言えるが、実際に製造や販売等の現場に携わっている方々は大変かもしれない。 ボディカラーはブラックとシルバーの2つのモデルが用意されている。シルバーモデルも高級感があるが、大昔に愛用していたOM-4がブラックカラーということもあり、今回はブラックを選択した。なお、発売前予約特典として、フォーサーズレンズ用のマウントアダプターまたは32GBのUHS-I対応SDHCカードがもらえるとともに、ユーザー登録することでミニチュアストラップのプレゼントもある。とりわけフォーサーズレンズ用マウントアダプターは防塵・防滴性能でありOM-Dにマッチした贈り物である。
OM-D E-M5のパッケージ。白を基調とした箱に、ボディとレンズ、フラッシュの画像が印刷されている。
ケースを開けると、上段に取扱説明書などが入っており、その下にカメラボディやアクセサリー類が格納されている。中央のプチプチに包まれているのがカメラ本体で、その右がレンズ。なお、ボディ左側の空間には何も入っていなかった。いずれダブルズームレンズのキットがラインアップに加えられるのかもしれない。
パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より取扱説明書、ソフトウェアCD-ROM、ストラップ、AVケーブルCB-AVC3、USBケーブルCB-USB6、充電器BCN-1、ACケーブル、リチウムイオン電池BLN-1、フラッシュFL-LM2、フラッシュケース。 バッテリー関係をチェック
バッテリーパックBLN-1用充電器BCN-1。現時点ではOM-D E-M5専用である。
コンセントの接続にはメガネケーブルを使用する。可搬性を考えるとウォールマウントアダプターも同梱されている方が望ましいだろう。
バッテリーパックBLN-1は容量1220mAh。充電には約4時間かかる。静止画で約360枚の撮影が可能。
バッテリーチャージャー用のメガネケーブル。
充電器BCN-1はオレンジ色のインジケーターで状況を表示する。充電が終了すると消灯となる。 オリンパス OM-D E-M5の付属品をチェック
USBケーブルCB-USB6。本体のマルチ端子とパソコンのUSB端子を接続するために用いる。
AVケーブルCB-AVC3。音声出力はモノラルとなる。
付属のストラップ。専用品ではないが丈夫なつくりである。カメラのクラス的には専用ストラップが欲しい気もする。
OM-D E-M5にはフラッシュFL-LM2が同梱されている。端子形状はE-PL3やE-PM1に付属するFL-LM1と同じであり、おそらく相互互換であるように思われる。ガイドナンバーは10(ISO200・m)。電源は本体から供給されるため小型である。E-PL3やE-PM1ではフラッシュを装着すると電子ビューファインダーは使えなかったが、EVFを内蔵しているOM-D
E-M5ではそうした心配はない。
付け根部分にはフラッシュ脱着用のボタンがある。接続端子カバーを外すときにも脱着ボタンの押下が必要なため、カバーが脱落してしまうことはないだろう。
フラッシュ側端子カバーをはずした状態。
フラッシュを使用する時には発光部を上にあげる必要がある。
専用フラッシュ用のソフトケースが付属する。当然だがサイズはぴったりしている。
付属するボディ側マウントカバー。高級感のある作りとなっている。
ボディ側マウントカバーの裏側。カメラ本体側マウントのバヨネットを使って装着する。 オリンパス OM-D E-M5の本体をチェック
ボディ前面。実物は写真で見るよりもさらに小型である。ファインダーの部分を除くと、ほぼPENシリーズと同じ大きさである。マウント開口部がボディ高すれすれまであるのはフィルムOMシリーズからの伝統。
ボディ背面部。大型の液晶モニターは再生時等にタッチ操作も可能。親指部分のゴム部があるため、小型の割にホールディング感は良い。なお、液晶モニターのアスペクト比は3:2のため、最大画素数で撮影すると両側が黒くなる。
ボディ上面部。左側のモードダイヤル、右側のメインダイヤルと、シャッターボタンと同軸に配置されているサブダイヤルの3つのダイヤルが配されており、直感的な操作が可能。
ボディ底面。中央にあるゴムカバー内には、バッテリーホルダーHLD-6使用時用の端子がある。三脚用穴はレンズ光軸から少々シフトしている。ボディ底面の銘板には「DESIGNED
BY OLYMPUS IN TOKYO, MADE IN CHINA」と記載されている。
バッテリーホルダーHLD-6用端子カバーをはずした状態。
左側グリップ部には外部端子が配置されている。ストラップ取付部は三角環方式となっている。
外部端子は、上からマルチコネクタ、HDMIマイクロコネクタとなる。
右手グリップ部にはメモリーカード挿入口のカバーがある。
軍艦部の右手側には、メインダイヤルとシャッターボタン同軸のサブダイヤルが配置されている。ファンクションボタンFn2はISOなどの機能ボタンとして設定できる。
軍艦部左手側のモードダイヤル。ストッパー機構はないが、しっかりとしたクリック感があるので、誤作動はしにくいだろう。E-M5の文字は印字で、その前にあるランプはセルフタイマーとオートフォーカスイルミネーターを兼ねる。また、ファインダー部に見える細長い穴はステレオマイク。
OLYMPUSとOM-Dのロゴは刻印されており、インクが流し込まれている。
右手グリップ部のボタン。ファインダー部分には液晶モニターと電子ビューファインダーの切換ボタンがある。
OM-D E-M5の液晶モニターはタッチパネルであるが、撮影時のピント位置指定やシャッターレリーズ、再生時、コントロールパネル表示時の項目選択などに対応している。基本的にはボタン類での操作となる。
ファインダー左側には視度補正用ダイヤルがある。その左にあるロゴはマイクロフォーサーズ規格をあらわすもの。
ファインダーの上にはフラッシュ接続用のアクセサリーポートがある。
アクセサリーポートカバーとアクセサリーシューカバーをはずした状態。ここに付属のフラッシュを装着する。
アクセサリーポートカバーをはずすと端子が露出する。
アクセサリーポートとアクセサリーシューにフラッシュを装着した状態。専用品のためカメラとの一体感がある。
フラッシュを下に向けた状態。
フラッシュを使用する時には、発光部を上にあげる。サイズの割に発光部の位置は高い。
液晶パネルはチルトできる。下向きにするとこのあたりまで開く。
液晶部は2軸で本体と接続されているため、上記の状態から液晶パネルをさらに上向きにすることができる。ほぼ真下を見下ろす形での撮影も可能。
ボディ底面にはバッテリー挿入口がある。カバーには挿入方向のガイダンスが貼付されている。なお、バッテリーカバーは蓋部分にあるロックを開状態にして開く。ロック部にはバネ等が入っていないため、閉じるときにも手でロック側に回転させる必要がある。
バッテリーを挿入しつつある状態。
ボディ右側にあるメモリーカードスロットカバーを開いた状態。バッテリー室同様、挿入方向のガイダンスシールが貼付されている。
メモリーカードを挿入しつつある状態。挿入方向にも各社ごとのポリシーがあるが、できればラベル部分が手前側になった方がわかりやすいと思う。
ファインダー部分。その右側にある2つの丸はアイセンサー。
液晶モニター表示部。視野角は広く、輝度も十分なため屋外でも比較的見やすい。
電子水準器を表示させることも可能となっている。
電子ビューファインダーを内蔵しているため、コントロールパネルを表示させることも可能。ボディ軍艦部に液晶パネルはないため、電子ビューファインダー主体で撮影するのであれば、この方式が便利かもしれない。なお、この表示の時にOKボタンを押すと、タッチセンサーを使って項目選択ができる。
OM-4と並べると、OM-4よりもさらに小さいことが分かる。マウント開口部の大きさもひとまわり近く違う。
OM-4とのもう一つの大きな違いは、フランジバックの長さである。OMズイコーのフランジバック46mmに対し、マイクロフォーサーズは20mmと半分以下である。OM-Dはマウント開口部のすぐ奥にイメージセンサーがあるため、全体の薄型化を可能にしている。 |