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特集 キヤノン Canon EOS M
3.キヤノン Canon EOS Mの外観をみる |
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キヤノン EOS M
by Inaba Kunio
デジタル一眼レフの描写力を小型ボディに実装 評価:5.0
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キヤノン Canon EOS Mを開封する7月23日に発表されたキヤノンのミラーレスカメラ、EOS Mが発売となりました。まずはEF-M 22mmF2.0が付属したレンズキットと、EF-M 18-55mmズームレンズのキット、そして両方のレンズとEOSマウントアダプターEF-EOS M、スピードライト90EXがセットになったダブルレンズキットが発売となり、10月12日にはボディ単体も販売される予定です。発売開始時点の実売価格は、22mmレンズキットが7万円弱、18-55mmレンズキットが7万5千円前後、ダブルレンズキットが10万円弱となっています。単純に価格を比較すれば、ダブルレンズキットのお買い得感は高いと言えます。ボディカラーも、ホワイトとレッドはダブルレンズキットにのみ用意されていますので、初のミラーレスカメラとしてできるだけフルセットでの購入に誘導したいメーカーの思いが伝わってきます。テスト用の器材の購入は、当然ですがダブルレンズキットを選択しました。カラーについては、せっかくダブルレンズキットを選びましたのでホワイトと迷いましたが、レンズとのマッチングを考え無難なブラックとしました。実物を見ると、ホワイトもレッド(ワインレッドに近い色です)もしっかりと塗装がされており、いずれも高級感を感じさせてくれます。
キヤノン EOS M ダブルレンズキットのパッケージ。レンズ2本とマウントアダプター、ストロボも同梱されている割には小ぶりな箱です。カラーを表示するシールが貼付されていましたので、おそらく全色とも同じパッケージではないかと思います。なお、パッケージ上面には機能のアイコンが印刷されていますが、そのうちの1つが丸いシールで目隠しされていました。パッケージ印刷後、仕様に変更があったのかもしれません。(写真のCanonの文字の右下あたりです。)
パッケージの上段には、取扱説明書やCD-ROM等が入っており、その下にカメラ本体やレンズ等が格納されています。写真の右下がボディ本体、左側に2本のレンズ、右上はスピードライト90EXです。ボディとスピードライトの下にバッテリー等の付属品が入っています。
EOS Mの同梱物。左上より使用説明書(基本編)、使用説明書CD-ROM、ソフトウェア使用説明書CD-ROM、ソフトウェアCD-ROM、バッテリーチャージャーLC-E12、バッテリーパックLP-E12、インターフェースケーブル、ネックストラップEM-100DB。
バッテリー関係をチェック
バッテリーチャージャーLC-E12。現時点ではEOS Mにのみ対応しています。バッテリーパック LP-E12の充電に約2時間かかります。
コンセントとの接続プラグは折り畳み方式となっているため、可搬性に優れています。
付属するバッテリーパックLP-E12。容量は875mAhで、静止画230枚、動画1時間30分の撮影が可能となっています。 キヤノン EOS Mの付属品をチェック
インターフェースケーブル。パソコンやプリンターとの接続に使用します。
付属するネックストラップEM-100DB。EOS M専用品で、しっかりとしたつくりです。
ワイドストラップの金具部分。EOS Mでは接続方法が新しくなり、ストラップの脱着が簡単に行えるようになっています。
ダブルレンズキットに付属するスピードライト90EX。重さ50gの小型タイプです。バッテリーは単4電池を2本使用します。ガイドナンバーは9。単体でも発売されており、概ね8千円前後となっています。
スピードライトの基部は固定されており、照射部の向きを変えることはできません。
スピードライトに付属するソフトケース。なめし皮風の高級感のあるケースです。
バッテリー室の蓋の右側に電源ボタンがあります。その下にあるLOCKスライドスイッチは、カメラ本体との接続部を固定するものです。
バッテリー室の蓋を開けた状態。アルカリ電池の仕様が推奨されています。
マウントアダプター EF-EOS M。ダブルレンズキットに標準で付属しますが単体でも販売されています。概ね1万円前後と廉価ですが、高級感のあるつくりとなっています。
EFマウント側。四角い指標も印字されているように、EF-Sレンズも装着可能となっています。オートフォーカスだけでなく、手振れ補正など、すべての機能が働きます。
EF-Mマウント本体側。電子接点は9点あり、EFマウントの7点よりも増やされています。左側に見えるレバーは、EFレンズ取り外し用。
標準で三脚座が付属します。この三脚座は螺子部分をまわすことで取り外すことも可能です。
マウントアダプターの厚さは、両方のマウントのフランジバックの差となっています。 キヤノン EOS Mの本体をチェック
ボディ前面。シンプルなデザインですが、ゴムのグリップがアクセントになっています。キヤノンのインタビュー記事によれば、フルサイズなどの大型センサーには対応できないとのことですが、イメージセンサーとマウント径を比較すると、若干の余裕があるようにも見えます。
液晶モニター側。3型104万ドットのタッチセンサーパネルとなっています。スマートフォンと同じ静電容量方式のため、気持ちよく反応します。右下のボタンは電子ダイヤルとしても使用できるようになっています。
ボディ上面。シャッターボタンの同軸にモードダイヤルが配置されています。アクセサリーシューの左にステレオマイク用の穴が見えます。
ボディ底面。バッテリー室の蓋は、全体を左側にスライドさせると開く構造となっています。三脚用の穴はレンズの光軸上に置かれています。カメラ本体は日本製。
ボディ左側には外部端子用のカバーがあります。ストラップ取付部はホック式の新型になっています。
ボディ右側面。シャッターボタンが斜めにシフトされていることがわかります。
レンズマウント部分。マウント内は反射低減用に段差がつけられています。写真ではわかりづらいですが、レンズ装着用の指標は白い丸印で、11時方向につけられています。ちょうどEF-S用の四角い標識と対になる場所です。
デジタル一眼レフと比較するとかなり小型ですが、それでもコンパクトカメラと比べると一回り大きくなります。(右側はPowerShotS95)。
ボディ左肩にあるステレオマイク。左右のマイクが並んで設置されています。
シャッターボタンの取付部は押しやすいように斜めに配置されています。モードダイヤルは、動画、静止画、シーンインテリジェントオートの3つとなります。このあたりは、ニコンのV1、J2に似ているかもしれません。
電源ボタンの下にあるのは、電源/アクセスランプ。メモリーカードにデータを書き込み中はオレンジ色に点滅します。電源ボタンの左上にあるのはスピーカー。
右手部分のメインコントロール部分。このあたりもニコンのV1、J2に似ています。
ボディ左側にある外部接続端子カバーを開いたところ。上から、外部マイク入力端子、HDMIミニ端子、映像/音声出力デジタル端子となります。
ボディ底面のバッテリー室蓋を開いた状態。バッテリーの下にメモリーカード用のスロットがあります。
バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が前側となります。
液晶モニターは静電容量方式のタッチばねるとなっています。ボタンやホイールでも基本的な操作は可能となっていますが、タッチパネルを使うことでより直接的に取り扱うことができます。画面上の輝度ヒストグラムは、RGB表示に切り替えたり、非表示にすることも可能です。
マウントアダプターを介してEF50mmF1.4レンズを装着した状態。デジタル一眼レフと比べたとき、ボディがいかに小さいかを実感させてくれます。
同じく、マウントアダプターを介してEF-S18-55mmズームレンズを装着した状態。
EF-M18-55mmレンズとスピードライトを装着した状態。上の写真と比較すると、ミラーレス化によってシステム全体が大幅に小型化されていることがわかります。
カメラ本体にマウントアダプターのみを装着した状態。なお、レンズの脱着はマウントアダプターをカメラに装着した状態でも可能です。 |