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特集 オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR |
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オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6ⅡR by Inaba Kunio
コンパクトな沈胴標準ズーム 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(オリンパス ホームページより)空間周波数 20本/mm 及び 空間周波数 60本/mm 縦軸:コントラスト S:Sagittal(同心円方向) M:Meridional(放射方向) 3. レンズ構成図(オリンパス ホームページより)4. 製品外観
付属するレンズキャップ。つまみ部分は外周にあるタイプ。
レンズキャップの裏面側。フィルター径は37mm。
付属のマウントキャップ。材質は軟質プラスティック製。
マウントキャップの内側。レンズにはかぶせ式で装着することになる。
レンズを沈胴させた状態。標準ズームとしては比較的小型サイズ。
レンズ前面には基本仕様が印字されている。レンズをはずした状態では絞りは開放となっている。
マウント側。レンズマウントはプラスティック製。ベトナム製造との刻印がされている。
レンズ鏡胴にはズームロックレバーがある。このレンズは沈胴式のため、沈胴状態に戻すときにはUNLOCKレバーを引いた上でズーム環を回転させることになる。
E-PL5にレンズを装着した状態。これは沈胴時なので、このままでは撮影はできない。
レンズを撮影可能状態にしたもの。写真の状態は広角端の状態となる。
広角端から望遠側に移るとレンズ長は短くなる。22mm程度の焦点距離の時が最短となる。
上記の状態からさらに望遠側に移動すると、レンズ長は伸長していく。写真は望遠端の時で、この状態で最長となる。 5. 描写力(1) 歪曲収差描写力テストに使用したPEN Lite E-PL5には、レンズの周辺光量不足を補正するシェーディング補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正が可能となっている。このレンズは標準ズームレンズということもあり、もともと周辺光量不足はそれほど強くないが、14mm~25mm(35mm換算28mm~50mm)あたりまでは補正をONにすることで一定の改善が見られた。25mm(35mm換算50mm)から望遠側では、補正OFFでも周辺光量不足を感じることはなかった。下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、広角端では周辺部にわずかに樽型の収差がみられるものの、良好に歪曲収差が補正されている。望遠側に移るにつれ、さらに補正がされていき、25mmあたりで歪曲収差はほぼ完全に補正されている。望遠端では、わずかながら糸巻型の歪曲収差が認められるが全体に良好に補正されたレンズとなっている。 焦点距離:14mm(35mmサイズ換算28mm) 焦点距離:25.0mm(35mmサイズ換算50mm) 焦点距離:42.0mm(35mmサイズ換算84mm) (2) 解像力各社ともキットレンズはコストパフォーマンスに優れた描写性能を持っているが、このレンズについても全体に高い描写力を確認することができた。画像中心部については、ズーム全域で絞り開放から2500本のラインの視認が可能であり、解像感のある画像となっている。広角端では、1~2段程度絞るとさらに解像感が向上する。標準域より望遠側では、同様に1段程度絞った画像が一番解像感が高かった。 画像周辺部については、広角端の絞り開放ではやや画像の甘さを感じるが、2段絞ると鮮明度がかなりアップする。こうした傾向はズーム全域で同様だが、望遠端に移るにつれ絞り開放時の画像の鮮明度が向上している。 全体に、テストに使用したE-PL5の1600万画素を十分活かすことのできる解像力を持ったレンズと言えるだろう。
14mm F3.5 (35mm換算28mm)
25mm F4.4 (35mm換算50mm)
42mm F5.6 (35mm換算84mm) |