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特集 ニコン 1 V3
ニコン 1 V3 ~デジタル一眼レフの操作性の最上級ミラーレス |
ニコン 1 V3 by Inaba Kunio デジタル一眼レフのインターフェースを採用した最上級ミラーレスカメラ 評価:5.0
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1.ニコン 1 V3の位置づけと概要デジタル一眼レフの操作性を継承し、高性能と高画質を凝縮3月に発表されたニコン・ミラーレスの最上位機種、V3が発売となりました。Vシリーズの中では三代目となりますが、V1、V2、V3と代を重ねるごとに、Jシリーズとの差別化が図られてきたように思います。初代V1は、同時にリリースされたJ1の上位機ではなく、むしろJ1に電子ビューファインダーを内蔵したカメラという位置づけでした。これがV2になると、大型のグリップが設けられるとともに、モードダイヤルにPASMモードが追加されるなど、インターフェース面でもデジタル一眼レフに近づけられていました。今回V3では、デジタル一眼レフの操作性をベースにしたカメラへとさらに一歩進んでいます。4月24日に発売開始となるJ4は、ほぼJ1のインターフェースを踏襲しているのとは対照的です。→発売前の記事「一口コラム:ニコン・ミラーレスの最上級機登場!」。
2012年11月に登場したV2。電子ビューファインダーと大型グリップを搭載しています。
V3の主な特徴は、次のとおりです。
有効1839万画素の新型イメージセンサーが搭載され、さらに解像感の向上を実現しました。高感度性能もV2と同等以上のレベルとなっています。 Sponsored Links V3の魅力は?ニコンがミラーレスカメラに参入したのは2011年11月ですが、その後順調にラインアップが広がってきています。レンズ関係も拡充されており、先行グループに徐々に近づいているように思います。今まで、ニコンは意図的にデジタル一眼レフとミラーレスとの差別化を図っていたように思われますが、V2、V3と代を重ねる中で、少なくとも操作性の点ではほぼデジタル一眼レフと同等レベルとなりました。違いは、ボディやレンズのコンパクト性と描写性能であり、両方のシステムの強みを活かしたうまい棲み分けとなっています。
オプションの電子ビューファインダーとグリップを装着すると、デジタル一眼レフと同等の操作性となります。 それでは、ニコンの新型ミラーレス、V3の実力をテストしてみたいと思います。 Sponsored Links 2.ニコン 1 V3を開封し外観をチェックニコン 1 V3を開封する4月17日、予定通りニコン 1 V3が発売開始となりました。今回は販売形態も特徴的で、ボディに新型10-30mm電動ズーム、電子ビューファインダーDF-N1000、グリップGR-N1010がセットになったプレミアムキットが用意されています。スタート時点の実売価格は、ボディ単体が8万円弱、標準ズームキットが9万円弱であるのに対し、プレミアムキットは12万円程度となっています。電子ビューファインダーの単体実売価格は3万円弱、グリップは1万5千円弱ですので、プレミアムキットのお買い得感は高いと感じました。とくにグリップにはシャッターボタンやコマンドダイヤルも内蔵されており、ボディのホールド感を大幅に向上してくれます。迷われているのであれば、プレミアムキットの購入をお勧めします。今回、テスト用にはプレミアムキットを購入しました。6月末まで行われているキャッシュバックキャンペーンでは、ボディ単体とレンズキットは5000円、プレミアムキットは1万円のキャッシュバックがあります。キャッシュバック額に5000円の差がありますので、プレミアムキットの値頃感はさらに高くなっています。
V3プレミアムキットのパッケージ。白を基調としたパッケージにフル装備のV3の写真が印字されています。上蓋には、数量限定でサンディスクのメモリーカードが添付されていることを示すシールが貼付されています。V3やJ4はmicroタイプのSDメモリーカードが必要ですので、こうしたプレゼントはうれしいと思います。
蓋を開けると、保証書や取扱説明書がトレーの上に乗せられています。保証書は、ボディ本体の他に、レンズ、電子ビューファインダー、グリップの各々について独立したものが付属していました。いずれもS/Nが印字されたものです。
保証書等の入ったトレイを開けると、下にカメラ本体や付属品が置かれています。左がボディ本体で、中央下にズームレンズが入っています。右側には、電子ビューファインダーとグリップ等が格納されていました。
パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より使用説明書、ViewNX2 CD-ROM、キャンペーン品のSanDisk 8GB microSDHCカード、バッテリーチャージャーMH-29、Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL20a、USBケーブルUC-E20、ストラップAN-N1000。 Sponsored Links ニコン 1 V3の本体をチェック
V3のボディ前面。V1やV2からはデザインを一新し、オーソドックスなミラーレスカメラのものとなっています。グリップ部の横にはサブコマンドダイヤルが新設されており、液晶モニター側のメインコマンドダイヤルや、ロータリーマルチセレクターとともにインターフェースの核を担います。
V3の液晶モニター側。3型104万ドットの液晶パネルで上下チルト可動が可能です。液晶モニターの左側にある4つのボタンも、液晶モニターとともに稼働します。また、タッチ操作にも新たに対応しました。ダイヤルだけでなく、ボタン関係もV2より増設されており、より上級者向けのインターフェースとなっています。
V3のボディ上面。電子ビューファインダーが外付対応となったこともあり、すっきりしたデザインです。中央部にマルチアクセサリーポートが置かれています。
V3のボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。カメラ本体は中国製です。
V3のボディ左側面。こちら側にはマイク端子とWi-Fiアンテナ、フラッシュポップアップボタンが設けられています。ストラップ取付け部は、V2と同様に三角環方式となっています。フラッシュポップアップボタンは機械式のため、電源が入っていない状態でも稼働します。
V3のボディ右側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。カバーの内側にメモリーカードスロットも設けられています。
V3のマウント部。イメージセンサーは有効1839万画素の新型センサーで、V2の1425万画素から高画素化されました。あわせて画像処理エンジンもEXPEED
4Aに進化しています。
ボディの左肩にあるNikonのロゴ。その下にはシリーズ名である「1」のマークが付けられています。その右下に見えるランプはAF補助光、セルフタイマーランプ、赤目軽減ランプを兼ねるものです。
ボディ右下にはV3の表示がされています。その右上に見えるのはリモコン受光部で、カメラの前面側だけに置かれています。これはV2も同じです。
グリップ部分。それほど大きくはありませんが、表面にゴムが貼付されているためホールド感向上に貢献しています。もちろん、しっかりと保持するのであれば、オプションのグリップがお勧めです。
V3のボディ上面メインコントロール部。シャッターボタンの同軸に置かれた電源スイッチはレバー式で、V2の方式を踏襲しています。
メインコマンドダイヤルは押下することでFn2ボタンとしても機能します。その下に見える穴はスピーカーです。
液晶モニター右側のコントロール部。ロータリーマルチセレクターは、ボタンとしての機能とともに回転させることでダイヤルとしても働きます。その下にある「F」ボタンはフィーチャーボタンでクイックメニュー表示の役割を果たします。上にあるFn1ボタンやメインコマンドダイヤルのFn2、オプションのグリップ上に設けられているFn3ボタンの機能は変更することも可能です。
液晶モニター左側のボタン部。設置されているボタン自体はV2と同じですが、液晶モニターと同じ可動部に設けられている点が特徴的です。
ボディ上面の左側にはフラッシュのポップアップ部が置かれています。その左にある白い指標はイメージセンサーの位置を示すもので、焦点距離の基準面となります。
マルチアクセサリーポートのカバーを外したところ。電子ビューファインダーDF-N1000やスピードライト、GPSユニットGP-N100などの装着が可能です。ボディ側から電源も供給されるため、アクセサリー部の小型化が可能です。
ボディ左側面にある内蔵フラッシュポップアップボタン。動作は機械式です。
内蔵フラッシュをポップアップさせた状態。ISO160時のガイドナンバーGNは6.3で、V2と同じです。
内蔵フラッシュのポップアップ部。ボタンを押すと爪部分が動く構造となっています。
ボディ左側面にある外部マイク接続端子。単独で設けられています。
ボディ右側面にある外部接続端子カバーを開いた状態。上からHDMI端子、USB端子、メモリーカードスロットとなります。
microSDタイプのメモリーカードを挿入しつつある状態。外部接続端子と一緒に設けられている点は珍しいと思います。
メモリーカードを挿入した状態。完全に挿入した状態でも頭の部分が露出しています。メモリーカードはラベル面が手前側となります。
ボディ下部のバッテリー室カバーを開いた状態。側面にはバッテリーの挿入方向を示したシールが貼付されています。
バッテリーパックEN-EL20aを挿入しつつある状態。偽造防止用のホログラムが手前側になる向きで挿入します。
バッテリー室カバーの下には、グリップGR-N1010接続用の端子が設けられています。外した端子カバーはグリップ内に格納できるようになっています。
10-30mm電動ズームを装着した状態。フラッシュのポップアップ位置も比較的高いため、この程度のサイズのレンズであれば、ケラレることはありません。
電子ビューファインダーDF-N1000とグリップGR-N1010を装着した状態。もともとコンパクトなボディですのでそれほど大きい印象はありませんが、それでも存在感は格段に高まります。
電子ビューファインダーの右側面には視度調整ダイヤルが設けられています。その下にあるボタンは固定用の爪をリリースするもので、左右両方を同時に押し込んで取り外します。ちょっと力が必要ですが、脱落事故防止には必要かもしれません。
液晶モニターの左側面位は液晶モニターとの表示切替用のボタンが設けられています。ファインダー接眼部の下部に見えるのはアイセンサーです。
電子ビューファインダーの表示内容。0.48型236万ドットのパネルが採用されており、視認性は良好です。動く被写体の追従性も気になることはありませんでした。
外付グリップGR-N1010のグリップ部。シャッターボタン、サブコマンドダイヤル、Fn3ボタンが設けられています。シャッターボタンはやや軽い印象を受けました。
グリップを装着した状態。ボディとしっかり一体化します。レンズ光軸上からはシフトしてしまいますが、グリップ部にも三脚用の穴が設けられているため、このまま三脚使用も可能です。
ボディ単体での重さの実測値(マルチアクセサリーポートカバー装着時)は283.0gでした。メーカー公表値は282gとなります。
バッテリーとメモリーカードを挿入した状態での重さの実測値は324.5gでした。挿入するメモリーカードによって異なりますが、メーカー公表値は324gとなります。
液晶モニターは3型104万ドットのパネルで、タッチ操作にも対応しています。アスペクト比は3:2ですので、最大サイズの静止画撮影時には画面いっぱいに撮影画像が表示されます。
表示内容の切換で電子水準器を表示させることも可能です。表示内容は立体的でわかりやすいと感じました。
液晶モニターは上側に170°チルトさせることができます。
同様に下側には85°までチルト稼働します。比較的可動範囲が広い構造となっています。液晶モニターと一緒に画面横のボタンも動きます。
液晶モニターのチルト構造は2軸方式です。自分撮りには対応していませんが、自由度の高い構造であると感じました。
液晶パネルの視野角は比較的広く、写真のような角度でも表示内容の確認が可能です。 Sponsored Links ニコン 1 V3の付属品をチェック
付属するバッテリーチャージャーMH-29。現時点ではニコンV3専用品となります。EN-EL20aの充電には、最大で3時間かかります。
コンセントとの接続部は格納できるようになっています。可搬性の点ではメリットとなります。
付属するリチウムイオンバッテリーパックEN-EL20a。現時点ではV3専用品で、容量は7.2V 1100mAhです。静止画で最大310枚、動画で75分の撮影が可能です。
バッテリーパックには偽造防止用のホログラムシールが貼付されています。
付属するUSBケーブル UC-E20。パソコン等との接続に使用します。
付属するストラップAN-N1000。ニコン1シリーズ共通のもので、少々チープさは感じますがつくりは頑丈です。
キャンペーン品として付属しているmicroSDHCメモリーカード。最大40MB/sの転送速度に対応している高速タイプで、SDメモリーカード用のアダプターも付属しています。デジタルカメラでmicroタイプのカードを採用している機種はまだ少ないですから、うれしいキャンペーンだと思います。
付属するボディキャップBF-N1000。
ボディキャップはボディ側マウント部のバヨネット爪を使って固定する構造となっています。
付属する電子ビューファインダーGF-N1000。持ち運び用のソフトポーチも付属します。
アクセサリーポートへの接続端子部。接眼部のチルト可動等には対応していません。
電子ビューファインダーは日本製です。取り扱いに関するロゴが印字されています。
付属するグリップGR-N1010。単なるグリップではなく、シャッターボタンやサブコマンドダイヤル、Fn3ボタンなども内蔵された本格的なものです。電子接点と三脚用穴、右側に見える固定用のピンでカメラ本体に固定します。
グリップ部の下部に本体との接点が設けられています。グリップ部裏側にあるへこみ部分には、本体側の端子カバーを格納するためのものです。
カメラ本体に接続する三脚用雄ネジと、グリップ側の三脚用穴の位置がシフトしていることがわかります。グリップ側にあるダイヤルを回すとネジが締ります。
グリップGR-N1010の底面。グリップにもS/Nが附番されており保証書も付属します。右側のダイヤルをLOCK側に回転させると、グリップ側の三脚用雄ネジが締る構造となっています。グリップは中国製。 Sponsored Links 3.ニコン 1 V3の描写性能はどうか?描写力チェック1:高感度性能ニコン 1 V3に搭載されているイメージセンサーは、一足遅く登場のJ4と同じもので、有効1839万画素の新型センサーです。従来のものと同様に、ローパスフィルターレスとなります。V3の基本感度はISO160で、ISO12800まで設定可能となっています。V2ではISO6400まででしたので、1段分高感度側に拡張されています。V2でもISO12800の設定が欲しいノイズレベルであると感じましたのでV3で対応されたことになります。ISO感度設定に関しての拡張項目はありません。ノイズ低減処理の行い方としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度ノイズ低減」と「長秒時ノイズ低減」の2つがあります。どちらも、メニューで設定できますが、「高感度ノイズ低減」は「絵づくりメニュー」内にあるのに対し、「長秒時ノイズ低減」は「撮影メニュー」の中に置かれていますので注意が必要です。 「高感度ノイズ低減」は「しない」、「する」の2種類が設定可能となっています。「する」にした場合には、常に高感度ノイズ低減処理がかけられます。「しない」にした場合には、ISOを高感度に設定した場合にのみ、高感度ノイズ低減処理がかけられます。その場合でも、「する」にした時よりも弱めに処理がかけられます。 「長秒時ノイズ低減」は、「する」と「しない」のどちらかに設定します。「する」に設定すると1秒よりも低速のシャッター速度で撮影したときに長秒時ノイズ低減がかかります。長秒時ノイズ低減処理を行うと、画像を記録するのにかかる時間は約1.5~2倍となります。「しない」にした場合には、遅いシャッター速度で撮影する場合に長秒時ノイズ低減処理がかけられます。その場合でも、「する」にした時よりも弱めに処理がかけられます。また、かかる時間も通常と比べて多少長くなる程度です。このあたりも、J3やV2と同じです。 また、新たな機能として、6400(NR)と12800(NR)の設定が追加されました。これは4コマを連続して撮影して高感度ノイズ低減処理をかけるもので、JPEG FINE形式で保存されます。シャッター速度が1/30秒よりも遅い場合には通常の撮影がされます。合成処理を行うため、画像の周辺部が切り取られる場合があります。 全体の印象は、画素数が増えたにもかかわらず、むしろV2やJ3よりもノイズ感が軽減されたように感じました。 高感度ノイズ低減を「しない」にしても、ISO800まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO1600あたりから、徐々にノイズが増える感じはしますが、ISO3200でもそのまま使えるレベルです。ISO6400になると、ノイズ感が増すとともに解像感の低下も感じられますが、使い方によっては十分実用可能なノイズレベルです。 高感度ノイズ低減を「する」にすると、1段分程度ノイズが低減化されます。解像感もやや低下しますが、ISO6400やISO12800の等倍でそれなりに使えるレベルとなっています。 新たに設定された6400(NR)や12800(NR)では、概ね1段分程度ノイズ感が軽減されています。これらの設定時にも、高感度ノイズ低減を「する」にすると、さらにノイズ感が軽減されました。 標準の設定では、「長秒時ノイズ低減」は「しない」に、「高感度ノイズ低減」は「する」となっていますが、解像感を重視されるのであれば、高感度ノイズ低減も「しない」にしても良いかもしれません。 下記のサンプルは、高感度ノイズ低減を「しない」、「する」の2段階で各ISO感度の撮影を行ったものとなります。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。
ISO160(左から「しない」「する」) Sponsored Links 描写力チェック2:解像度Nikon 1 V3のイメージセンサーは有効1839万画素です。今回テストに使用した1 NIKKOR 18.5mm f/1.8の結果は、基本的に絞り開放から優れた解像力を示しました。このレンズは、2段絞ると、周辺部を含めさらに解像力が向上したため、開放絞りF1.8から2段絞ったF3.5のもので確認を行いました。下記の切り出し画面を見ていただけるとわかるように、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも楽々と2500本ラインの識別が可能であり、イメージセンサーの画素数を活かしていると感じました。同じレンズでテストしたV2と比べても解像感が増しており、画素数のアップが解像力強化につながっていることが確認できました。 なお、キットレンズの解像力テストについては、1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMをご覧ください。
限界解像度チェック用のラインでは、余裕をもって2500本まで視認できています。モアレもほとんど発生していません。
横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本域まで楽々と視認できています。V2と比べても解像感が増しており、有効1839万画素イメージセンサーの実力を実感します。
参考まで、左上の画像です。絞り開放でも十分鮮明な画質であり、ズームレンズとは違う単焦点レンズの描写性能が示されています。
Sponsored Links 描写力チェック3:自動ゆがみ補正機能ニコン 1 V3には、レンズの特性による歪曲収差を軽減する機能があります。撮影メニューの中にある「自動ゆがみ補正」がそれで、「しない」「する」のどちらかに設定できるようになっています。なお、この機能は1 NIKKORレンズを装着した時だけ有効となります。テストに使用した1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMは、コンパクトタイプのキットレンズとしては比較的歪曲収差が補正されたレンズですが、それでも広角端では樽型収差、標準域から望遠端では糸巻型の収差が見られます。 自動ゆがみ補正機能を「する」にすると、残っていた歪曲収差もほぼ完全に補正されています。使用するレンズや被写体によっては、かなり有効な機能であると感じました。 なお、自動ゆがみ補正機能を使用すると、原理上画像周辺部がやや削られることになりますので注意は必要です。
10mmF3.5 (35mm版27mm相当) 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数ニコンによると、V3の連写性能は次の通りです。
使用したメモリーカードは高速タイプのものです。 (SanDisk ExtremePro microSDHC UHS-I Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)
連写設定は速度の違いにより5種類ありますが、6コマ/秒の時にはメカニカルシャッターで100枚まで、その他の速度では電子シャッターで40枚まで連写できます。 10コマ/秒以上の速度設定時には、どのファイル形式でも設定した速度で40枚まで連写が可能でした。連写中にも画面は追従していますが、40枚撮影終了時に一瞬画面が停止します。 6コマ/秒での連写時には、一番容量の大きいRAW+JPEGで52枚、RAWで61枚の連写が可能で、バッファー容量が一杯になると各々0.9コマ/秒、2.1コマ/秒のペースに落ちますが100枚まで連写できました。JPEG時には6.8コマ/秒のペースで100枚まで連写できました。バッファー容量が一杯になった時点でも、もたつく感じはありませんでした。 V3となって画素数は増えたものの、RAW+JPEGでも52コマまで連写できる点は、さすがだと感じました。V3は、レンズ交換式カメラの中でも極めて高い連写性能と連続撮影可能枚数だと思います。 4.結局、1 V3は「買い」か?独断 素晴らしい! ![]()
独断 もう一息! ![]()
Sponsored Links 付録.製品仕様からみた 1 V3の特長
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