【一口コラム】 12倍ズームを搭載したエントリーカメラ
富士フイルムから、ネオ一眼のFinePixS8200やアウトドアカメラのFinePixXP60とともに、小型コンパクトカメラFinePixT500とFinePixJZ700が登場しました。
同じコンパクトカメラでも、FinePixT500は、薄型ボディに光学12倍ズームを搭載しているのに対し、FinePixJZ700は連写や動画性能を重視しているなど、各々特徴をもったカメラとなっています。
FinePixT500(左)とJZ700(右)。T500には大型のグリップ部が設けられています。
2012年2月に発売となった前機種T400との主な違いは次の通りです。
- イメージセンサーはどちらも有効1600万画素CCDセンサーを搭載。
- レンズは28-280mmF3.4-5.6から24-288mmF3.4-6.9に焦点域を拡張。(35mm換算)
- ボディサイズは、一回り小型化・薄型化され、重さも軽量化。
- ボディ背面にあったズームレバーがシャッターボタンの同軸に移されるとともに、動画ボタンも上面に移設。
- 液晶モニターは3型23万ドットから2.7型23万ドットに小型化。
FinePixT500の主な仕様をT400と比較すると、次のとおりとなります。
【FinePixT500とT400の比較】
機種名 |
FinePixT500 |
FinePixT400 |
イメージセンサー |
有効1600万画素
1/2.3型 CCD |
有効1600万画素
1/2.3型 CCD |
レンズ |
4.3-51.6mmF3.4-6.9
(約24-288mm相当) |
5.0-50.0mmF3.4-5.6
(約28-280mm相当) |
ISO感度 |
ISO100-1600 (拡張でISO3200) |
ISO100-1600 (拡張でISO3200) |
シャッタースピード |
8-1/2000秒 |
8-1/2000秒 |
液晶モニター |
2.7型23万ドット |
3型23万ドット |
連写速度 |
1.1コマ/秒 |
1.1コマ/秒 |
動画撮影 |
1280 X 720(30fps) |
1280 X 720(30fps) |
インターフェース |
USB、AV出力 |
USB、AV出力 |
バッテリー |
NP-45A
230枚 |
NP-45A
160枚 |
サイズ
(W x H x D) |
99.4×57.0×25.8mm |
104.2×58.5×28.5mm |
重さ
(含カード、電池) |
136g/120g |
159g/142g |
FinePixT500(左側)とT400(右側)。同じTシリーズですが、ボディデザインは大きく変わっています。とくにレンズ位置がシフトした点と、表面にグリップが設けられた点が目立ちます。
FinePixT500(左側)とT400(右側)。液晶パネルはT400では3型だったものが、T500では2.7型へと小型化されました。背面にあったズームレバーはシャッターボタンと同軸に移されています。
FinePixT500(左側)とT400(右側)。サイズも一回り小型化・薄型化され、20g強の軽量化もされています。
発売開始時のFinePixT500実売価格は1万4千円程度でした。現在は1万円強となっているT400も、発売時点ではほぼ同額でしたので、ほぼ同じようなスタートといえるかもしれません。
(2013年 1月27日 記)
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