【一口コラム】 連写性能を強化したタフネスカメラ 富士フイルムから、ネオ一眼のFinePixS8200やアウトドアカメラのFinePixXP60とともに、小型コンパクトカメラFinePixJZ700とFinePixT500が登場しました。
同じコンパクトカメラでも、FinePixJZ700は連写や動画性能を重視しているのに対し、FinePixT500は、薄型ボディに光学12倍ズームを搭載しているなど、各々特徴をもったカメラとなっています。
FinePixJZ700(左)とT500(右)。ボディサイズはほぼ同じですが、JZ700の方が薄くなっています。
2012年8月に発売となった前機種JZ250との主な違いは次の通りです。
- イメージセンサーは有効1600万画素CCDセンサーから有効1400万画素CMOSに換装。
- レンズは25-200mmF2.9-5.9から24-191mmF3.6-6.3に。(35mm換算)
- ボディサイズはほぼ同じで、やや小型化・薄型化。重さもほぼ同じ。
- CMOSセンサーに変わったことで、標準で設定できるISO感度が1段分向上。
- 連写性能が大幅に向上。
- フルHDの動画撮影に対応。
- 動画重視となったためか、AV OUT端子をHDMI mini端子に換装。
- ボディ背面にあったズームレバーがシャッターボタンの同軸に移されるとともに、動画ボタンも上面に移設。
- 液晶モニターは3型23万ドットから2.7型23万ドットに小型化。
FinePixJZ700の主な仕様をJZ250と比較すると、次のとおりとなります。
【FinePixJZ700とJZ250の比較】
機種名 |
FinePixJZ700 |
FinePixJZ250 |
イメージセンサー |
有効1400万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1600万画素
1/2.3型 CCD |
レンズ |
4.3-34.4mmF3.6-6.3
(約24-192mm相当) |
4.5-36.0mmF2.9-5.9
(約25-200mm相当) |
ISO感度 |
ISO100-3200 |
ISO100-1600
(拡張でISO3200) |
シャッタースピード |
8-1/2000秒 |
8-1/2000秒 |
液晶モニター |
2.7型23万ドット |
3型23万ドット |
連写速度 |
8コマ/秒
8コマまでの連写可 |
0.7コマ/秒
3コマまでの連写可 |
動画撮影 |
1920 X 1080(30fps) |
1280 X 720(30fps) |
インターフェース |
USB、HDMI mini |
USB、AV出力 |
バッテリー |
NP-45A
210枚 |
NP-45A
180枚 |
サイズ
(W x H x D) |
99.4×57.0×22.6mm |
100.3×55.9×23.9mm |
重さ
(含カード、電池) |
134g/117g |
135g/118g |
FinePixJZ700(左側)とJZ250(右側)。ほぼデザインは共通となっています。
FinePixJZ700(左側)とJZ250(右側)。液晶パネルはJZ250では3型だったものが、JZ700では2.7型へと小型化されました。背面にあったズームレバーはシャッターボタンと同軸に移されています。
FinePixJZ700(左側)とJZ250(右側)。デザインはほぼ共通ですが、ズームレバーなどインターフェースが若干変わっています。
FinePixJZ700は、イメージセンサーがCMOSセンサーとなったためか、動画性能や連写性能が大幅に強化されています。JZ250からJZ700へと型番が飛んでいるのも、このあたりに理由があるのかもしれません。
発売開始時のJZ700の実売価格は1万3千円程度でした。現在は9千円前後となっているJZ250も、発売時点ではほぼ同額でしたが、JZ700での機能アップを考えると、同じような価格低下にはならない気もします。
(2013年 1月27日 記)
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