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特集 オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mmF3.5-5.6 EZ |
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ by Inaba Kunio 沈胴・コンパクトな電動ズーム 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(オリンパス ホームページより)M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 3. レンズ構成図(オリンパス ホームページより)![]() Sponsored Links 4. 製品外観
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZのレンズ前面。レンズの基本仕様は、従来タイプM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR(製品レビュー)と同じです。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZのマウント側。マウント部は合成樹脂ではなく金属製です。電子接点は11点。レンズ本体は中国製です。
レンズ側面。対物側のリングがピントリングで、その下側がズームリングです。ズーム操作自体は電動になります。印字されている「MSC」はMSC(Movie
& Still Compatible)機構を搭載していることを示します。オートフォーカス動作の高速化と静音化を実現しているとのことです。
レンズの反対側にはマイクロフォーサーズのロゴとシリアルナンバー、最短撮影距離が記されています。
OM-D E-M10に装着した状態。標準ズームであるにもかかわらず、パンケーキレンズと同等のサイズとなっています。
ボディ側の電源をONにすると、レンズは自動的に伸長し、撮影可能な状態となります。写真は広角端の状態です。オプションで、自動開閉機構が付いたレンズキャップLC-37Cも用意されています。
このレンズは、焦点距離が標準域あたりで最短となります。写真は最短時のものです。
標準域から望遠側では、レンズ長は徐々に伸びていきます。写真は望遠端の状態で、レンズ長自体は広角端とほぼ同じとなっています。
従来の標準ズーム M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR も沈胴タイプのレンズで、広角端と望遠端では倍近くの長さになります。写真はPEN Lite E-PL5(製品レビュー)に装着した状態。
レンズの重さは、実測値で91.6gでした。メーカー公表値は93gとなっています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ(左側)とM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR(右側)と比較した状態。どちらも14-42mmF3.5-5.6のレンズで沈胴タイプとなっていますが、サイズには大きな違いが見られます。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ(左側)とM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR(右側)とでは、沈胴時の長さに倍以上の差があります。従来タイプは手動ズームで、ズームリングを14mm域まで回転させると撮影可能となります。再度沈胴状態に戻すには、ロックレバーをスライドさせる必要があります。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ(左側)とM.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR(右側)。レンズの太さは、従来タイプの方が一回り細くなっています。フィルター径はどちらも37mmとなっています。
付属するレンズキャップLC-37B。フィルター径37mmのレンズに対応しています。サイズが小さいため、つまみ部分は外周部にあります。
レンズキャップLC-37Bの裏側。両側の爪でフィルター枠を挟み込んで固定する方式となっています。
レンズリアキャップLR-2。単体で販売されているレンズと同じものが付属しています。
レンズ後端のバヨネット爪を利用して固定するタイプです。 Sponsored Links 5. 描写力(1) 歪曲収差今回テストに用いたのはOM-D E-M10です。このレンズは、従来タイプの標準ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡRを置き換える新たなキットレンズと思われます。基本的には廉価タイプの位置づけになると思いますが、金属製のマウントを含め高級感のあるしっかりとした外装が施されています。歪曲収差については、従来タイプのレンズも良好に補正されていましたが、このレンズではさらに目立たなくなっています。広角端では画像周辺部にわずかに樽型収差が認められるものの、ほとんど気にする必要はないレベルです。 広角端では周辺部にやや樽型の歪曲収差が見られるものの、キットレンズとしては標準的なレベルにとどまっています。 E-M10には、レンズの周辺光量不足を補正する「シェーディング補正機能」が搭載されており、装着したレンズにあわせてカメラ側で補正することができるようになっています。もともと周辺光量の低下が目立つレンズではありませんが、シェーディング補正機能を「On」にすると、広角端絞り開放での周辺部の落ち込みが良好に補正されました。なお、標準域よりも望遠側では、「Off」の状態でも周辺光量不足が気になることはありません。 焦点距離:18mm (35mm換算28mm) F3.5 焦点距離:25mm (35mm換算50mm) F4.6 焦点距離:42mm (35mm換算84mm) F5.6 (2) 解像力解像力の点でも、コンパクトな標準ズームレンズとしては良好な実力を示しました。画像中心部については、広角端での解像力が一番高く、絞り開放からテスト上限値である2500本のラインを十分視認することが出来ました。さらに1段程度絞ると、よりしっかりとした画像となります。 望遠側に移るにつれ、徐々に解像力が低下しますが、望遠端の42mmでも絞り開放で2500本のラインを視認することができました。 周辺部では、絞り開放では中心部と比べ、やや柔らかい描写となります。広角端では、F10まで絞るとかなり鮮明度が上がりました。望遠側に移るにつれ、絞り開放での描写もしっかりとしてきますが、標準域の50mmでも1段程度絞るとよいと思います。 下記の切出画像は約1/2に縮小したものとなります。これでも傾向はわかると思いますが、クリックすると元画像が開きますので、あわせてご参照ください。
14mm F3.5 |
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