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トップページ > デジカメ購入アドバイス > お勧めのデジタル一眼レフカメラ 2012年5月版

【お勧めのデジタル一眼レフ】 2012年5月版

 フラグシップからエントリー機まで、数多くあるデジタル一眼レフカメラの中で、ズバリお勧めの機種です。

【注意事項:選択の視点】

 どのような場面で、どのような方が、何を撮影するのかによって、最適なデジタルカメラは変わってきます。ここでは、はじめてデジタルカメラを購入される方や、これから腰を据えてデジカメを勉強しようと考えている方を想定しています。そのため、レンズがセットになっている場合には、基本的にそれを含めて対象としています。
 また、後継機種が発売されている場合には、旧機種が併売されていても、後継機種のみを対象とします。

 

●予算制約がない方にお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:ニコン D4  60万円弱
第1位:キヤノン EOS-1D X  60万円弱(2012年6月発売予定)
第1位:ニコン D800  30万円弱
次点:ソニー α77 ズームレンズキット  14万円弱
次点:キヤノン EOS5DMark3  30万円強

 私は、初心者の方でも予算があれば、できるだけフラグシップ機をお勧めするようにしています。「いいカメラを買っても使いこなせない」としり込みされる方も少なくありませんが、撮影のしやすさや画像のクオリティはフラグシップならではのものです。ただし、フラグシップ機はどうしても大きく重くなってしまいがちですので、カメラの使い方を含めしっかりと見極める必要があります。

 今回は、ニコンとキャノンのフラグシップ2機種に、発売されたばかりのD800を同率1位に加えました。ただし、キヤノンのEOS-1DXは度重なる発売延期のため、発売予定が6月になっていますので、すぐに入手することはできません。

 D800/D800Eは、基本的な位置づけとしてはD700の後継機となりますが、3600万画素のイメージセンサーや視野率100%の光学ファインダーなど、D3Xの後継機としての要素も持っています。ボディ自体も、D700よりもさらにしっかりとつくりこまれているように思います。D800については、徐々に品数も増えてきているようですが、まだ予約なしで買えるところまでは行っていません。購入されるのであれば、早めに予約をされることをお勧めします。

 【ニコン D800詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 次点には、α77をあげました。α77の画質と多機能性は、ミノルタ時代からの7シリーズに通じる実力を持っています。前回よりもやや実売価格が低下しており、定評のある16-50mmF2.8のズームレンズがついたカメラとしては格安です。なお、α77はトランスルーセントミラー方式のため、厳密にはデジタル一眼レフではありませんが、機能面ではミラーレスよりもこちらに近いため、デジタル一眼レフ部門で取り上げました。

 また、前回と同様に、キヤノンEOS5DMark3も次点に取り上げました。こちらもD800と同様、EOS5DMark2の後継機であるとともに、より上位機種としての基本性能が付与された魅力的な機種です。画素数こそD800と差がありますが、高感度性のなど全体としてのバランスの良さがEOS5DMark3の特長です。実売価格がややD800よりも高いため、僅差で次点と致しました。

 【キヤノン EOS5DMark3詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】





●概ね15万円以下でお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:ソニー α77 ズームレンズキット  14万円弱
第2位:キヤノン EOS60DダブルズームレンズキットII  9万円弱
第3位:ニコン D7000 18-105VRレンズキット  12万円弱
次点:ペンタックス K-5 18-135レンズキット  11万円前後

 主にハイアマチュアを視野に入れたこの価格帯の製品は、各メーカーとも力を入れた機種が揃っています。

 1位にはα77ズームレンズキットとしました。この機種は予算制約がないクラスでも次点に取り上げた機種で、F2.8の標準ズームレンズがついたカメラとしてはかなり値頃感があります。なおα77は電子ビューファインダー搭載機であるため、見え方に違和感を感じられる方もいますので、購入にあたっては事前に確認されることをお勧めします。

 2位と3位には、キヤノンEOS60DとニコンD7000を選択しました。
 EOS60DとD7000は、性能的にはよい勝負ですが、レンズを含めたコストパフォーマンスでややEOS60Dが勝っていると判断しました。両機種とも前回より若干値段が下がっているため、さらに費用対効果がよくなっています。
 なお、EOS60Dには、18-135mmのズームレンズがセットになったキットも用意されています。25mm換算で27-200mmとオールマイティに使えるレンズですので、望遠側をあまり必要とされないのであれば、こちらも検討されると良いと思います。

 次点には、ペンタックスのK-5を取り上げました。K-5は小型軽量な上級クラスモデルとして他機種にはない魅力にあふれた機種です。ペンタックスのラインアップの中ではフラグシップの位置づけであり、カメラとしての基本性能や機能はEOS60DやD7000よりも高い部分もあります。若干値段があがりますが、限定のシルバーモデルも用意されています。




●概ね10万円以下でお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:キヤノン EOS 60D ダブルズームキットII 9万円弱
第2位:ニコン D5100 ダブルズームキット  7万円台
第3位:ソニー α65ダブルズームキット  7万円台
次点:キヤノン EOS Kiss X5 ダブルズームキット  6万円前後
次点:ニコン D3200 ダブルズームキット  11万円前後

 このクラスのカメラも、前回よりもさらに値頃感が高まっています。
 この価格帯のカメラは、はじめてデジタル一眼レフを購入される方も視野に入れた製品となっています。上級機と比べると機能面での違いはありますが、一般的な使い方であれば不足を感じられることはないと思います。これからデジタル一眼レフで写真をしっかり取り組んでいかれようとされている方であれば、このクラスからの選択をお勧めしたいところです。

 1位のEOS60Dは、より上位のクラスでも出てきましたとおり、コストパフォーマンスに優れた機種です。ここではやや金額が安いためダブルズームキットをあげましたが、ほぼ同じ価格帯に18-135ISのセットもありますので、1本で気軽に撮影したい場合にはこちらを選択すべきでしょう。

 2位のD5100も、EOS60D同様、安心して使える機種です。ただし、カメラ内にオートフォーカス用のモーターを搭載していないため、AF-Sレンズなどのレンズでないとオートフォーカスが機能しません。もしフィルムカメラ時代の比較的古いレンズを使われるのであれば、D7000以上の機種を選択する必要があります。なお、D5100は現行のニコン一眼レフの中では、唯一バリアングルモニターを搭載した機種となっています。

 【ニコン D5100詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 ソニーのα65は、画質や機能を評価して3位としました。α57が新発売されたこともあり、前回よりもやや価格が低下しています。電子ビューファインダーやイメージセンサーまわりはα77と同じものであり、コストパフォーマンスの高さを感じます。なおα77と同様、ソニー独自となるトランスルーセントミラー方式を採用した電子ビューファインダーを搭載していますので、購入を検討される場合にはぜひ一度店頭で確認されることをお勧めします。

 次点のEOS Kiss X5は、エントリークラスと評価することもできますが、しっかりとした画質とコストパフォーマンスの高さを評価しました。トータルでの支出を抑えることを優先するのであれば、第一候補として検討されても良いと思います。

 【キヤノン EOS Kiss X5詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 今回、新たに次点としてD3200を加えました。有効2416万画素のイメージセンサーと、D4と同じ画像処理エンジンEXPEED3を搭載した機種であり、描写力だけを見ればD7000やD5100を上回っています。5月下旬発売ということで価格的には比較的高価ですが、今後の展開を期待したい機種です。





●概ね5万円以下でお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:キヤノン EOS Kiss X50 ダブルズームキット  5万円弱
第2位:ニコン D3100 200mmダブルズームキット  5万円弱
第3位:キヤノン EOS Kiss X50こだわりスナップキット  4万円台
次点:ニコン D5100 レンズキット  5万円前後

 5万円以下のクラスにも、実力派が揃っています。このクラスでも、2本のレンズがセットになった機種の購入が可能となっています。今回1位から3位にあげた各機種は、いずれもレンズ2本のセットです。

 1位のEOS Kiss X50は、デジタル一眼レフとしてはエントリークラスですが、やはりコンパクトカメラとは異なるレベルの写真を撮影することができます。とくに、動く被写体を撮影する時には、ミラーレスカメラよりも一日の長があります。なお、Kiss X50については、標準ズームレンズと50mmF1.8単焦点レンズがセットとなった「こだわりスナップキット」も、次点にエントリーさせました。

 2位のD3100は、機種の実力としてはEOS Kiss X50とほぼ同等であり、エントリー機としての機能に不足はありません。なお、D5100と同様に、フィルムカメラ時代のレンズではオートフォーカスが効かないものがあります。最近のレンズであれば問題ありませんが、注意は必要です。後継機と目されるD3200が5月下旬に登場予定となっています。D3200の価格はまだかなり高価ですので、もしD3100を購入するのであれば早めにされることをお勧めします。

 3位にはEOS Kiss X50の「こだわりスナップキット」としました。前回はK-rでしたが、ほぼ店頭在庫も底をつきつつあるため、今回は除外しました。今後、Kマウントカメラのエントリークラスは、ファインダーやミラーボックスを廃したK-01シリーズが中心的になってくると思われます。

 今回、新たに次点としてD5100レンズキットをあげました。D3200の登場により、ややポジショニングが難しくなりましたが、バリアングル液晶を搭載したニコン唯一のデジタル一眼レフとして、バランスの良い機種です。

 【ニコン D5100詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】