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特集 パナソニック LUMIX DMC-GX1

6.LUMIX DMC-GX1はGF1からどう進歩したか


パナソニック LUMIX DMC-GX1  by Inaba Kunio    新しいシリーズとして登場したトップレベルの描写力  評価:5.0

仕様と外観の比較

 GX1はGシリーズのあらたなラインアップとして加えられたものだが、2009年9月に発売されたDMC-GF1の後継機としての性格ももっている。GFシリーズは、小型軽量でエントリークラス向けにシフトしたことにより、GF1のもう一つの特徴であった「上面がフラットなデザイン」の受け皿が必要となったためでもある。その意味では、GX1とGF3は兄弟の関係にあるといえるだろう。

 GF1からGX1までの2年間、デジタルカメラの分野では少なくない変化があった。単純に両機種の仕様を比べてみると、
  • イメージセンサーは有効1200万画素から1600万画素へ。
  • 高感度設定はISO3200までがISO12800までに。
  • 連写速度は最高3コマ/秒から4.2コマ/秒に。
  • 動画はHD対応からフルHD対応に。
  • 新たにSDXCカードにも対応。
  • 横幅、縦幅は各々3mm程度小型化。
  • 厚さはグリップ部を含めると3mm厚くなったが、背面液晶からマウント面まででは逆に4mm程度薄くなっている(実測値)。
といった違いがある。

 ちなみに、発売開始時点の実売価格は、ボディ単体のGF1で6万5千円程度であり、現時点のGX1と比べると、やや高い値段であった。

 基本的なデザインは両機種で共通するものの、いざ並べてみると、テイストがかなり違うことがわかる。ボディの幅と高さが約3mmづつ小さくなり、マウント開口部はボディ縦幅のぎりぎりまで占めている。グリップも、GF1から大幅に大型化され、デザイン状のポイントにもなっている。
           (左側がGF1、右側がGX1。以下の写真も同様)


 背面側。ボタン配置は基本的に共通するものの、レイアウトが若干変更されている。また、ボタン自体の素材も、GF1ではプラスティック製だったものが金属に変えられている。

 底面からのアングルで比べると、背面液晶からマウント部までの実質的なボディ厚がかなり薄くなっていることがわかる。

 両機種のボディ右側面。やはりGX1の大きく張り出したグリップが特徴的である。メーカー開発者のインタビューによれば、このグリップ形状に落ち着くまで、モックアップでかなり試行錯誤したとのことだ。実際にレンズを装着してカメラを構えてみると、小型ボディであるにもかかわらず手に吸い付くようにしっかりとグリップできる。

 ボディ上面。手前側がGX1だが、電子ビューファインダー用のコネクタ部分の横幅が長くなっていることがわかる。おそらく高精細液晶へのデータ転送帯域を増やすためだろう。また、GX1ではアクセサリーシューの奥側にストッパーの受け穴があることがわかる。GF1で起きやすかった脱落への対応だろう。

 内蔵フラッシュのポップアップも改良されている。発光部分の高さはほぼ同じものの、GX1ではより前にせり出すため、大型のレンズをつけた場合でも、けられにくくなっている。

 液晶モニターのサイズと画素数は同じ。GX1ではタッチパネル化されるとともに、電子水準器の機能も搭載された。スナップ撮影などで意外と便利な機能である。


描写性能比較

 この2年間の大きな変化の一つに、イメージセンサーの高性能化がある。GX1とGF1は、同じセンサーサイズであるにもかかわらず、有効画素数が1200万画素から1600万画素へと1/3分増加している。個々の画素面積からいえば75%となるため、とくに高感度性能やノイズ面でより厳しい条件となるが、技術向上により、逆に高感度性能が向上していることを確認することができた。

 また、画素数の増加等により、解像力の向上も認めることができ、描写性能の面で、GX1は確実に進化を遂げている。

高感度性能比較

 GX1は基準感度がISO160でISO12800まで、GF1は基準感度がISO100でISO3200まで設定できる。GF1では、ISO800くらいまでが限界だったが、GX1ではISO1600までならほとんどノイズを感じない。ISO3200で暗部ノイズが出始め、ISO6400では目立ち始めるものの、撮影シーンによっては十分活用できるだろう。
 GF1と比べると、おおむね1段から2段程度、高感度性能が向上している。


サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

基準感度(GX1はISO160、GF1はISO100) ノイズリダクション標準
(左からDMC-GX1、DMC-GF1)

ISO200 ノイズリダクション標準
(左からDMC-GX1、DMC-GF1)

ISO400 ノイズリダクション標準
(左からDMC-GX1、DMC-GF1)

ISO800 ノイズリダクション標準
(左からDMC-GX1、DMC-GF1)

IS1600 ノイズリダクション標準
(左からDMC-GX1、DMC-GF1)

IS3200 ノイズリダクション標準
(左からDMC-GX1、DMC-GF1)

ISO6400 ノイズリダクション標準
(DMC-GX1のみ。DMC-GF1は設定不可)

ISO12800 ノイズリダクション標準
(DMC-GX1のみ。DMC-GF1は設定不可)

基準感度(GX1はISO160、GF1はISO100)
長秒時ノイズリダクションON

(左からDMC-GX1(8秒)、DMC-GF1(10秒))

解像力比較

 GX1では、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、ぎりぎり2500本ラインまで視認することができたが、GF1では画素数が少ないこともあり、やや厳しい結果となった。
 なお、チャートを画面一杯に撮影してチェックをするため、同じ範囲を切り出すと総画素数の少ないGF1の方が小さくなる。

  レンズ名:G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6ASPH./MEGA O.I.S.
 焦点距離:約25mm(35mm版換算50mm)
 絞り値:F6.3 (開放絞りF4.5から1段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

DMC-GX1




DMC-GF1




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6.GX1はGF1からどう進歩したか
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