monoxデジカメ比較レビュー
monoxデジカメ比較レビュー サイトマップ monoxデジカメ比較レビュー デジカメレビュー monoxデジカメ比較レビュー デジカメの選び方 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ比較 monoxデジカメ比較レビュー monoxブログ
monoxデジカメ比較レビュー 新製品情報 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ質問箱 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ用語集 monoxデジカメ比較レビュー デジカメリンク monoxデジカメ比較レビュー 運営者情報
トップページ > デジカメ徹底レビュー > パナソニック Panasonic LUMIX DMC-GF6 > パナソニック Panasonic LUMIX DMC-GF6
特集 LUMIX DMC-GF6

パナソニック LUMIX DMC-GF6~フルモデルチェンジしたGF

パナソニック LUMIX DMC-GF6  by Inaba Kunio    フルモデルチェンジしたGF  評価:5.0
パナソニック  LUMIX DMC-GF6 Panasonic

1.パナソニック LUMIX DMC-GF6の位置づけと概要

 フルモデルチェンジしたGF

 パナソニックから新型ミラーレス、LUMIX DMC-GF6が発売となりました。型番からもわかるように、2012年4月に登場したDMC-GF5の後継機と思われますが、カメラとしての中身はむしろDMC-GX1に近く、大幅に強化されています。DMC-GF5はしばらく併売されるということを考えると、後継機というよりも上位機という印象を受けます。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GF5
 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。ボディ上面の曲面やグリップ部分の形状が変わっていますが、基本的なデザインテイストはGF5を踏襲しています。GF6の幅は3.5mm増していますが、高さは1.8mm低くなりました。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GF5
 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。GF6の液晶モニターは黒枠部分が大きいですが、液晶パネルはどちらも3型です。GF6では180°まで可動するチルト液晶になるとともにドット数は92万ドットから102万ドットへと高精細化されました。イメージセンサーのアスペクト比は4:3ですが、液晶パネルは両機種とも3:2となります。インターフェースとしては、ファンクションボタンが追加されています。
パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GF5
 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。ボディ上面にモードダイヤルが新設されています。DMC-DX1では8モードが設定されていましたが、GF6では2モード追加されました。また、写真では見づらいですが、シャッターボタンの同軸にレバーが追加され、本体側からズーム操作等が可能となりました。
 パナソニックGF6とGF5の違いは「比較 パナソニック LUMIX DMC-GF6 vs LUMIX DMC-GF5」を見ていただければと思いますが、GF6の主な特徴は次の通りです。
  • イメージセンサーはGF5の有効1210万画素に対し、GF6ではGX1と同じ1600万画素に高画素化。高感度性能も標準でISO12800、拡張でISO25600と、GF5やGX1よりも強化されました。
  • 液晶パネルは3型104万ドットのタッチパネルセンサーを搭載。180°反転可能なチルト式のため、自分撮りも可能。
  • Wi-Fiを内蔵し、スマートフォンで画像を確認しながら撮影することも可能。NFCに対応しているため、対応しているスマートフォンであれば初期設定や接続を簡単に行えます。
  • 60iでのフルHD動画撮影に対応(GF5と同じ)。
  • 連写性能は、GF5の4コマ/秒から、GX1と同じメカシャッター時4.2コマ/秒、電子シャッター時20コマ/秒に高速化。RAW撮影時にも7コマまで連続撮影可能に。(GX1は9コマまで、GF5は5コマまで)
  • オートフォーカスが高速化されるとともに、AF測距検出範囲はEV-3~18に強化。(GF5やGX1を含め、既存機種ではEV0~18)
  • 露出制御での測光方式が144分割測光から1728分割測光に。
  • シャッターレバー同軸にファンクションレバーを設置。電動ズームレンズ装着時にボディ側からズーム操作が可能です。また、露出補正の機能などに使うこともできます。
  • ソフト面では、おまかせiAモードでの料理認識、クリエイティブコントロールでのオールドディズ、トイフォトなどを追加。また、コマ撮りした静止画をカメラ内で動画に編成するストップモーション動画機能も搭載しています。
  • ボディサイズは、GF5の107.7x66.6x36.8 mmに対し、GF6では111.2x64.8x38.4 mmとなっています。重さも約55g増加しています。

 EVF非内蔵モデルの決定版?

 ミラーレスカメラは比較的新しいことから、各社ともラインアップは流動的な面を持っています。パナソニックも例外ではなく、想定しているターゲット層を含め、試行錯誤しつつ製品展開をしているように思います。

 今後、DMC-GX1の後継機はどうなっていくのか。また、GシリーズとGFシリーズの違いは電子ビューファインダー以外にどのように設定していくのか。こうした質問に対する答えは、パナソニック自身が模索しているのではないかと思います。いずれにしても、GF6の世代では、GシリーズとGFシリーズのクラスはほぼ同じものとして設定されており、GF6は「EVF非内蔵モデルの決定版」として位置づけられていると言えます。

 それでは実際に、パナソニックの新型ミラーレス、LUMIX DMC-GF6の実力をテストしてみます。

2.パナソニック DMC-GF6を開封し外観をチェック

 パナソニック LUMIX DMC-GF6を開封する

 フルモデルチェンジとなったパナソニックLUMIX DMC-GF6の発売が開始されました。ボディカラーは、ブラック、ホワイト、レッドの3色で、ボディ単体の他に、14-42mm電動ズームのキットと、新型コンパクト標準ズーム14-42mmに45-150mm望遠ズームがセットになったダブルズームキットが用意されています。なお、ブラックモデルに付属するレンズはいずれもブラックで、レッドモデル付属レンズはいずれもシルバーですが、ホワイトモデルでは電動ズームレンズはホワイト、ダブルズームレンズはシルバーとなりますので注意が必要です。

 販売開始時点の実売価格は、ボディ単体で5万円弱、電動ズームレンズキットで7万円弱、ダブルズームレンズキットは7万5千円前後となっています。概ねDMC-GF5のスタート時点と同等の価格になります。

 今回は、新型標準ズームのテストを行いたいため、ダブルズームキットを購入しましたが、ボディ側に用意されているズームレバーを考えると電動ズームの相性も良さそうです。ボディカラーはいつもどおりブラックを選びましたが、ポップなレッドも魅力的に感じました。。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 Panasonic LUMIX DMC-GF6ボディのパッケージ。ケースは細長い形となっています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ケースを開けると、上段に保証書が入っていました。さらに開くと、ボディ等が顔を出します。写真の右側には標準ズームレンズを装着したボディ本体が入っており、左側に望遠レンズが格納されています。取扱説明書やCD-ROMは上側の隙間に入れられていました。
 ボディにかぶさっている黒いリングは標準ズームレンズ用のフードです。


Panasonic LUMIX DMC-GF6

 一緒に入っている付属品です。左上より取扱説明書、CD-ROM、バッテリーチャージャーDE-A99A、バッテリーパックDMW-BLG10、USB接続ケーブルK1HY08YY0034、ショルダーストラップVFC4765。この他にレンズ関係も付属します。
 取扱説明書は簡易版で64ページのものです。詳細版はCD-ROMの中に入っており、ページ数は288ページとなっています。デジタルカメラを十分活用するにはパソコンが必須とはいえ、やはり紙ベースでも添付することが望ましいと思います。

 パナソニック LUMIX DMC-GF6の本体をチェック

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ前面。基本的なデザインはDMC-GF5を踏襲していますが、ボディ上面カバーはシルバーの配色となっています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニター側。液晶パネルは固定式からチルト方式へと変更されました。親指部分のゴムも直線的な形状に変わっています。新たにWi-Fiを内蔵したため、インジケーターも追加されました。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ上面。中央部にモードダイヤルが新設されたことにより、より上級者にとっても使いやすいカメラに変わっています。モードダイヤルの設定項目はDMC-GX1に準拠していますが、「クリエイティブ動画モード」と「パノラマモード」が追加されています。
 もう一つの大きな変化は、シャッターボタンの同軸にファンクションレバーが追加された点です。このレバーは電動ズームレンズを装着したときにはズームレバーとして機能させることができます。また、設定により露出補正に割り当てることも可能です。


Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ底面。バッテリー室蓋中央にあるカバーはACアダプター使用時にケーブルを出すためのものです。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。カメラ本体は日本製。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ左側面。こちら側にはNFCアンテナ部があります。液晶モニターをチルト稼働させるため、厚さが増していることがわかります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ右側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ単体の重さは実測で280gでした。仕様上は280.8gとなります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 バッテリーとメモリーカードを内蔵した重さは実測で322gでした。カードによって異なりますが、仕様上では323gです。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ右肩にあるLUMIXと機種のロゴ。「LUMIX」は刻印された中にインクが流し込まれています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ前面右下には、ライカLEICAのLロゴが貼付されています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 イメージセンサーは4/3型有効1600万画素となります。DMC-GX1やDMC-G6と同等の画素数です。右上にあるランプはセルフタイマーとAF補助光を兼ねるものです。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 グリップ部分。DMC-GF5と比較すると、盛り上がり部分が小さくなりましたが、ホールディング性は良好でした。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ上面軍艦部右側のコントロール部。新設されたモードダイヤルがカメラの位置づけを変えたように思います。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ上面左肩。ステレオマイクとスピーカーが置かれています。ストロボポップアップボタンは機械式のため、電源が入っていない状態でも稼働します。スピーカーの右側にある指標は、イメージセンサーの位置を示すもので、被写体との距離を測る時の基準面となります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 内蔵ストロボをポップアップさせた状態。ヘッド部が稼働するため、指で押さえてバウンスさせることも可能です。もちろん、メーカー推奨外となります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 内蔵ストロボ格納部。ストロボはレンズ光軸上に置かれているため、比較的不自然な影が出にくくなっています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ液晶モニター側のメインコントロール部。基本的なインターフェースはDMC-GF5を踏襲していますが、Wi-Fiを内蔵しているためボタンが新設されました。このボタンはFn2として機能を割り当てることができます。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ右側面にある外部接続端子。上からHDMI端子、AV OUT/DIGITAL端子となります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ左側面にあるNFCアンテナ部。NFCに対応しているスマートフォンやタブレットであれば、Wi-Fi設定を簡易に行うことができます。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶パネルをチルトさせた状態。下方向には約45度傾けることができます。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶パネルを上方向にチルトさせた状態。約180度まで反転可能です。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニターのチルト部。この状態で上方向にチルトさせると、液晶下部が下側にスライドします。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶下部が下側にスライドした状態。この状態で液晶パネル上部に隙間が生まれるため、液晶モニターとボディが干渉せずに反転可能となります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニター上部の可動部。写真に向かって右側にシフトしています。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニターを反転させた状態。完全に反転させることができるため、自分撮りも可能です。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニターの表示内容を見ると、単に上下を反転させているだけでなく、鏡像のように左右も反転していることがわかります(右上にあるLUMIXの文字がわかりやすいと思います)。自分撮りをするには、この状態の方が違和感なく撮影できます。なお、設定により上下反転させないことも可能です。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニターをほぼ水平状態にしています。この角度でも十分視認可能ですので、視野角の広いパネルが使われていることがわかります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 液晶モニターの表示内容。パネルのアスペクト比は3:2ですが、イメージセンサーのアスペクト比は4:3のため、最大サイズで撮影すると両側が余ります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 右下にヒストグラムを表示させた状態。ヒストグラム表示位置は自由に変えることができます。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ボディ下部のバッテリー室蓋を開いた状態。バッテリーの他にメモリーカードも格納します。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が前側になります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。基本的なデザインは共通していますが、細かい部分を見ると意外に違いが多くあります。ボディサイズは、横幅が3.5mm大きくなっているのに対し、高さは1.8mm低くなりました。


Panasonic LUMIX DMC-GF6

 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。液晶パネルはどちらも3型ですが、GF5の92万ドットからGF6では104万ドットへと高精細化されています。右下にWi-Fi/Fn2ボタンが新設されました。ボタン自体に印字されているため、わかりやすくなっていると感じました。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。液晶モニターを表示させた状態です。パネルのアスペクト比はどちらも3:2となります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。ボディ厚は1.6mm増していますが、主に液晶モニターのチルト化によるものです。大型のモードダイヤルが新設されたことで、操作性が向上しています。また、シャッターボタン同軸のファンクションレバーの追加もポイントです。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。ボディ上面の稜線がなだらかに変わっています。ストラップ取り付け部も変更され、ボディ外側への飛び出し量が少なくされました。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。内蔵ストロボをポップアップさせた状態。機構はほぼ同じですが、ボディ高が低くなったのに伴い、ポップアップ位置もわずかに低くなっています。GNは6.3(ISO160時)と同じです。

 LUMIX DMC-GF6の付属品をチェック

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 バッテリーチャージャーDE-A99A。小型軽量で持ち運びも容易です。バッテリーパックDMW-BLG10の充電には、最大で190分かかります。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 コンセントに接続するプラグ部分は折り畳み可能で、可搬性も良好です。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 付属するバッテリーパックDMW-BLG10。GF5に付属していたDMW-BLE9の容量は7.2V 940mAhでしたが、DMW-BLG10では容量が増量され、7.2V 1025mAhとなっています。静止画で最大340枚、動画では140分の撮影が可能です。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 付属するUSB接続ケーブルK1HY08YY0034。AV出力やパソコン・プリンター等との接続に使用します。

Panasonic LUMIX DMC-GF6

 ショルダーストラップVFC4765。Gシリーズ共通のもので、高級感のある合成皮革製です。

3.パナソニック DMC-GF6の描写性能はどうか?

 描写力チェック1:高感度性能

 パナソニック LUMIX DMC-GF6の基本感度はISO160で、標準ではISO12800まで設定可能となっています。さらに、拡張設定ではISO25600相当まで拡げることができます。

 ノイズ低減処理方法としては、カメラ内で設定する方法と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法とがあります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。

 カメラ内でのノイズ低減は、撮影メニューの中の「フォトスタイル」と「長秒ノイズ除去」で設定します。

 「フォトスタイル」の中には、コントラストやシャープネス、彩度とともに「NRノイズリダクション」の項目があります。ノイズリダクションは、-5から+5までの11段階で設定でき、標準では「0」となっています。

 「長秒ノイズ除去」は、「ON」と「OFF」の2つから選択します。なお、動画撮影時や超高速連写SH時には「長秒ノイズ除去」は機能しません。

 LUMIX DMC-GF6では、ノイズリダクションを最弱の「-5」にしても、ISO800まではほとんどノイズを感じません。ISO1600になると、わずかにノイズが見られますが、気にならないレベルに留まっています。ISO3200では、暗部を中心に解像感の低下とノイズが目立ってきますが、このあたりまでなら十分常用域だと感じました。

 ノイズリダクションを「0」にすると、概ね1段程度ノイズ感が低減されます。ISO6400でも常用可能なノイズレベルとなっています。

 ISO12800以上では、ぐっとノイズが増えてくるとともに、解像感の低下も目立ってきます。しかし、画像自体が破たんしている状態にはならないため、縮小するなどの使い方によっては、十分活用可能です。

 下記のサンプルは、ノイズリダクションを「-5」、「0」、「+5」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものとなります。表示画像はほぼ等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO160(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO200(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO400(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO800(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO1600(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO3200(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO6400(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO12800(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

ISO25600(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6Panasonic LUMIX DMC-GF6

 描写力チェック2:解像度

 Panasonic LUMIX DMC-GF6のイメージセンサーは有効1600万画素です。今回テストに使用した14-42mm/F3.5-5.6 II ASPH./MEGA O.I.S. H-FS1442Aは、絞り開放から鮮明度のある画像となっていました。

 今回のテストでは、広角端14mm域で開放から2段絞ると、周辺部を含め解像力が向上したため、F7.1のもので確認を行いました。視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、余裕をもって2500本ラインの識別が可能であり、イメージセンサーの画素数を活かしていると感じました。

  レンズ名:LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 II ASPH./MEGA O.I.S. H-FS1442A
 焦点距離:14mm (35mm換算 約28mm)
 絞り値:F7.1 (開放絞りF3.5から2段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

Panasonic LUMIX DMC-GF6
 限界解像度チェック用のラインでは、2500本まで楽々と視認できています。モアレもほとんど発生していません。

Panasonic LUMIX DMC-GF6
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本域まで余裕をもって視認できています。
Panasonic LUMIX DMC-GF6
 参考まで、左上部分を切り出してみました。絞り開放ではやや流れが見られましたが、F7.1まで絞ると鮮明度が上がります。なお、レンズのシェーディング補正機能はOFFにしてあります。

 描写力チェック3:シェーディング補正機能

 パナソニックLUMIX DMC-GF6には、レンズの特性による画面周辺部の明るさを補正する「シェーディング補正」機能があります。撮影メニューの中で、「ON」か「OFF」のどちらかに設定します。なお、動画撮影時には機能しません。

 テストに用いたのは、14mmF2.5と14-42mm/F3.5-5.6 IIの2本で、後者は広角端の14mm域で確認をしました。

 これらのレンズは、もともと周辺光量の減光が大きいものではありませんでしたが、補正機能を「ON」にすると、さらに良好に補正されることが確認できました。

LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014
焦点距離14mm
(左から「OFF」「ON」)

Panasonic LUMIX DMC-GF6 Panasonic LUMIX DMC-GF6

LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 II ASPH./MEGA O.I.S. H-FS1442A
焦点距離14mm域
(左から「OFF」「ON」)

Panasonic LUMIX DMC-GF6 Panasonic LUMIX DMC-GF6

 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 仕様上で見ると、パナソニックLUMIX DMC-GF6の連写性能は、
  • 超高速(SH):20コマ/秒、JPEGで最大39コマの連続撮影。RAW非対応。
  • 高速(H):4.2コマ/秒、RAWで7コマの連続撮影。  
  • 中速(M):3コマ/秒、RAWで7コマの連続撮影。連写中ライブビュー有。 
  • 低速(L):2コマ/秒、RAWで7コマの連続撮影。連写中ライブビュー有。
となっており、DMC-GF5よりも向上しています。

 高速メモリーカード(Sandisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)で実際にテスト(ドライブ:高速H)すると、
  • RAW+JPEG(Fine)では、バッファーフルになった後は、約1コマ/秒で連写。
  • RAWでは、バッファーフルになった後は、約1.5コマ/秒で連写。
といった速度でカード容量一杯まで無限連写が可能でした。なお、JPEG撮影時には、上記速度で無限連写が可能です(超高速SHを除く)。


4.結局、LUMIX DMC-GF6は「買い」か?

 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • マイクロフォーサーズ機の中でトップレベルの描写力。
  • 標準でISO12800、拡張ではISO25600相当まで設定可能な高感度性能(ISO3200までは十分常用可能) 。
  • Wi-FiとNFCを搭載。
  • 自分撮り可能なチルト液晶とタッチパネルを搭載。
  • 視野角が広く視認性の高い液晶パネルを採用。
  • レベルアップした連写性能と連続撮影枚数。
  • 短縮された起動時間。
  • モードダイヤルとファンクションレバーの搭載により、操作性が向上。
  • フルHD(60i)に対応し、ステレオマイクも内蔵。
  • 多彩なイメージ機能。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • 電子ビューファインダーには非対応。(Wi-Fi連携でスマートフォン等でのリモート操作は可能。)
  • アクセサリーシューは非搭載。(内蔵フラッシュを光軸上に配置。)
  • もう一息ほしい連続撮影枚数。(高速メモリーカードでは1.5コマ/秒でのRAW撮影が可能。)
  • 付属する取扱説明書は簡易版のみ。(CD-ROM内には詳細版取扱説明書。)

付録1.製品仕様からみた LUMIX DMC-GF6の特長

型式  レンズ交換式デジタル一眼カメラ
記録媒体  SDXCメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDメモリーカード(UHS-Iカード対応)
レンズマウント  マイクロフォーサーズマウント
撮像素子  4/3型Live MOSセンサー 4/3型Live MOSセンサー
 4:3 / 原色カラーフィルター
 有効画素:1600万画素
 総画素:1668万画素
 ※DMC-GF5は有効1210万画素
撮像素子防塵対応  スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター)
画像ファイル形式  JPEG(DCF/ Exif2.3準拠)、RAW(Panasonic独自)、
 DPOF対応 3Dレンズ装着時:JPEG+MPO
 AVCHD/ MP4
アスペクト比設定  4:3、3:2、16:9、1:1
記録画素数(静止画) 〔4:3〕
 4592×3448(L)
 3232×2424(M)
 2272×1704(S)
 1824×1368(3Dレンズ装着時)
〔3:2〕
 4592×3064(L)
 3232×2160(M)
 2272×1520(S)
 1824×1216(3Dレンズ装着時)
〔16:9〕
 4592×2584(L)
 3232×1824(M)
 1920×1080(S)
 1824×1024(3Dレンズ装着時)
〔1:1〕
 3424×3424(L)
 2416×2416(M)
 1712×1712(S)
 1712×1712(3Dレンズ装着時)
 ※DMC-GF5は最大で4000×3000
画質モード
(クオリティ)・色空間
 ファイン / スタンダード / RAW / RAW+ファイン / RAW+スタンダード(3Dレンズ装着時は、MPO+ファイン、MPO+スタンダードのみ)、sRGB、Adobe RGB
動画撮影  AVCHD:
 1920×1080(FSH:約17Mbps)、60i記録(センサー出力 30コマ/秒)
1280×720(SH:約17Mbps)、60p記録(センサー出力 30コマ/秒)
 MP4:
 1920×1080(FHD:約20Mbps) / 1280×720(HD:約10Mbps) / 640×480(VGA:約4Mbps)、30fps
 ※DMC-GF5も同じ
オートフォーカス方式、フォーカスモード  映像検出によるTTL方式(コントラストAF)、AFS(シングル) / AFF(フレキシブル) / AFC(コンティニュアス) / MF
AF測距検出範囲
AFモード
 EV-3~18(ISO100換算)、オートフォーカスモード:顔認識 / 追尾 / 23点 / 1点 / ピンポイント(タッチ操作可:顔認識+1点AFエリア選択 / 追尾 / マルチエリア選択 / 1点AFエリア選択 / ピンポイント位置選択)クイックAF、AF+MF、フォーカス優先、MFアシスト(拡大ポジション変更、タッチ操作可、4倍/5倍/10倍拡大選択可能)
 ※DMC-GF5はEV0~18
AF補助光/AFロック  対応
測光方式、測光モード  1728分割測光、マルチ測光 / 中央重点測光 / スポット測光(全画面の約2.7%)
 ※DMC-GF5は144分割測光
測光範囲  EV 0~18(F2.0レンズ、ISO100換算)
撮影モード  インテリジェントオート / インテリジェントオートプラス(iA+) / プログラムAE(P) / 絞り優先AE(A)/ シャッター優先AE(S) / マニュアル露出(M) / カスタム / シーンガイド / クリエイティブコントロール
ISO感度  オート / インテリジェントISO / 160 / 200 / 400 / 800 / 1600 / 3200 / 6400 / 12800
 拡張でISO25600
 ※DMC-GF5はISO12800まで
露出補正  1/3 EVステップ、±3 EV
オートブラケット  3枚 / 5枚 1/3~2/3EVステップ 最大±4/3 EV 単写/連写選択可
ホワイトバランス  オート / 晴天 / 曇り / 日陰 / 白熱灯 / フラッシュ / ホワイトセット1・2 / 色温度設定(2500K-10000Kの間で100K単位) / ホワイトバランス微調整(2軸方式)、ホワイトバランスブラケット
シャッター  フォーカルプレーンシャッター
シャッター速度  静止画:60~1/4000 秒
 動画:1/30~1/16,000秒
 ※DMC-GF5も同じ
セルフタイマー  10秒 / 2秒 / 10秒 3枚
連続撮影速度
最大撮影コマ数
 超高速(SH):約20コマ/秒
 高速(H):約4.2コマ/秒
 中速(ライブビューM):約3コマ/秒
 低速(ライブビューL):約2コマ/秒
 RAWあり:最大7コマ
 RAWなし(超高速(SH)以外):カードの空き容量に依存
 RAWなし(超高速(SH)):最大39コマまで
 ※DMC-GF5は最高で4コマ/秒 RAWで最大5コマ
最低被写体照度  GF6W付属レンズ45-150mm / F4.0-5.6装着時:約12 lx(iローライトモード時、シャッタースピード1/30秒時)
 GF6W付属レンズ14-42mm / F3.5-5.6装着時:約9 lx(iローライトモード時、シャッタースピード1/30秒時)
 GF6X付属レンズ14-42mm / F3.5-5.6装着時:約9 lx(iローライトモード時、シャッタースピード1/30秒時)
オートレビュー  レビュー:OFF / 1秒 / 2秒 / 3秒 / 4秒 / 5秒 / ホールド
液晶モニター  アスペクト比3:2 3.0型 約104万ドット 広視野角 TFTタッチパネル液晶/約100%
 ※DMC-GF5は3.0型, 約92万ドット
内蔵フラッシュ  TTL調光内蔵フラッシュ GN6.3 相当(ISO160・m)、手動ポップアップ式
 ※DMC-GF5も同じ
発光モード  オート / 赤目軽減オート / 強制発光 / 赤目軽減強制発光 / スローシンクロ / 赤目軽減スローシンクロ / 発光禁止 / デジタル赤目補正(赤目軽減発光時、ON/OFF可)・先幕シンクロ固定
フラッシュ同調速度  1/160秒以下
 ※DMC-GF5も同じ
フラッシュ撮影範囲  約1.0m~約5.7m(ワイド端)、約0.3m~約3.5m(テレ端)(GF6W付属レンズ14-42mm / F3.5-5.6装着、[ISO AUTO][ISO 感度上限設定]を[OFF]に設定時) /約0.9m~約5.0m(ワイド端)、約0.9m~約3.5m(テレ端)(GF6W付属レンズ45-150mm / F4.0-5.6 装着、[ISO AUTO][ISO 感度上限設定]を[OFF]に設定時) / 約0.4m~約5.7m(ワイド端)、約0.3m~約3.5m(テレ端)(GF6X付属レンズ14-42mm / F3.5-5.6装着時、[ISO AUTO][ISO 感度上限設定]を[OFF]に設定時)
デジタルズーム  2倍 / 4倍
EXテレコン  ON / OFF単純拡大(最大 約2倍 最大記録画素数以外、倍率は記録画素数による)
動画EXテレコン  約3.6倍:AVCHD[HD/60p]、MP4[HD/30p]設定時
 約4.8倍:MP4[VGA/30p]設定時
画質調整  コントラスト / シャープネス / 彩度 / ノイズリダクション(各フォトスタイルとセットで切り換え調整可能)
クリエイティブ
コントロール
(静止画)
 ポップ / レトロ / オールドデイズ / ハイキー / ローキー / セピア / ダイナミックモノクローム / インプレッシブアート / ハイダイナミック / クロスプロセス / トイフォト/ トイポップ/ ブリーチバイパス / ジオラマ / ソフトフォーカス/ ファンタジー / クロスフィルター / ワンポイントカラー / サンシャイン(画像効果の調整機能あり)
クリエイティブ
コントロール
(動画)
 ポップ / レトロ / ハイキー /ローキー/ セピア / ハイダイナミック / トイフォト / ジオラマ / ダイナミックモノクローム / インプレッシブアート / ワンポイントカラー / クロスプロセス / オールドデイズ / トイポップ / ブリーチバイパス / ファンタジー(画像効果の調整機能あり)
その他の撮影機能  自分撮りモード(撮影枚数、美肌効果(強 / 弱 / OFF) / ボケ味コントロール機能(インテリジェントオート / インテリジェントオートプラス[iA+] / クリエイティブコントロール)、タッチカラーコントロール(インテリジェントオートプラス[iA+])、タッチ明るさコントロール(インテリジェントオートプラス[iA+])、タッチシャッター、タッチズーム(電動パワーズームレンズ使用時)、タッチQ.MENU、個人認証、インテリジェントDレンジコントロール(OFF / 弱 / 中 / 強 / AUTO)、新・超解像(OFF / 弱 / 中 / 強 / 拡張)、シェーディング補正、カスタムセット登録、ヒストグラム、ガイドライン表示、ハイライト表示、エコモード(スリープモード / モニター自動OFF / ライブビューモード)、コマ撮りアニメ、パノラマ設定、縦位置検出機能、ワールドタイム、トラベル日付、Fnボタン設定(Wi-Fi、Q.MENU、AF/AEロック、ワンプッシュAE、プレビュー、フォトスタイル、画像横縦比、記録画素数、クオリティ、測光モード、ISO感度、フォーカスモード、インテリジェントDレンジコントロール、新・超解像、HDR、フラッシュモード、フラッシュ光量調整、EX テレコン(写真・動画)、デジタルズーム、手ブレ補正、デフォルトに戻す、動画記録方式/画質設定、写真撮影、ヒストグラム表示、ガイドライン表示、記録枠表示、ステップズーム、ズーム速度)、ドライブモード(単写 / 連写 / オートブラケット / セルフタイマー)、露出メーター表示、プレビュー(絞り効果 / シャッター速度効果)、MFガイド、ダイヤル操作ガイド、メニュー位置メモリー、風音低減、動画撮影中の静止画撮影(写真優先/動画優先)、マイクレベル表示、動画おまかせiA、マイクレベル設定、長秒ノイズ除去、3D写真撮影(3D交換レンズ使用時)、ピンポイントAF時間(LONG / MID / SHORT)、フリッカー軽減([1/50]、[1/60]、[1/100]、[1/120]、[OFF])、レンズ無しレリーズ、3D テレビ出力、メニュー背景色、ピクセルリフレッシュ、センサークリーニング、パワーズームレンズ(焦点距離表示 / ステップズーム / ズーム位置メモリー / ズーム速度 / ズームリング操作)
再生モード  タッチ再生送り(早送り可)、音楽付きスライドショー、お気に入り再生/設定、12/30画面再生、カレンダー検索、再生モード(通常再生、写真、動画、3D、カテゴリー再生、お気に入り再生)、ズーム再生(最大16倍、ページ送り可、タッチ操作可)、撮影情報表示、画像回転(RAW以外)、縦位置自動回転、ヒストグラム表示、タイトル入力、文字焼き込み、動画分割、リサイズ、トリミング、回転表示、プリント設定、プロテクト、認証情報編集、位置情報記録、動画再生中静止画保存、 ビエラリンク(HDMI接続時)、クリアレタッチ
マイク/スピーカー  ステレオ/モノラル
 ※DMC-GF5も同じ
表示言語  日本語
インターフェース  AV出力(NTSC)、USB 2.0 High SPEED(マスストレージ/PTP)、HDMI端子(mini HDMI TypeC)
ワイヤレス転送部  IEEE 802.11b/g/n(無線LAN標準プロトコル)
 NFC
電源  リチウムイオンバッテリーパック(付属、7.2V) / バッテリーチャージャー / (別売ACアダプター DMW-AC8 100~240V対応)
 ※別売DCカプラーDMW-DCC11が必要。
静止画撮影可能枚数  約340枚
 ※DMC-GF5は360枚
連続撮影可能時間  約140分
 ※DMC-GF5も同じ
実撮影可能時間  約70分
外形寸法  幅 約111.2mm×高さ 約64.8mm×奥行 約38.4mm
 ※DMC-GF5は107.7 x 66.6 x 36.8mm
質量  約323g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)
 約280.8g(本体)
 ※DMC-GF5は267g/225g
動作環境  0~40 ℃ / 10~80%
付属品  バッテリーパック(7.2V)、バッテリーチャージャー、USB接続ケーブル、CD-ROM、ショルダーストラップ、
 [GF6Wのみ付属]交換レンズ、レンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ
 [GF6Xのみ付属]交換レンズ、レンズキャップ
 [GF6のみ付属]ボディキャップ

付録2.発売前のファーストレビュー

【一口コラム】 飛躍的に進化した新しいエントリーモデル

 パナソニックの新型ミラーレス、LUMIX DMC-GF6が発表されました。発売は4月24日の予定で、2012年4月に登場したDMC-GF5は当面併売されるとのことです。

 型番からすると、DMC-GF6はGF5の後継機となりますが、カメラとしての位置づけはDMC-GX1の特長を受け継いでいる部分もあり、飛躍的に進化した新しいエントリーモデルと言えます。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GF5
 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。ボディ形状は高さが低くなるとともに横幅が増しており、やや細長くなっています。GX1同様に、ボディ上面にモードダイヤルが新設されており、新しい位置づけであるように感じました。

 DMC-GX6の特長を整理すると、次のようになります。
  • イメージセンサーはGF5の有効1210万画素に対し、GF6ではGX1と同じ1600万画素に高画素化。高感度性能も標準でISO12800、拡張でISO25600と、GF5やGX1よりも強化されました。
  • 液晶パネルは3型104万ドットのタッチパネルセンサーを搭載。180°反転可能なチルト式のため、自分撮りも可能。
  • Wi-Fiを内蔵し、スマートフォンで画像を確認しながら撮影することも可能。NFCに対応しているため、対応しているスマートフォンであれば初期設定や接続を簡単に行えます。
  • 60iでのフルHD動画撮影に対応。
  • 連写性能は、GF5の4コマ/秒から、GX1と同じメカシャッター時4.2コマ/秒、電子シャッター時20コマ/秒に高速化。RAW撮影時にも7コマまで連続撮影可能に。(GX1は9コマまで、GF5は5コマまで)
  • オートフォーカスが高速化されるとともに、AF測距検出範囲はEV-3~18に強化。(GF5やGX1を含め、既存機種ではEV0~18)
  • シャッターレバー同軸にファンクションレバーを設置。電動ズームレンズ装着時にボディ側からズーム操作が可能です。また、露出補正の機能などに使うこともできます。
  • ソフト面では、おまかせiAモードでの料理認識、クリエイティブコントロールでのオールドディズ、トイフォトなどを追加。また、コマ撮りした静止画をカメラ内で動画に編成するストップモーション動画機能も搭載しています。
  • ボディサイズは、GF5の107.7x66.6x36.8 mmに対し、GF6では111.2x64.8x38.4 mmとなっています。重さも約55g増加しています。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GF5
 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。グリップ部分の形状が変わっていますが、正面から見たデザインは踏襲しています。幅は3.5mm増していますが高さは1.8mm低くなりました。シャッターボタンの横にあるモードダイヤルがインターフェース上の大きな違いと言えます。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GF5
 DMC-GF6(左側)とDMC-GF5(右側)。GF6の液晶モニターは黒枠部分が大きいですが、液晶パネルはどちらも3型です。GF6では180°まで可動するチルト液晶になるとともにドット数は92万ドットから102万ドットへと高精細化されています。なお、アスペクト比は両機種とも3:2となります。インターフェースとしては、ファンクションボタンが追加されました。

【パナソニック DMC-GF6とDMC-GF5、DMC-GX1の比較】

機種名 DMC-GF6 DMC-GF5 DMC-GX1
イメージセンサー 有効1600万画素
4/3型 Live MOSセンサー
有効1210万画素
4/3型 Live MOSセンサー
有効1600万画素
4/3型 Live MOSセンサー
ファインダー - - EVF対応可
ISO感度 ISO160-12800
(拡張でISO25600まで)
ISO160-6400
(拡張でISO12800まで)
ISO160-12800
シャッタースピード 60-1/4000秒
シンクロ同調1/160秒まで
60-1/4000秒
シンクロ同調1/160秒まで
60-1/4000秒
シンクロ同調1/160秒まで
液晶モニター 3型104万ドット 3型92万ドット 3型46万ドット
連写速度 20コマ/秒(RAWで7コマ) 4コマ/秒 20コマ/秒
動画撮影 1920 X 1080(60p) 1920 X 1080(60i) 1920 X 1080(60i)
付加機能 ストロボ内蔵/Wi-Fi/NFC/
バリアングル液晶/タッチパネル
ストロボ内蔵/タッチパネル ストロボ内蔵/タッチパネル
バッテリー DMW-BLG10
340枚
DMW-BLE9
340枚
DMW-BLD10
340枚
サイズ
(W x H x D)
111.2x64.8x38.4 mm 107.7x66.6x36.8 mm 116.3x67.8x39.4 mm
重さ
(含カード、電池)
323g/280.8g 267g/225g 318g/272g

 DMC-GF6は、モードダイヤルを搭載しているなど、DMC-GX1を引き継いでいる部分もあります。GX1が登場したのは2011年11月ですので、約1年半が経過したことになります。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GX1
 DMC-GF6(左側)とDMC-GX1(右側)。個々に見るとかなり違った印象を受けますが、並べてみると意外と似ている感じがします。

パナソニック LUMIX DMC-GF6 パナソニック LUMIX DMC-GX1
 DMC-GF6(左側)とDMC-GX1(右側)。サイズはGF6の方がやや小型です。後ろダイヤルがコントロールボタンに変わるなど、インターフェースも若干違っています。GX1には電子ビューファインダーを接続可能ですが、その分高さが若干増すとともに内蔵ストロボの位置もレンズ光軸から左側にシフトしています。

 今回登場したDMC-GF6は、単にDMC-GF5の後継機というよりも、DMC-GX1の役割も担う製品であるように思います。描写性能がアップしただけでなく、Wi-Fiの搭載や自分撮り可能なチルト液晶など、パナソニックのミラーレスカメラの中でも他にない特長を持つカメラになっています。今後、GX1後継機が出てくる可能性もありますが、小型フル機能ミラーレスカメラとして、一つの完成形に一歩近づいています。

 店頭予想価格は、ボディ単体が5万円前後、電動ズームレンズキットは7万2千円前後、ダブルズームレンズキットは7万7千円前後でのスタートとなります。DMC-GF5登場時の価格を見ると、電動ズームレンズキットは7万円弱でしたので、機能アップした分やや価格も上昇しています。ちなみにGX1のダブルズームレンズキットは8万円弱でのスタートでしたので、それと比較すると安価になります。

パナソニック LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 II
 左側が新型タイプで、右側は従来タイプ。レンズ長は11mm、太さは4mm細くなっています。重さも195gから110gへと85g軽量化しています。最短撮影距離は、ズーム全域で30cmだった従来品に対し、新型では広角端から20mmまでは20cmまで寄れるように改善されています。

 ダブルズームレンズキットに含まれる標準ズームLUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 IIは3月に発売開始となった新型タイプで、従前のものと比較すると大幅に小型軽量化されています。CP+2013で展示されていましたが、レンズキットとして付属するものはプラスティックマウントですが、単体発売されるレンズは金属マウントとのことでした。

DMC-GF5DMC-GX1の詳細レビュー記事もご参照ください。

(2013年 4月12日 記)


 独断 デジカメ対決! どっちが良い? 


☆ vs パナソニック LUMIX DMC-GF5
☆ vs オリンパス PEN Lite E-PL5

 

【厳選レビュー記事】

◎ITmedia 料理も認識、NFCとWi-Fiも搭載した小型軽量ミラーレス「DMC-GF6」

  2013年 4月 9日 編集部
  • 全体的なフォルムは既存モデル「DMC-GF5」を踏襲するものの背面液晶はチルト式となり画素数も104万画素へとアップ。
  • Wi-Fiを内蔵しておりアプリ「Panasonic Image App」をインストールしたスマートフォンやタブレットへ撮影画像をワイヤレス送信できるほか、NFCにも対応。

◎デジカメWatch パナソニック、自分撮り用液晶を備えた「LUMIX DMC-GF6」

  2013年 4月 9日 編集部
  • 4月24日に発売。カラーはブラック、ホワイト、レッド。
  • 店頭予想価格はボディのみが5万5,000円前後、LUMIX G VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 POWER O.I.Sが付属する「パワーズームキット」が8万円前後、LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.SとLUMIX G VARIO 45-150mm F4-5.6 ASPH. MEGA O.I.Sが「ダブルレンズキット」が8万5,000円前後。
  • EVF非内蔵の従来機「LUMIX DMC-GX1」と「LUMIX DMC-GF5」の中間に位置するニューライン。DMC-GF5は併売。
  • センサーは新型になり、暗所撮影により強くなった。
  • 液晶モニターは上下チルト式を採用。タッチパネルでサイズは3型(104万ドット)。レンズ側に向けられるる反転式。
  • Wi-Fi機能も搭載する。またNFCおよびFeliCa対応Android端末との間で、Wi-Fiの初期設定などを簡単に行なえる機能も搭載。
  • 外付けEVFには非対応。


【パナソニック LUMIX DMC-GF6 基本仕様】
画素数 1600万(有効) 画像素子  4/3型 Live MOSセンサー
ISO感度 100~12800
(拡張でISO25600)
 
記録フォーマット  JPEG/RAW
連写撮影 20 コマ/秒  シャッタースピード 1/4000~30 秒 
液晶モニター 3型 104万ドット
タッチパネル 
ファインダー形式  -
ファインダー視野率(上下/左右) - ファインダー倍率 -
電池タイプ 専用電池  専用電池型番 DMW-BLG10
撮影枚数 340コマ レンズマウント マイクロフォーサーズ 
記録メディア SDHCカード SDカード SDXCカード   
手振れ補正機能 ゴミ取り機能 
ライブビュー バリアングル 
内蔵フラッシュ RAW+JPG同時撮影 
動画撮影 1920x1080(60p)
幅x高さx奥行き 111.2x64.8x38.4 mm  本体重量 323g/280.8g
セット販売 電動ズームレンズキット
ダブルズームレンズキット

 パナソニック LUMIX DMC-GF6 メーカー製品仕様のページ
楽天最安値を確認 >> パナソニック LUMIX DMC-GF6
monox_footer_image