AW1 | Nikon | |
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【一口コラム】レンズ交換式全天候カメラ「ニコノスデジタル」世界初となる防水・耐衝撃レンズ交換式カメラ、ニコン1 AW1が正式に発表となりました。発売開始は10月の予定で、防水レンズ2本とともにリリースされる予定です。水中カメラの分野は、比較的早くからデジタルカメラの有効性が認められた分野だったと思います。その一番の理由は、フィルム交換の必要がないため、多くの枚数を撮影できる点にありました。当然ながらフィルム交換は水中ではできませんので、フィルムカメラでは36枚撮るごとに必ず水中から上がらなければなりません。しかも、水中対応のフィルムカメラを使ったことがある方はご存知のように、防水用シーリングされたボディを開け、フィルム交換をし、シーリング部に砂粒等の異物が付着しないよう細心の注意を払ってふたを閉めるという手間は、決して小さくありませんでした。 これがデジタルカメラであれば、バッテリーやメモリーカードが一杯になるまで、そのまま撮影を続けることが出来ます。しかも水中写真は色の再現が難しい部分がありますが、デジカメであればホワイトバランスの調整も容易に行えます。
ニコンのフィルム全天候カメラ、ニコノスV(1984年4月)とニコノスRS(1992年6月)。どちらも交換レンズが用意されたシステムカメラとして展開されていました。RSは水中専用のオートフォーカス一眼レフカメラで、重さも2kgを超えていました。ニコノスVは50m、ニコノスRSは100mまでの対水深性能を持っています。
とはいえ、今まではタフネスタイプのコンパクトデジカメか、レンズ交換式デジカメに防水ハウジングを装着して使用するスタイルしか選択肢はありませんでした。防滴仕様のレンズ交換式カメラも増えてきましたが、本格的な水中カメラとの間が広く空いていたということだと思います。この間を埋めるべく登場したのが、ニコンのAW1です。世界初の防水・耐衝撃レンズ交換式カメラとして、間違いなく注目すべきカメラと言えます。 ニコン 1 AW1の主な特長は次の通りです。
AW1(左側)とJ3(右側)。J3に防水外装をかぶせシーリングしているため、一回り大きくなっており、COOLPIX Aのようなグリップも付けられています。
AW1のレンズマウントは「ニコン1防水マウント」で、今までのレンズやマウントアダプターはAW1に装着できますが、今回登場した2本のレンズを既存ボディに使用することはできないとのことです。レンズ後端にあるシーリング部が干渉するのかもしれません。
AW1(左側)とJ3(右側)。液晶モニターはどちらも3型92万ドットで、アスペクト比も3:2と同じです。基本的にはJ3と同じインターフェースですが、水中操作を考慮し、アクション動作ボタンや拡大・縮小ボタン、DISP表示切替ボタンが追加されています。J3ではボディ左側面にあったフラッシュポップアップボタンは、液晶上部に移設されました。
AW1(左側)とJ3(右側)。モードダイヤルが省略されており、新たにGPSを搭載しています。
AW1の特殊機能として、15m防水、2m耐衝撃、IP6X相当の防塵の他に、GPSや電子コンパス、水深計、高度計があります。単に水中での使用だけでなく、本格的なアウトドアカメラとして設計されているのだと思います。
また、面白いところでは、水中でも内蔵ストロボの使用が可能となっています。ISO160でのガイドナンバーはGN6.3ですので、それほど照射力があるわけではありませんが、手軽にストロボが使用できる点は使い勝手の点でもポイントだと思います。
ストロボをポップアップさせた状態。装着しているレンズは11-27.5mmのキットレンズ。広角端の開放F値は3.5ですので、ISO1600に設定(GNは約20)すると、5~6mまで照射できることになります。
なお、J3にはウォータプルーフケースWP-N2が用意されています。希望価格77,400円と高価ですが、40mまでの防水性能を持っています。
AW1(左側)とWP-N2(右側)。WP-N2のサイズは156x116x128mmで、重さも750gとなります。J3のボディ重量を加えると、1kg近くになります。
すでに店頭での予約受付も始まっており、防水ズームレンズキットの価格は8万円台前半です。レンズが異なりますが、J3標準ズームレンズキットのスタート時点の実売価格は6万5千円前後でしたので、ざっくり言うと1万5千円がタフネス+α分の価格となります。この価格差についてはいろいろな見方が出来ますが、私は格安であるように思います。( by Inaba Kunio)
AW1のブラックボディ。写真から見るとV2やJ3のブラックモデルと同じような艶消し塗装となっているようです。レンズもブラックのものが付属します。
海外では発表されていたブラックボディを国内でも販売することが正式に発表されました。受注販売の形で、ボディ単体が7万5千円前後、防水ズームレンズキットが9万円前後の予想価格となっています。ブラックモデルではボディ単体でも販売される点に違いはありますが、レンズキットの価格はシルバーモデルと同等レベルのようです。なお、単体でのみ発売されるAW
10mmF2.8はブラックのみでしたので、セットで購入するのであればブラックモデルも良いかもしれません。なお、ブラックモデルの受注は10月31日から開始となります。( by Inaba Kunio) |
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【厳選レビュー記事】◎マイナビ 写真愛好家の行動範囲を広げる防水仕様のミラーレス一眼カメラ - 「Nikon 1 AW1」を使ってみた2013年11月20日 青木淳一
◎ITmedia レンズも防水 タフネスさを備えた唯一のミラーレス「Nikon 1 AW1」2013年10月21日 mi2_303
◎ITmedia 「世界初」 レンズも防水のミラーレス ニコン「Nikon 1 AW1」2013年 9月19日 編集部
◎デジカメWatch ニコン、世界初の防水・耐衝撃レンズ交換式デジカメ「Nikon 1 AW1」2013年 9月19日 折本幸治
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【ニコン 1 AW1 基本仕様】
ニコン 1 AW1 メーカー製品仕様のページ |
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