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特集 オリンパス OLYMPUS OM-D E-M10

3.オリンパス OM-D E-M10の描写力をチェック

オリンパス OM-D E-M10 by Inaba Kunio  薄型でスタイリッシュなOM-Dシリーズの末弟 評価:5.0
OLYMPUS OM-D E-M10




 描写力チェック1:高感度性能

 OM-D E-M10の基本感度はISO200で、標準ではISO25600まで設定できます。また、低感度側ではISO100相当となる「LOW」の設定も可能です。ノイズ低減処理のやり方としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコンのでの現像段階で行う方法があります。カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度ノイズ低減」と「長秒時ノイズ低減」の2つがあり、どちらも、撮影メニューの中の「露出/測光/ISO」の中で設定するようになっています。

 「高感度ノイズ低減」は「Off」、「弱」、「標準」、「強」の4種類があり、基本的には、初期設定である「標準」のままで良いと思います。

 「長秒時ノイズ低減」は、「On」と「Off」、「オート」の3種類があります。「オート」に設定すると、長秒時、カメラ内部の温度が上昇した時にノイズ低減処理を行います。

 基本的なノイズの傾向はE-M5に似ていますが、とくに高感度側ではノイズ感や解像感の低下が軽減されている印象を受けました。

 高感度ノイズ低減を「Off」にしても、ISO1600まではほとんどノイズ感はありません。ISO3200では暗部を中心にややノイズが目立ってきますが、ISO6400でも十分等倍画像が実用的であるように感じました。ISO12800になるとノイズが目立ちますが、解像感の低下はそれほど大きくありませんので、利用方法によっては活用できると思います。

 高感度ノイズ低減を標準にすると、概ね1〜2段分程度ノイズが低減化されますが、やはり解像感はやや低下します。低減レベルを強にすると、ノイズ感はさらに改善されるものの、解像感の低下もさらに目立つようになります。

 レンズ交換式カメラの中ではマイクロフォーサーズ規格は比較的センサーサイズが小さくなりますが、それでもこのレベルの高感度性能があれば、実用上は十分であると感じました。

 下記のサンプルは、高感度ノイズ低減を「Off」、「標準」、「強」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。高感度ノイズ低減を「標準」、「強」のケースでは、長秒時ノイズ低減を「On」にしてあります。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されるので、あわせて比較をしていただければと思います。


OLYMPUS OM-D E-M10 ISO200
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出しています。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO100(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO200(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO400(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO800(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO1600(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO3200(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO6400(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO12800(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10

ISO25600(左から「Off」「標準」「強」)
OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10OLYMPUS OM-D E-M10


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 描写力チェック2:解像度

 OM-D E-M10のイメージセンサーはE-M5と同等のもので、有効1605万画素4/3型Live MOSセンサーとなります。今回テストしたM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6URは、キットレンズとしては絞り開放から優れた解像力を示すレンズです。今回のテストでも絞り開放から高い解像力を示しましたが、広角側では2段絞ると周辺部を含めさらに解像力が向上したため、開放絞りF3.5から2段絞ったF7.1のもので確認を行いました。

 テスト結果は、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、楽々と2500本ラインを超えており、イメージセンサーの画素数を活かしたしっかりした解像力といえます。

 なお、新型ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZの解像力テストも行っていますので、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZレビューページもご参照ください。

  レンズ名:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
 焦点距離:14mm (35mm換算 約28mm)
 絞り値:F7.1 (開放絞りF3.5から2段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

OLYMPUS OM-D E-M10
 限界解像度チェック用のラインでは、2500本まで視認できています。モアレもほとんど発生していません。

OLYMPUS OM-D E-M10
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本域まで余裕で視認できています。

OLYMPUS OM-D E-M10
 参考まで、左上の画像です。周辺部の画像を重視するのであれば、さらに絞り込んでF10あたりにすると良いと思います。

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 描写力チェック3:シェーディング補正機能

 E-M10にはレンズの周辺光量不足に対応するシェーディング補正機能が搭載されています。今回テストしたM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6URは、広角端でも周辺光量不足は少ないレンズですが、絞り開放ではわずかに周辺光量不足を確認することができます。

 シェーディング補正機能を有効にすると周辺部のノイズレベルが上がる可能性がありますが、純正レンズを使うのであれば積極的に活用することをお勧めします。

14mmF3.5 (35mm版28mm相当)
(左から「Off」「On」)

OLYMPUS OM-D E-M10 OLYMPUS OM-D E-M10


※M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZのテスト結果は、こちらをご覧ください。
 →M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZレビュー


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 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 オリンパスによると、OM-D E-M10の連写性能は次の通りです。
  • 約8.0コマ/秒の連写Hでは、RAWで16コマ、JPEG(LN)でカード容量一杯まで連続撮影。
  • 約3.5コマ/秒の連写Lでは、RAWで20コマ、JPEG(LN)でカード容量一杯までの連続撮影。
 なお、連写Hでは、ピントと露出は1枚目で固定されます。

 実際の連写テストで使用したメモリーカードは高速タイプのものです。
 (SanDisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)

RAW+JPEG(L F) RAW JPEG(L F)
連写H
(約8コマ/秒)

 概ね8.2コマ/秒のペースで15枚を連写。その後は概ね1.8コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね8.2コマ/秒のペースで18枚を連写。その後は概ね2.6コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね8.3コマ/秒のペースで33枚を連写。その後は概ね4.8コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
連写L
(約3.5コマ/秒)

 概ね3.7コマ/秒のペースで22枚を連写。その後は概ね1.8コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね3.7コマ/秒のペースで39枚を連写。その後は概ね2.6コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね3.7コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
 ※上記のテスト結果は、撮影環境や被写体によっても左右されます。

 OM-D E-M10はOMシリーズの中ではエントリークラス位置づけのカメラですが、連写性能と連続撮影枚数の点では上位機種に匹敵する実力を持っています。一番データ容量が大きいRAW+JPEG(Large Fine)でも8.2コマ/秒のペースで15コマの連写ができ、その後も1.8コマ/秒のペースで撮影可能です。JPEGであれば、実質的にはバッファー容量を意識せずに連写を楽しむことができると感じました。

 なお、バッファー容量がフルになった時に、もたつきを感じることもありませんでした。


< OM-D E-M10の外観を見る へ

結局、OM-D E-M10は「買い」か? へ >

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