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特集 ニコン 1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6 |
ニコン 1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6
by Inaba Kunio
大幅に小型軽量化された高倍率ズームレンズ 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(ニコン ホームページより)
1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6(広角端) 3. レンズ構成図(ニコン ホームページより)![]() ![]()
4. 製品外観
1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6レンズ本体。既存の電動ズームと比較すると、大幅に小型軽量化されています。また、金属部品が多用されるなど高級感も感じます。
レンズ正面。前玉のまわりにレンズの基本仕様が印字されています。
マウント側。マウント部は金属製で、12点の電気接点が配されています。
このレンズは沈胴式のため、撮影時にはズームリングボタンを押してロックを解除した状態で、レンズを伸長させる必要があります。
レンズ基部には最短撮影距離が印字されています。レンズ自体は中国製です。
レンズの重さを実測すると296gでした。メーカー発表の仕様表では298gとなっています。
J3に装着した状態。レンズは沈胴状態となっています。
レンズを伸長させ、広角端にした状態。この時が一番短くなります。
望遠端の状態。この時のレンズ長が一番長くなります。
レンズ長の比較です。左から、VR10-100mm、30-110mm、10-30mm、10mmの各レンズです。サイズ的には30-110mmズームに近いと言えます。
付属するレンズキャップLC-N55。脱着用のつまみ部分は外周側にあります。
レンズキャップの裏側。アタッチメントサイズは55mmと、1 NIKKORとしては比較的大型です。
レンズのマウント側キャップLF-N1000。指標部分は突起となっているため、暗いところでも手探りで装着することが可能です。
マウント側キャップの裏側。レンズのバヨネット部を活用して装着する構造となっています。 Sponsored Links 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したNikon 1 J3には、歪曲収差の電子補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正することも可能となっています。下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、広角端では周辺部にやや大きめの樽型収差がみられます。このあたりは高倍率ズームレンズとしてやむを得ないものかもしれません。 自動ゆがみ補正を「する」にすると、歪曲収差はかなり解消します。補正に伴い画像範囲は小さくなりますが、基本的には「する」の設定を積極的に活用すべきだと思います。 焦点距離:10mm (自動ゆがみ補正 無) 焦点距離:10mm (自動ゆがみ補正 有) (2) 解像力解像力の点でも、高倍率ズームレンズとしては標準的な数値を示しています。広角端の中心部に関しては、絞り開放から高い解像力となっており、等倍画像を見ると、絞り開放でも部分的に2500本のラインの識別も可能です。1段絞ると解像感が向上することを確認しました。 望遠側に移るにつれ徐々に解像力は低下していきますが、望遠端でも部分的に2500本のラインを視認できました。 周辺部に関しては、絞り開放ではやや画像が甘いですが、1段絞ることで改善が見られました。この傾向は、ズーム全域で共通しています。
10.0mm F4.0
28.7mm F4.0
100.0mm F5.6 |
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