FinePixS1 | FUJIFILM | |
【一口コラム】世界初の防塵防滴50倍ズームのネオ一眼富士フイルムからコンパクトデジカメ5機種が発表されました。ここで紹介するネオ一眼FinePixS1の他に、同じくネオ一眼のFinePixS9400W、高倍率ズーム機FinePixS8600、高機能機FinePixF1000EXR、アウトドアカメラFinePixXP70であり、あわせて2013年2月に登場したX100S(製品レビュー)のブラックモデルも1000台限定でリリースされました。FinePixS1は富士フイルム・ネオ一眼の中では新しいシリーズになるものと思われます。富士フイルムは以前よりネオ一眼に力を入れてきた会社で、Xシリーズを含めると現行機種で4機種を展開しています。
2013年2月発売のFinePixSL1000。液晶モニターは上下チルト可動方式となっています。
それでは、改めてFinePixS1の特長について、主なポイントを見てみたいと思います。
FinePixS1(左側)とSL1000(右側)。フラッシュ部分の形状が変わりましたが、グリップ部を含め基本的なデザインは似ています。どちらも光学50倍ズームですが、S1のレンズの方がわずかながら明るくなっています。
FinePixS1(左側)とSL1000(右側)。液晶モニターは3型92万ドットのもので、SL1000の上下チルト方式から、バリアングル方式へと進化しました。インターフェース部も共通していますが、電子ビューファインダー接眼部にあったアイセンサーは、S1では省略されています。
FinePixS1(左側)とSL1000(右側)。S1では新設計のレンズとなり、沈胴時の長さが1cm以上も短くなっています。また、グリップ部の形状も変わっています。
こうしてみると、性能面では共通する部分は多いものの、細かい点での違いも少なくありません。この3機種の中では、防塵防滴ボディやレンズの明るさ、RAW対応などの点でS1が一番上級機に位置付けられているものと思われますが、たとえばS9400Wは標準でISO12800まで設定可能であったりといった差もあります。また、実際に撮影できる静止画最大画像サイズは3機種とも同じものの、総画素数や有効画素数は微妙に異なっています。 また、今回の発表では、FinePixブランドでの最上級ネオ一眼、FinePixHS50EXRの後継機は登場しませんでした。富士フイルム独自の1/2型EXR CMOS IIを搭載したネオ一眼にもぜひ登場してもらいたいところです。 S1には2軸方式のバリアングル可動液晶が採用されました。
今回の発表で、FinePixSL1000とFinePixS8200は徐々にフェードアウトしていくものと思われますが、それでもX-S1を含めると同時に4機種のネオ一眼を展開していることになります。ミラーレスカメラのラインアップ充実に伴ってこうした品ぞろえも変わる可能性がありますが、今後も富士フイルムの強みとして継続してほしいと思います。 (
by Inaba Kunio)
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【富士フイルム FinePixS1 基本仕様】 →富士フイルム FinePixS1 メーカー製品仕様のページ
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