トップページ > デジカメ徹底レビュー > 特集 オリンパス PEN Lite E-PL5 > オリンパス ボディキャップレンズ BCL-1580 |
特集 オリンパス ボディキャップレンズ BCL-1580 |
![]() |
オリンパス ボディキャップレンズ BCL-1580
by Inaba Kunio
「写真も撮れるボディキャップ」を超える力 評価:5.0
|
![]() |
1. レンズ仕様
2. 製品外観
ボディキャップレンズBCL-1580のパッケージ。レンズフードと同じようなケースに入って販売されている。本体重量が22gであるため、手に持った時に中身が入っているのか、と思うほど軽い。
パッケージの中には本体と一緒に取扱説明書も入っている。
レンズ本体。レンズ下部(6時方向)にあるレバーでピント位置の切り替えを行う。オレンジ色の指標の時はレンズカバーが閉まり、無限マークのところで無限遠、その右の●印のところがパンフォーカス、一番右が最短距離となる。仕様では30cmが最短距離となっているが、実際には24cmあたりでピントが合った。
レンズ裏面。マウントはプラスティック製。中国製造との刻印がされている。
レンズに付属するマウント側キャップ。一般のレンズに付属するものと同じで、レンズ後端のバヨネット部分を使って装着する。
ボディキャップ(左側)との比較。ややBCL-1580の方が厚いが、ほぼ同じサイズとなっている。
E-PL5に装着した状態。ボディキャップを撮影可能にした、というコンセプトが分かる。
BCL-1580を装着した状態。
同じく、ボディキャップを装着した状態。上の写真と比較すると、ほぼ同じボディ厚であることがわかる。 5. 描写力(1) 歪曲収差正直、テストをするまでは描写性能についてはほとんど期待をしていなかった。しかし、実際に歪曲収差や解像力のチェックをすると、マイクロフォーサーズの描写性能をきちんと反映した画像を生み出しているのに驚いた。まずは歪曲収差である。3群3枚構成とはいえ、35mm換算で30mmという自然な画角であるせいか、周辺部を含め目立つ歪曲収差は残っていない。スナップ撮影をするのであれば、像の歪みを気にしてアングル等に気を配る必要はないだろう。 焦点距離:15mm (35mm換算30mm) (2) 解像力このレンズは、無限遠、パンフォーカス、近接の3つのピント位置を選択できる。今回のテストでは近接状態でチェックを行った。仕様によると撮像面から30cmにピントが来ることになっているが、実際にテストを行った個体では、概ね24cmあたりにピントの山が来た。そのため、下記の画像は24cmで撮影をしたものである。なお、この状態ではチェックシート全体を画像に収めることができなかった。概ね80%程度の面積だけをカバーしているので、チェックシートの数値も実際には8掛けで評価する必要がある。 画像中心部については、2500本のラインも楽々と視認できている。画像周辺部に関してはわずかに甘さを感じるが、特段気にする必要はないレベルだろう。「写真も撮れる」ボディキャップというコンセプトであるが、ピント位置をパンフォーカスに設定すれば、薄型速写レンズとして活躍できる力を持っている。
|