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特集 オリンパス OLYMPUS OM-D E-M10
2.オリンパス OM-D E-M10の外観をみる |
オリンパス OM-D E-M10 by Inaba Kunio 薄型でスタイリッシュなOM-Dシリーズの末弟 評価:5.0
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オリンパス OM-D E-M10を開封する2月28日、オリンパスの新型ミラーレス、OM-D E-M10のシルバーモデルが発売開始となりました。E-M10はE-M5(製品レビュー)、E-M1(製品レビュー)に引き続くOM-Dシリーズ3機種目で、シリーズの中ではローエンドに位置するカメラとなります。販売形態はボディ単体の他に、新型標準ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZがセットになったレンズキットと、さらにM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rもついたダブルズームキットが用意されています。なお、ブラックモデルは3月下旬の発売予定となっています。 今回は新型ズームを評価するため、レンズキットを購入しました。OM-D E-M10の店頭実売価格は、ボディ単体で7万2千円前後、レンズキットで8万5千円前後、ダブルズームキットでは10万円前後でのスタートとなりました。2012年3月に登場したE-M5のスタート価格は、ボディ単体で9万5千円前後でしたので、かなり買いやすい値段だと思います。
OM-D E-M10レンズキットのパッケージ。黒を基調としたデザインは、E-M1と共通で高級感があります。購入した本体はシルバーモデルですが、外箱はブラックモデルと共通のようです。
蓋を開けると、保証書や取扱説明書が入ったケースが目に入ります。このあたりの梱包方法もE-M1に似ています。
保証書等の入ったケースの下にカメラ本体が置かれています。左下がカメラボディで、右下がレンズとなります。バッテリーチャージャー等の付属品は上部とケース下に格納されていました。
パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より取扱説明書、PCソフトウェアCD-ROM、USBケーブルCB-USB6、リチウムイオン充電器BCS-5、リチウムイオン電池BLS-5、充電器用ACケーブル、ストラップ。ボディ本体にはアクセサリーシューカバーやアイカップEP-14も装着されています。 Sponsored Links オリンパス OM-D E-M10の本体をチェック
OM-D E-M10のボディ前面。OM-Dシリーズのデザインを踏まえつつ、全体にコンパクトに仕上がっています。
E-M5のボディ前面。幅で2mm、高さは6mm大きくなっています。ファインダー部の形状も、より直線を強調しています。
OM-D E-M10の液晶モニター側。3型104万ドットの液晶パネルで、静電容量方式のタッチパネルとなっています。上下方向のチルト可動にも対応しています。E-M5やE-M1ではファインダー接眼部の上にアクセサリーポートが設けられていましたが、E-M10では省略されています。その分、高さが低くなっています。
E-M5の液晶モニター側。ボタンやダイヤル類のインターフェースも共通していますので、一緒に使っても迷うことはないと思います。
E-M10のボディ上面。基本的なレイアウトはE-M5を踏襲していますが、シャッターボタンが大型のものに変わっているのが目立ちます。
E-M5のボディ上面。細かいところですが、モードダイヤルには「フォトストーリー」がありません。これはPEN E-P5やE-M1で追加された機能で、背面モニターにタッチするだけの操作で、構図や色にアクセントをつけながら、複数の写真を組み合わせてひとつのアート作品に仕上げるものです。
E-M10のボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。E-M5ではややシフトされていましたので、E-M10での改善ポイントとなります。また、三脚用穴の位置も前側に移動しています。
E-M5のボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸からシフトされています。
E-M10のボディ左側面。ストラップ取付け部は、他のOM-Dと同様に三角環方式となっています。
E-M10のボディ右側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。
E-M10のマウント部。イメージセンサーは有効1605万画素4/3型Live MOSセンサーでE-M5と同等と思われますが、画像処理エンジンはE-M1と同じTruePic
VIIが搭載されています。
ファインダー部に設けられたOLYMPUSのロゴ。刻印された中に黒いインクが流し込まれています。この中には、フラッシュも内蔵されています。E-M5やE-M10でもフラッシュは同梱されていましたが、やはり内蔵されていた方が利便性は高くなります。
ボディ右肩にはOM-Dのロゴも刻印されています。このあたりは他のOM-Dシリーズと同じです。
マウント上にあるレンズロックピンは、その右にあるレンズ取り外しボタンを押すと一緒に下がります。モードダイヤルの左下に見えるランプは、AF補助光とセルフタイマーを兼ねるものです。
E-M10のグリップ部。グリップ部はE-M5と同様の形状となっています。
軍艦部右側のメインコントロール部。シャッターボタンの同軸にあるフロントダイヤルと、その斜め後ろにあるリアダイヤルの2ダイヤル方式となっています。大型のシャッターボタンが印象的です。
軍艦部右側の親指部分にはFn1ボタンと再生ボタンが置かれています。E-M5にも同じボタンがありましたが、より押しやすい向きに変わっています。また、左右のボタンも入換えられています。(E-M5では右側がFn1。)
液晶モニター右側のメインコントロール部。このあたりのインターフェースはE-M5を踏襲しています。MENUボタンの上にある3つの穴はスピーカーです。
ファインダー接眼部の右側面にはライブビューボタンが置かれています。
E-M10のファインダー接眼部。接眼部にはアイカップE-P14が装着されていますが、これをオプションの大型アイカップEP-11や、E-M5に装着されているE-P10に交換することも可能です。
取り外したアイカップE-P14。E-M10専用品です。
E-M10でアイカップE-P14を取り外した状態のファインダー接眼部。右側に縦に並んでいる2つの丸はアイセンサーです。
ファインダー接眼部の上にはアクセサリーシューが設けられています。E-M5やE-M1では、アクセサリーシューとファインダー接眼部の間にアクセサリーポートがありましたが、E-M10では省略されています。
軍艦部の左側にはモードダイヤルが置かれています。その手間にあるのが内蔵フラッシュポップアップボタンです。その右には視度補正ダイヤルが置かれています。
内蔵フラッシュをポップアップさせた状態。ISO200時のガイドナンバーは8.2ですので、広角端F3.5では概ね2.3mが有効距離となります。もちろんISO感度を上げれば、照射距離も伸びます。
内蔵ストロボを横から見ると、ボディサイズの割に照射位置は高くなっています。写真のレンズは広角端の状態ですが、このレンズであればケラレを気にする必要はないと思います。
内蔵フラッシュの照射部。ファインダー部のカバー外装と一体化をされています。下の方に見える黒い爪が、フラッシュポップアップボタンと連動しています。
モードダイヤルの前には機種名が記されています。機種名の下にみえる穴は左側のステレオマイクです。
液晶モニターを上側にチルトさせた状態。E-M5と同様に、上側には80°までチルトさせることができます。
液晶モニターを下側にチルトさせた状態。こちら側もE-M5と同じで、50°までチルト可能です。
液晶モニターの可動部。可動軸は2つ設けられています。
ボディ右側面にある外部接続端子。上がマルチコネクタで下がHDMIとなります。マルチコネクタは付属のUSBケーブルでパソコンやプリンターに接続したり、オプションのAVケーブル(CB-AVC3)でAV
OUTさせることも可能です。このあたりもE-M5と同じです。
ボディ底面のバッテリー室カバーを開いた状態。E-M1やE-M5では、ボディ側面に専用のメモリースロットが用意されていましたが、E-M10ではバッテリー室内にメモリーカードスロットが置かれています。蓋部分に挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。
バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。蓋が後ろ側に開くため、メモリーカードのラベル面は前側となっています。
液晶モニターの表示内容。液晶パネルのアスペクト比は3:2のため、最大サイズの静止画を表示させると、両側が黒いラインとなります。
同じ状態での電子ビューファインダーの表示内容。電子ビューファインダーのアスペクト比は4:3のため、画面いっぱいに表示されますが、表示内容自体は基本的に液晶モニターと同じです。周囲の明るさに合わせてバックライト輝度を自動調整する「キャッツアイコントロール機能」や、表示スピードを優先する「高速モード」にも対応しています。「高速モード」時は、若干画質が低下しますが、表示タイムラグが0.007秒に抑えられるため、動きの激しい被写体の追従性が向上します。
液晶モニターでスーパーコンパネを表示させた状態。写真はISO感度を選択しているところですが、この画面で直接設定項目の選択と変更が可能です。
液晶モニターに使われているパネルの視野角は比較的広く、写真の角度でも十分視認することが可能です。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを装着した状態。薄型レンズがコンパクトなボディにマッチしています。
ボディ単体での重さの実測値(アクセサリーシューカバーとアイカップ装着時)は350.5gでした。メーカー公表値は350gとなります。
バッテリーとメモリーカードを挿入した状態での重さの実測値は395.5gでした。挿入するメモリーカードによって異なりますが、メーカー公表値は396gとなります。
E-M10はWi-Fiを内蔵しており、スマートフォン等によるリモート操作にも対応しています。スマートフォンとの初回の接続では、液晶モニターに表示されるQRコードをスマートフォン側の専用ソフト「OLYMPUS
IMAGE SHARE」で読み込むことで行います。NFCほどではありませんが、それでも比較的簡単にペアリングが可能です。
Android端末でリモート表示をさせた状態。一度ペアリングさせると、あとはデジカメ側の再生メニューで「スマートフォン接続」を選択すると、再接続されます。
スマートフォン側では、撮影モードやISO感度など、カメラの設定を変更することも可能です。転送データ容量を小さくするためか、リアルタイムで表示される画像はやや粗い感じも受けますが、実用上は問題ないと思います。 Sponsored Links オリンパス OM-D E-M10の付属品をチェック
付属するリチウムイオン充電器BCS-5。E-M10以外ではE-P3やE-PL6、E-PM2などでも使われています。BLS-5の充電には、最大で3.5時間かかります。
コンセントとの接続には、付属のACケーブルを用います。可搬性の点では、ウォールマウントアダプター等も添付されると良いと思います。
付属するACケーブル。出荷先の電源環境に応じ、添付されるケーブルの種類が変わるものと思われます。
付属するリチウムイオン充電池BLS-5。容量は7.2V 1150mAhで、静止画であれば最大320枚の撮影が可能です。
BLS-5の端子部分。右下の切りかけは、誤った方向で挿入できないようにするためのものです。
付属するUSBケーブルCB-USB6。パソコンやプリンター等との接続に使用します。ケーブルの両側にフェライトコアが付けられています。
付属するストラップ。しっかりした作りですが、ややチープさも感じます。
付属するボディキャップBC-2。マイクロフォーサーズ共通の規格です。
ボディキャップの裏側。マウント部分のバヨネットを利用して装着する方式となっています。 |
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