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特集 ソニー SONY α57
4.ソニー SONY α57の描写力をチェック |
描写力チェック1:高感度性能SONY α57の基本感度はISO100で、ISO16000まで設定可能である。α55ではISO12800までの対応だったため、1/3段分高感度側に伸びている。ノイズ低減処理のやり方としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法がある。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられない。カメラ内でのノイズ低減は、撮影メニューの中にある「高感度ノイズリダクション」と「長秒時ノイズリダクション」の設定で行う。 「高感度ノイズリダクション」は「弱」「標準」「強」の3種類がある。「長秒時ノイズリダクション」は「入」と「切」のどちらかを設定する。 α57はα55とほぼ同じ画素数であり、α55よりもやや高感度性能が向上している。高感度ノイズ低減を「弱」にしても、ISO1600まではほとんどノイズ感はない。ISO3200を超えると暗部を中心にややノイズが目立ってくるが、ISO6400までであれば十分実用的であるように感じる。ISO12800以上になると、かなりノイズが増える。さすがに等倍ではノイズが目立つが、縮小して利用するのであれば使えるレベルだろう。 高感度ノイズ低減を「標準」にすると1段分程度、「強」では2段分程度ノイズが低減化される。「強」にすると解像感の低下が若干目立つものの、ISO12800でも実用できるレベルとなっている。 いずれのISO感度でも画像自体が破たんするわけではないので、縮小すれば充分活用可能であると感じた。 下記のサンプルは、高感度ノイズ低減を「弱」、「標準」、「強」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものである。表示画像は等倍画像だが、クリックすると全体画像が表示されるので、あわせて比較をしてほしい。
ISO100(左から「弱」「標準」「強」) 描写力チェック2:解像度SONY α57のイメージセンサーは有効1610万画素である。今回テストしたDT30mmF2.8MACROの結果は、さすがマクロレンズだけに基本的に絞り開放から優れた解像力を示した。このレンズは、3段絞ると、周辺部を含めさらに解像力が向上したため、開放絞りF2.8から3段絞ったF8.0のもので確認を行った。視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、2500本ラインを超えている。
限界解像度チェック用のラインでは、2500本まで十分視認できている。わずかであるが一部にモアレが発生している。
横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本ラインは十分視認可能。
描写力チェック3:収差補正SONY α57の設定メニューの中には、「レンズ補正」の項目がある。これは、自動補正に対応しているレンズでは周辺光量、倍率色収差、歪曲収差の電子的な補正をかけることができる機能である。標準設定では、周辺光量補正と倍率色収差補正は「オート」に、周辺光量補正は「切」になっている。今回テストしたレンズのうち、DT30mmF1.8は自動補正に対応しているが、DT35mmF2.8MACROは非対応となる。 対応している35mmレンズでは、描写性能の改善を確認することができた。念のため、非対応の30mmレンズで試してみると、やはり描写性能に変化は見られなかった。 DT30mm F2.8 MACRO SAM (自動ゆがみ補正無:非対応レンズ) DT30mm F2.8 MACRO SAM (自動ゆがみ補正有:非対応レンズ) DT35mm F1.8 SAM (自動ゆがみ補正無:対応レンズ) DT35mm F1.8 SAM (自動ゆがみ補正有:対応レンズ) |