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特集 パナソニック LUMIX DMC-G5
1.パナソニック LUMIX DMC-G5の位置づけと概要 |
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パナソニック LUMIX DMC-G5
by Inaba Kunio
着実に進化を続けるEVF内蔵ミラーレス
評価:5.0
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着実に進化を続けるEVF内蔵ミラーレスDMC-G3の後継機種であるDMC-G5が9月13日に発売されました。G3の登場は2011年7月でしたので、約1年ぶりの世代交代です。過去のGシリーズのリリース状況を見ますと、 となっており、概ね1年から1年半ごとに新製品が登場してきています。 DMC-GF3からDMC-GF5への進化は、デザイン面を中心としたものでしたが、DMC-G3からDMC-G5の進化も、やはりデザインの違いが一番目立ちます。ボディ形状はDMC-GH2と同様に、グリップ部分が大きく張り出した「ミニ・デジタル一眼」といったものに変わりました。これは単に見た目が変わったというだけではなく、全体に操作性の向上を第一に考えたためと思われます。実際にシャッターボタンや後ろダイヤルの配置など、G3と持ち比べてみると、より手になじむとともに使い勝手がよくなっていることがわかります。また、インターフェースということでは、撮影者が機能を設定できるファンクションボタンが増やされた点も、こうした流れの中でとらえることができます。
DMC-G5(左側)とG3(右側)。グリップ部分が大きくなり、シャッターボタンもグリップ上に移動しています。
DMC-G5(左側)とGH2(右側)。ボディサイズは一回り小さいが、似たデザインテイストとなっています。なお、DMC-GH2に装着しているレンズは14-140mmの高倍率ズームレンズで、フィルター径も62mmのものです。
DMC-G5の特長〜G3からの進化それでは、G3の1年後に登場したG5が、G3からどのように進化したのか、そのポイントをチェックしたいと思います。
G3からの進化を見ると、基本的にはこの1年間の要素技術の進化を反映したもの、といえるでしょう。つまり、G3からG5への進化は、デザイン面での変化をベースに正常進化させたものとなるかもしれません。 現行機種の中でのDMC-G5の位置づけフォトキナでは正式にDMC-GH3がリリースされました。このモデルはパナソニックのフラグシップとしての位置づけであり、比較的選択は容易かもしれません。それに対し、DMC-G5を含む現行3機種については、価格帯を含め似通っており、選択に当たってはより注意が必要なように思います。
この3機種を比較すると、画素数の違いや背面液晶の精細度、連写性能などに違いがありますが、やはり一番の選択ポイントは電子ビューファインダーを必要とするかどうか、ということになると思います。また、カメラとしての高機能性を重視し、どこでも使えることを期待するのであれば、やはりDMC-G5がベストチョイスになってくるのではないでしょうか。現時点では発売直後ということもあり、DMC-G5の価格はやや高めですが、いずれ落ち着いてくるものと思われます。 熟成した高機能ミラーレスDMC-G5は、「とりあえずレンズ交換式カメラが欲しい」というニーズに対し、全方位で対応できる魅力があります。とくにコンパクトカメラからステップアップするユーザーは、購入前に予想していたものとは違う使い方をすることも決して少なくはありません。特に、望遠系の撮影をされるのであれば、やはり電子ビューファインダーの有無が撮影のしやすさを大きく左右します。初代から数えて4代目となるDMC-G5。代を重ねるごとに熟成してきたカメラの実力をテストしてみます。 |