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特集 ニコン 1 J4

ニコン 1 J4 ~V3と同じ描写力のコンパクトミラーレス

ニコン 1 J4 by Inaba Kunio  トップレベルの描写力をコンパクトカメラ並みのボディに実装 評価:5.0
ニコン  1 J4 Nikon

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1.ニコン 1 J4の位置づけと概要


 トップレベルの描写力をコンパクトカメラ並みのボディに実装

 4月17日に発売開始のV3から一週間、J4も発売となりました。ニコンによると、当初月産台数はV3の1万5千台に対し、J4は2倍以上の3万5千台となっていることを見ても、J4が1シリーズの主力機であることがわかります。もともと定評があったニコン1シリーズのオートフォーカス性能にさらに磨きがかけられるとともに、V3と同じ有効18メガ画素の描写性を、J3よりもさらにコンパクト化したボディに実装しています。

 →発売前の記事一口コラム:V3と同じ描写力のコンパクトミラーレス


ニコン 1 J3

2013年2月に登場したJ3。ボディ両側は曲線的ですが、デザインテイストはJ4と同じです。

 J4の主な特徴は、次のとおりです。
  • イメージセンサーは、J3の有効1425万画素からV3と同じ有効1839万画素へと高画素化。引き続きローパスフィルターレスです。
  • 画像処理エンジンは、J3のEXPEED 3AからV3と同じ新型EXPEED 4Aに進化。デジタル一眼レフに匹敵する高画質を実現したとのことです。
  • Af性能と連写性能が強化され、AF追従時の連写性能はJ3の15コマ/秒から20コマ/秒に高速化。
  • 位相差AFエリアが73点から105点に、コントラストAFエリアも135点から171点に増やされ、カバーする面積と密度が向上。
  • 動画性能も強化され、60iのフルHDから60pにも対応。動画撮影時の露出モードも変更できるようになるとともに、動画撮影中にカメラが自動的に判断して20コマまでの静止画も記録する「おまかせスナップ」も搭載。動画撮影中の電子手ぶれ補正機能も利用可能に。
  • インターフェースはJ3のものを踏襲しています。
  • メモリーカードはV3に引き続き、microSDカードを採用。
  • 液晶モニターは固定式ですが、新たにタッチセンサー化されました。
  • 今までのJシリーズ同様、電子ビューファインダーには非対応です。
  • Wi-Fiも内蔵しました。スマートフォンでのリモート操作にも対応。
  • ソフト面では、クリエイティブモード、アドバンスト動画モード、モーションスナップショットなどが新たに搭載されました。
  • ボディサイズはわずかながらJ3よりも小型化されましたので、1シリーズの中では最小最軽量です。

ニコン 1 J4

 J4の描写性能やAFは、基本的にV3と同じです。カメラまわりでの主な違いは、バッファー容量がV3の半分であることと、イメージセンサークリーニング機構の代わりにダストシールドが設けられている点です。(写真はJ4のダストシールド。)



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 J4の魅力は?

 先日、V3を評価して実感したのは、解像感や高感度性能など、描写性能が一段と進化したということです。J4は、V3と同じイメージセンサーと画像処理エンジンを搭載していますので、J4も「ニコン ミラーレスカメラ・トップレベルの描写力」を持っています。この実力を、コンパクトカメラと同等レベルのボディサイズに実装した点に、J4の魅力があります。

ニコン Nikon 1 J4 vs ソニー サイバーショット DSC-RX100M2

 J4はコンパクトカメラと同等サイズです。右側は、1型センサーを搭載したソニー サイバーショット DSC-RX100M2。


 ニコンは、デジタル一眼レフとの差別化ポイントを、描写性能とサイズに置いています。「1シリーズ」もV3やJ4の世代になって、ほとんどの撮影フィールドで十分な描写力に進化した結果、「コンパクトさ」という特長が一段とクローズアップされたように思います。その意味では、デジタル一眼レフのサブカメラとしての魅力が、さらに増したと言えます。

 とくにJシリーズは、コンパクトカメラからのステップアップユーザーにもフォーカスしており、一般的なコンパクトカメラと同様のメニュー画面を中心としたインターフェースは、スムーズな移行に役立つかもしれません。

 それでは、ニコンの新型ミラーレス、J4の実力をテストしてみたいと思います。


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2.ニコン 1 J4を開封し外観をチェック


 ニコン 1 J4を開封する

 4月24日、V3より1週間遅れてJ4が発売開始となりました。プレミアムキットが用意されたV3とは異なり、J3は一般的な販売形態となっています。ボディ単体と、これに新型電動ズームレンズがついた標準パワーズームレンズキット、さらに望遠ズームも付いたダブルズームレンズキットとなっています。なお、ボディ単体ではブラックカラーのみとなりますが、ダブルズームキットではホワイトとシルバーが、標準パワーズームレンズキットではさらにオレンジも用意されています。

 今回、テスト用には標準パワーズームレンズキットを購入しました。6月末まで行われているキャッシュバックキャンペーンでは、ボディ単体とレンズキットは5000円、ダブルズームキットは1万円のキャッシュバックがあります。キャッシュバック額に5000円の差がありますので、もし最初のミラーレスカメラとして買うのであれば、ダブルズームキットの方をお勧めします。

Nikon 1 J4

 J4標準ズームレンズキットのパッケージ。白を基調としたパッケージにレンズを装着したJ4の写真が印字されています。上蓋には、数量限定でサンディスクのメモリーカードが添付されていることを示すシールが貼付されています。V3やJ4はmicroタイプのSDメモリーカードが必要ですので、こうしたプレゼントはうれしいと思います。

Nikon 1 J4

 蓋を開けると、保証書や取扱説明書がトレーの上に乗せられています。保証書は、ボディ本体とレンズの各々に独立したものが付属していました。レンズは国際保証書ですが、ボディは国内でのみ有効な保証書となります。

Nikon 1 J4

 保証書等の入ったトレイを開けると、下にカメラ本体や付属品が置かれています。左がボディ本体で、右下にズームレンズが入っています。右側には、付属品が格納されていました。

Nikon 1 J4

 パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より使用説明書、ViewNX2 CD-ROM、キャンペーン品のSanDisk 8GB microSDHCカード、バッテリーチャージャーMH-29、Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL22、USBケーブルUC-E20、ストラップAN-N1000。
 これら以外では、ボディにはボディキャップBF-N1000が装着されています。
 冊子の取扱説明書は156ページのものが付属していますが、内容はややあっさりしているように思います。詳細はニコン・サイト上にある活用ガイドに記載されており、こちらは284ページとなっています。
 また、ニコンの新しい取り組みとして、「Manual Viewer2」があります。これはiPhone等のiOS搭載機やAndroid機に対応したアプリケーションで、機種別の活用ガイドをスマートフォン等で見ることができるものです。現時点(4月27日現在)ではJ4のものは掲載されていませんが、すでにV3のものは載っていますので、じきに対応されるものと思われます。フィールドでの活用が容易にできますので、こうした取り組みはありがたいと思います。対応しているのはデジタル一眼レフ、ミラーレスだけでなく、スピードライトも対象となっています。また、高級コンパクトCOOLPIX Aの使用説明書や、D800のテクニカルガイド、WT-5使用説明書なども掲載されており、今後はさらに拡充されていくように思います。

 →「Nikon Manual Viewer2」」のページ。


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 ニコン 1 J4の本体をチェック

Nikon 1 J4

 J4のボディ前面。基本的なデザインはJシリーズのものを踏まえていますが、ボディ両側のラインが直線的になるなど、よりコンパクトに感じます。COOLPIX P340にも似たデザインと言えます。
 ボディサイズは、1シリーズで最小だったJ3よりもさらに小型軽量化されました。


Nikon 1 J3

J3のボディ前面。

Nikon 1 J4

 J4の液晶モニター側。3型104万ドットの液晶パネルで、ボタンやダイヤル等のインターフェースはJ3を踏襲しています。J2からJ3に変わった時にボタン類の数が減りましたが、J4になって液晶モニターでのタッチ操作に対応したことで、操作性が向上しました。

Nikon 1 J3

J3の液晶モニターは3型92万ドットの液晶パネルで、タッチ操作には対応していません。

Nikon 1 J4

 J4のボディ上面。大型のシャッターボタンの両側に電源ボタンと動画ボタンが置かれています。モードダイヤルに設定されている項目もJ3と同じです。J3では液晶モニターの下側にあったNIkonのロゴは、ボディ上面に移されました。

Nikon 1 J4

 J4のボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。カメラ本体は中国製です。

Nikon 1 J4

 J4のボディ左側面。こちら側には外部接続端子とフラッシュポップアップボタンが設けられています。また、Wi-Fi用のアンテナもこちら側に内蔵されています。フラッシュポップアップボタンは電気式のため、電源が入っていないと稼働しません。

Nikon 1 J4

 J4のボディ右側面。ストラップ取付け部は、J3と同様に三角環方式となっています。

Nikon 1 J4

 J4のマウント部。イメージセンサーは有効1839万画素の新型センサーでV3と同じものです。J3の1425万画素から高画素化されています。あわせて画像処理エンジンもEXPEED 4Aに進化しています。

Nikon 1 J4

 J4とV3の違いの一つに、イメージセンサークリーニング機構の有無があります。J4にはごみ取り機能は搭載されていないため、写真のようにダストカバーがイメージセンサーの前に置かれています。これは、J4にはメカニカルシャッターが搭載されていないため、ごみの発生が少ないためと思われます。

Nikon 1 J4

 ボディの右肩にあるNikonと「1」のロゴ。どちらも立体的なものです。J4のボディ外装はアルミニウムでヘアライン加工が施されています。

Nikon 1 J4

 左方にあるJ4のロゴは印字です。その右にあるランプは、AF補助光、セルフタイマーランプ、赤目軽減ランプを兼ねるものです。

Nikon 1 J4

 マウント部の右下にはレンズ取り外しボタンが置かれています。このあたりのデザインもJ3と同じです。J2までにはあったリモコン受光部は、J4でも省かれています。リモコン機能を使うためには、Wi-Fiを利用してスマートフォン等を活用することになります。

Nikon 1 J4

 ボディ上面のメインコントロール部。このあたりの配置はJ3と同じです。ボディ端の処理がスクエアな形に変更になっています。電源スイッチの真ん中には電源ランプが置かれています。

Nikon 1 J4

 ボディ上面の左側。内蔵フラッシュの両側にあるのはステレオマイク用の穴です。Nikonのロゴの上に見える指標は、イメージセンサーの位置を示すものです。焦点距離を測る時の基準面となります。

Nikon 1 J4

 液晶モニター右側のコントロール部。ボタンやダイヤルはJ3を踏襲していますが、J4ではタッチ操作にも対応しましたので、操作性は向上しています。削除ボタンの右にはメモリーカードアクセスランプが置かれています。
 ロータリーマルチセレクターの上向ボタンには「F(フィーチャーボタン)」が割り付けられています。このボタンを押すと、簡易メニュー画面が表示されます。このあたりもJ3と同じです。


Nikon 1 J4

 ボディ左側面にある内蔵フラッシュポップアップボタン。動作は電気式です。


Nikon 1 J4

 ボディ左側面にある外部接続端子カバーの内側。上がHDMI端子、下がUSB端子です。ガイダンスは白いインクで印字されているため、視認性は非常に良いと思いました。V3ではこの中にメモリーカードスロットもありましたが、J4ではボディ下部のバッテリー室内に置かれています。

Nikon 1 J4

 ボディ下部のバッテリー室カバーを開いた状態。側面にバッテリー挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。メモリーカード挿入口の左側には、microSDメモリーカードの挿入方向が刻印されています。

Nikon 1 J4

 バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードは印字面が前側となります。ニコンの場合、SDタイプではラベル面が液晶モニター側を向いているもの基本でしたので、これはmicroSDタイプ採用に伴う仕様変更かもしれません。ちなみに、SDタイプのJ3や、microSDタイプのV3では、ラベル面が液晶モニター側です。ボディ下部のmicroSDタイプでは、前側でないとラベルが見づらいという判断だと思われます。

Nikon 1 J4

 バッテリーとメモリーカードを完全に挿入した状態。V3と同様に、完全に挿入した状態でもメモリーカードの上部が露出しています。

Nikon 1 J4

 1 NIKKOR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM(製品レビュー)を装着して、内蔵フラッシュをポップアップさせた状態。

Nikon 1 J4

 推奨されていませんが、指で内蔵フラッシュの向きを変えることができますので、簡易的なバウンス撮影も可能です。

Nikon 1 J4

 キットレンズを装着した状態は極めてコンパクトです。電動ズームであり、電源を入れると自動的に沈胴していたレンズが伸長します。また、撮影状態で電源をOFFにすると、レンズは自動的に沈胴状態となります。

Nikon 1 J4

 内蔵フラッシュのポップアップ部。ポップアップ部の構造もJ3と同じです。

Nikon 1 J4

 ボディ単体での重さの実測値は190.2gでした。メーカー公表値は192gとなります。

Nikon 1 J4

 バッテリーとメモリーカードを挿入した状態での重さの実測値は228.5gでした。挿入するメモリーカードによって異なりますが、メーカー公表値は232gとなります。

Nikon 1 J4

 液晶モニターは3型104万ドットのパネルで、タッチ操作にも対応しています。アスペクト比は3:2ですので、最大サイズの静止画撮影時には画面いっぱいに撮影画像が表示されます。

Nikon 1 J4

 搭載されている液晶パネルの視認性は良好で、視野角も比較的広いように感じました。パネルの仕様上はV3のものと同じです。

Nikon 1 J4

 ニコン 1 J4(左側)とソニー サイバーショット DSC-RX100M2(右側)。どちらも1型サイズのイメージセンサーを搭載しています。レンズスペックは異なりますが、ほぼ同等サイズといえます。

Nikon 1 J4

 ニコン 1 J4(左側)とソニー サイバーショット DSC-RX100M2(右側)。サイバーショットの液晶モニターはチルト稼働することもあり、ボディ部の厚さはややDSC-RX100M2の方が厚く感じます。J4のボディ形状はCOOLPIX P300シリーズに似ています。

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 ニコン 1 J4の付属品をチェック

Nikon 1 J4

 付属するバッテリーチャージャーMH-29。現時点ではJ4とV3の専用品となります。EN-EL22の充電には、最大で3時間かかります。

Nikon 1 J4

 コンセントとの接続部は格納できるようになっています。可搬性の点ではメリットとなります。

Nikon 1 J4

 付属するリチウムイオンバッテリーパックEN-EL22。現時点ではJ4専用品で、容量は7.2V 1010mAhです。静止画で最大300枚、動画で70分の撮影が可能です。

Nikon 1 J4

 バッテリーパックには偽造防止用のホログラムシールが貼付されています。

Nikon 1 J4

 付属するUSBケーブル UC-E20。パソコン等との接続に使用します。

Nikon 1 J4

 付属するストラップAN-N1000。ニコン1シリーズ共通のもので、少々チープさは感じますがつくりは頑丈です。

Nikon 1 J4

 キャンペーン品として付属しているmicroSDHCメモリーカード。最大40MB/sの転送速度に対応している高速タイプで、SDメモリーカード用のアダプターも付属しています。デジタルカメラでmicroSDタイプのカードを採用している機種はまだ少ないので、うれしいキャンペーンだと思います。

Nikon 1 J4

 付属するボディキャップBF-N1000。

Nikon 1 J4

 ボディキャップはボディ側マウント部のバヨネット爪を使って固定する構造となっています。

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3.ニコン 1 J4の描写性能はどうか?


 描写力チェック1:高感度性能

 ニコン 1 J4に搭載されているイメージセンサーは、一週間前に登場したV3と同じもので、有効1839万画素の新型センサーです。従来のものと同様に、ローパスフィルターレスとなります。イメージセンサーだけでなく画像処理エンジンもV3と同じEXPEED 4Aですので、基本的な描写性能はV3と同等と言えます。

 J4の基本感度はISO160で、ISO12800まで設定可能となっています。J3ではISO6400まででしたので、1段分高感度側に拡張されています。J3でもISO12800の設定が欲しいノイズレベルであると感じましたのでJ4で対応されたことになります。ISO感度設定に関しての拡張項目はありません。ノイズ低減処理の行い方としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度ノイズ低減」と「長秒時ノイズ低減」の2つがあります。どちらも、メニューで設定できますが、「高感度ノイズ低減」は「絵づくりメニュー」内にあるのに対し、「長秒時ノイズ低減」は「撮影メニュー」の中に置かれていますので注意が必要です。

 「高感度ノイズ低減」は「しない」、「する」の2種類が設定可能となっています。「する」にした場合には、常に高感度ノイズ低減処理がかけられます。「しない」にした場合には、ISOを高感度に設定した場合にのみ、高感度ノイズ低減処理がかけられます。その場合でも、「する」にした時よりも弱めに処理がかけられます。

 「長秒時ノイズ低減」は、「する」と「しない」のどちらかに設定します。「する」に設定すると1秒よりも低速のシャッター速度で撮影したときに長秒時ノイズ低減がかかります。長秒時ノイズ低減処理を行うと、画像を記録するのにかかる時間は約1.5~2倍となります。「しない」にした場合には、遅いシャッター速度で撮影する場合に長秒時ノイズ低減処理がかけられます。その場合でも、「する」にした時よりも弱めに処理がかけられます。また、かかる時間も通常と比べて多少長くなる程度です。このあたりも、J3やV3と同じです。

 また、新たな機能として、6400(NR)と12800(NR)の設定が追加されました。これは4コマを連続して撮影して高感度ノイズ低減処理をかけるもので、JPEG FINE形式で保存されます。シャッター速度が1/30秒よりも遅い場合には通常の撮影がされます。合成処理を行うため、画像の周辺部が切り取られる場合があります。

 全体の印象は、画素数が増えたにもかかわらず、むしろV2やJ3よりもノイズ感が軽減されたように感じました。このあたりは、V3と同じと言えます。

 高感度ノイズ低減を「しない」にしても、ISO800まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO1600あたりから、徐々にノイズが増える感じはしますが、ISO3200でもそのまま使えるレベルです。ISO6400になると、ノイズ感が増すとともに解像感の低下も感じられますが、使い方によっては十分実用可能なノイズレベルです。

 高感度ノイズ低減を「する」にすると、1段分程度ノイズが低減化されます。解像感もやや低下しますが、ISO6400やISO12800の等倍でそれなりに使えるレベルとなっています。

 新たに設定された6400(NR)や12800(NR)では、概ね1段分程度ノイズ感が軽減されています。これらの設定時にも、高感度ノイズ低減を「する」にすると、さらにノイズ感が軽減されました。

 標準の設定では、「長秒時ノイズ低減」は「しない」に、「高感度ノイズ低減」は「する」となっていますが、解像感を重視されるのであれば、高感度ノイズ低減も「しない」にしても良いかもしれません。

 下記のサンプルは、高感度ノイズ低減を「しない」、「する」の2段階で各ISO感度の撮影を行ったものとなります。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。

Nikon 1 J4 ISO200
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出しています。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO160(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO200(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO400(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO800(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO1600(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO3200(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO6400(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

ISO12800(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

番外:ISO6400NR(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4

番外ISO12800NR(左から「しない」「する」)
Nikon 1 J4 Nikon 1 J4


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 描写力チェック2:解像度

 Nikon 1 J4のイメージセンサーは有効1839万画素です。今回テストに使用した1 NIKKOR 18.5mm f/1.8の結果は、基本的に絞り開放から優れた解像力を示しました。このレンズは、2段絞ると、周辺部を含めさらに解像力が向上したため、開放絞りF1.8から2段絞ったF3.5のもので確認を行いました。

 下記の切り出し画面を見ていただけるとわかるように、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも楽々と2500本ラインの識別が可能であり、先にリリースされたV3同様、イメージセンサーの画素数を活かしていると感じました。同じレンズでテストしたV2と比べても解像感が増しており、画素数のアップが解像力強化につながっていることが確認できました。

  レンズ名:1NIKKOR 18.5mm f/1.8
 焦点距離:18.5mm (35mm換算 約50mm)
 絞り値:F3.5 (開放絞りF1.8から2段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

Nikon 1 J4
 限界解像度チェック用のラインでは、余裕をもって2500本まで視認できています。モアレもほとんど発生していません。

Nikon 1 J4
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本域まで楽々と視認できています。V2と比べても解像感が増しており、有効1839万画素イメージセンサーの実力を実感します。

Nikon 1 J4
 参考まで、左上の画像です。絞り開放でも十分鮮明な画質であり、ズームレンズとは違う単焦点レンズの描写性能が示されています。

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 描写力チェック3:自動ゆがみ補正機能

 ニコン 1 J4には、レンズの特性による歪曲収差を軽減する機能があります。撮影メニューの中にある「自動ゆがみ補正」がそれで、「しない」「する」のどちらかに設定できるようになっています。なお、この機能は1 NIKKORレンズを装着した時だけ有効となります。

 テストに使用した1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 VRは、標準域の画角をカバーする単焦点レンズであり、もともと歪曲収差は目立たないレベルに光学補正されています。

 自動ゆがみ補正機能を「する」にすると、周辺部にわずかに見られる歪曲収差もほぼ完全に補正されています。使用するレンズや被写体によっては、かなり有効な機能であると感じました。

 なお、自動ゆがみ補正機能を使用すると、原理上画像周辺部がやや削られることになりますので注意は必要です。

18.5mmF1.8 (35mm版50mm相当)
(左から「しない」「する」)

Nikon 1 J4 Nikon 1 J4



 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 ニコンによると、J4の連写性能は次の通りです。
  • 連写:約5コマ/秒、約10コマ/秒、約20コマ/秒、約30コマ/秒、約60コマ/秒。
 なお、連続撮影可能枚数は公表されていませんが、J3ではRAW+FINEで25コマ、RAWで27コマ、FINEで31コマでした。撮影時には液晶モニター右下に「r xx」(xxは数字)の表示がされますので、連続撮影可能枚数の目安となります。

 使用したメモリーカードは高速タイプのものです。
 (SanDisk ExtremePro microSDHC UHS-I Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)

RAW+JPEG(FINE L) RAW JPEG(FINE L)
5枚/秒  概ね5.5コマ/秒のペースで25枚を連写。その後は概ね0.9コマ/秒のペースで100枚まで連写。
(画面表示はr21)
 概ね5.5コマ/秒のペースで34枚を連写。その後は概ね2.1コマ/秒のペースで100枚まで連写。
(画面表示はr21)
 概ね5.5コマ/秒のペースで75枚を連写。その後は概ね4.0コマ/秒のペースで100枚まで連写。
(画面表示はr21)
10枚/秒  概ね10コマ/秒のペースで20枚を連写し、その時点で撮影は停止。
(画面表示はr20)
20枚/秒  概ね20コマ/秒のペースで20枚を連写し、その時点で撮影は停止。
(画面表示はr20)
30枚/秒  概ね30コマ/秒のペースで20枚を連写し、その時点で撮影は停止。
(画面表示はr20)
60枚/秒  概ね60コマ/秒のペースで20枚を連写し、その時点で撮影は停止。
(画面表示はr20)
 ※上記のテスト結果は、撮影環境や被写体によっても左右されます。

 連写設定は速度の違いにより5種類ありますが、6コマ/秒の時には100枚まで、その他の速度では20枚まで連写できます。

 10コマ/秒以上の速度設定時には、どのファイル形式でも設定した速度で20枚まで連写が可能でした。連写中にも画面は追従していますが、20枚撮影終了時に一瞬画面が停止します。

 5コマ/秒での連写時には、一番容量の大きいRAW+JPEGで25枚、RAWで34枚の連写が可能で、バッファー容量が一杯になると各々0.9コマ/秒、2.1コマ/秒のペースに落ちますが100枚まで連写できました。JPEG時には5.5コマ/秒のペースで75枚まで連写でき、その後は4.0コマ/秒のペースで100枚まで連写できました。バッファー容量が一杯になった時点でも、もたつく感じはありませんでした。

 J3よりも画素数は増えていますが、連続撮影可能枚数は強化されています。上位機となるV3と比べると、概ねバッファー容量が半分になっているようですが、連写性能自体はほぼV3を踏襲(V3は6コマ/秒での連写が可能ですが)しています。いずれにしても、ニコン1シリーズの速写性は引き継がれていることを実感しました。




4.結局、1 J4は「買い」か?


 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • 1型センサーを活かした小型軽量なボディ。ニコン1シリーズの中で最小最軽量。
  • 全機種よりも向上した解像感。
  • ISO12800まで設定可能な高感度性能。(ISO1600までは十分常用可能)
  • オートフォーカス稼働時でも20コマ/秒の高速連写。
  • RAW+JPEGでも25枚の連続撮影が可能。
  • 高速なオートフォーカス。
  • 液晶モニターのタッチ化で操作性を強化。
  • お気に入りフォト選択など、撮影機能の強化。
  • イメージセンサーの高画素化により解像感が向上。
  • Wi-Fiを搭載。スマートフォンによるリモート操作にも対応。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • RAWが12bitのみで14bitでの撮影に対応していない。
  • カメラ内RAW現像に対応していない。
  • モードダイヤルにPASMが設定されておらず、ボタン類もやや少ない。(液晶モニターのタッチ化で前機種よりも向上。)
  • 全体的にユーザーが設定できる範囲が狭い。
  • 100枚や20枚で強制終了となる連写機能。(5コマ/秒時には再度押下すれば連写可能。)
  • 徐々に充実してきたものの、レンズの拡充が急務。

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付録.製品仕様からみた 1 J4の特長


型式  レンズ交換式デジタルカメラ
レンズマウント  ニコン1マウント
実撮影画角  レンズの焦点距離の約2.7倍に相当(35mm判換算)
有効画素数  1839万画素
 ※V3も同じ。
 ※J3は1425万画素。
撮像素子  13.2×8.8mmサイズCMOSセンサー、ニコンCXフォーマット
ダスト低減機能  イメージセンサークリーニング
記録画素数  静止画( オートモード、クリエイティブモード([かんたんパノラマ]以外)、P、S、A、Mモード、ベストモーメントキャプチャーモード)
 ‐5232×3488ピクセル
 ‐3920×2616ピクセル
 ‐2608×1744ピクセル
 静止画(クリエイティブモード[かんたんパノラマ])
 -4800×920ピクセル(パノラマ標準:水平移動時)
 ‐1536×4800ピクセル(パノラマ標準:垂直移動時)
 ‐9600×920ピクセル(パノラマワイド:水平移動時)
 ‐1536×9600ピクセル(パノラマワイド:垂直移動時)
 静止画(動画撮影時)
 ‐5232×3488ピクセル(1080/60p、1080/30p)
 ‐1472×984ピクセル(720/60p、720/30p)
 静止画(モーションスナップショットモード)
 ‐5232×2936ピクセル
 ※V3も同じ。
 ※J3は最大で4608x3072。
画質モード  RAW12ビット(圧縮)
  JPEG-Baseline準拠
  圧縮率(約):
   FINE(1/4)
   NORMAL(1/8)
   BASIC(1/16)
 RAWとJPEGの同時記録可能
 ※V3も同じ。
 ※J3も同じ。
ピクチャー
コントロール
システム
 スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクローム、ポートレート、風景、いずれも調整可能、カスタムピクチャーコントロール登録可能
記録媒体  microSDメモリーカード、microSDHCメモリーカード、microSDXCメモリーカード
対応規格  DCF 2.0(Design rule for Camera File system)、DPOF(Digital Print Order Format)、Exif2.3(Exchangeable image file format for digital still cameras)、PictBridge
撮影モード  オートモード、クリエイティブモード(プログラムオート(プログラムシフト可能)、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル、クリエイティブリング、HDR、かんたんパノラマ、ソフト、ミニチュア効果、セレクトカラー、クロスプロセス、トイカメラ風)、ベストモーメントキャプチャーモード(お気に入りフォト選択、スロービュー、スマートフォトセレクター)、アドバンスト動画モード(HD動画、スローモーション、ジャンプカット、早送り動画、4秒動画)、モーションスナップショットモード
シャッター  エレクトロニックシャッター
シャッタースピード  1/16000~30秒(1/3ステップ)
 Bulb
 Time(別売のリモコンML-L3使用)
※バルブ撮影時もタイム撮影時も、シャッターは開いてから約2分経つと自動的に閉じます。
 ※V3はメカニカルシャッターも搭載。
 ※J3はJ4と同じ。
フラッシュ同調
シャッタースピード
 X=1/60秒以下の低速シャッタースピードで同調
 ※V3はメカニカルシャッター使用時1/250秒まで。
 ※J3はJ4と同じ。
レリーズモード  単写、連写、セルフタイマー
 ※V3はリモコン撮影、インターバルタイマー撮影にも対応。
 ※J3はJ4と同じ。
連続撮影速度  約5コマ/秒、約10コマ/秒、約20コマ/秒、約30コマ/秒、約60コマ/秒
 ※V3は6コマ。その他は同じ。
 ※J3はJ4と同じ。
連続撮影枚数  12bitRAWでコマ
 ※V3はRAWで61コマ
セルフタイマー  作動時間:2秒、10秒
測光方式  撮像素子によるTTL測光方式
測光モード  マルチパターン測光
 中央部重点測光: φ4.5mm相当を測光
 スポット測光: φ2mm相当を測光、AFエリアに連動して測光位置可動
露出モード  P: マルチプログラムオート(プログラムシフト可能)
 S: シャッター優先オート
 A: 絞り優先オート
 M: マニュアル、おまかせシーン(シーン自動判別)
露出補正  範囲: ±3段、補正ステップ: 1/3ステップ
AEロック  シャッターボタン半押しによる輝度値ロック方式
ISO感度  ISO 160~12800(200以上は1段ステップ)、6400(NR)、12800(NR)選択可能
 感度制限オート(160~6400、160~3200、160~800)
 P、S、A、Mモード時に設定可能
 ※V3も同じ。
 ※J3はISO160-6400。
アクティブ
D-ライティング
 する、しない
オートフォーカス  ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF)、AF補助光付
レンズサーボ  オートフォーカス(AF): シングルAF(AF-S)、コンティニュアスAF(AF-C)、AF自動切り換え(AF-A)、常時AF(AF-F)
 マニュアルフォーカス(MF)
AFエリアモード  シングルポイント、オートエリア、ターゲット追尾
AFエリア  シングルポイント: 171点のAFエリア(中央部105点は位相差AF)
 オートエリア: 41点のAFエリア
 ※V3も同じ。
 ※J3は135点のAFエリア(中央部73点)、オートエリア41点。
フォーカスロック  AE/AFロックボタン、またはシングルAF(AF-S)時にシャッターボタン半押し
内蔵フラッシュ  フラッシュボタン操作による手動ポップアップ方式
 ガイドナンバー:約5(ISO 100・m)/約6.3(ISO 160・m)、20℃の場合
 ※V3も同じ。
 ※J3も同じ。
調光方式  撮像素子によるi-TTL調光制御
フラッシュモード  通常発光、通常発光+スロー、赤目軽減発光、赤目軽減発光+スロー、後幕発光、後幕発光+スロー
調光補正  範囲: -3 ~ +1段、補正ステップ: 1/3ステップ
レディーライト  内蔵フラッシュ、別売スピードライト使用時に充電完了で点灯
ホワイトバランス  オート、電球、蛍光灯、晴天、フラッシュ、曇天、晴天日陰、プリセットマニュアル、プリセットマニュアル以外はいずれも微調整可能
動画機能  撮像素子によるTTL測光方式
測光モード  マルチパターン測光
 中央部重点測光: φ4.5mm相当を測光
 スポット測光: φ2mm相当を測光、AFエリアに連動して測光位置可動
記録画素数
フレームレート
 HD 動画
 -1920×1080ピクセル(60p(59.94fps))
 -1920×1080ピクセル(30p(29.97fps))
 -1280×720 ピクセル(60p(59.94fps))
 -1280×720 ピクセル(30p(29.97fps))
 スローモーション動画
 -1280×720ピクセル(記録:120fps、再生:30p(29.97fps))
 -768×288 ピクセル(記録:400fps、再生:30p(29.97fps))
 -416×144ピクセル(記録:1200fps、再生:30p(29.97fps))
 早送り動画、ジャンプカット動画、4秒動画
 -1920×1080ピクセル(30p(29.97fps))
 モーションスナップショットモードで撮影した動画
 -1920×1080ピクセル(記録:60p(59.94fps)、再生:24p(23.976fps))
 ※V3も同じ。
 ※J3は最大で1920x1080(60i)。
ファイル形式  MOV H.264/MPEG-4 AVC
音声記録方式  PCM
 内蔵ステレオマイク、マイク感度設定可能
 ※V3は外部マイクにも対応。
 ※J3はAAC。
液晶モニター  3型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約104万ドット、明るさ調整可能
 ※V3はチルト式。
 ※J3は3型92万ドットで非タッチ。
再生機能  1コマ再生、サムネイル再生(4、9、16分割またはカレンダーモード)、拡大再生、動画再生、パノラマ再生、スライドショー、ヒストグラム表示、撮影画像の縦位置自動回転、レーティング
インターフェース  Hi-Speed USB
 HDMI端子(Type D)装備
 ※V3はステレオミニジャック、マルチアクセサリーポートも有。
 ※J3はJ4と同じ。
無線LAN  IEEE802.11b、IEEE802.11g
 認証方式:オープンシステム、WPA2-PSK 暗号方式:AES
 インフラストラクチャーモード
 ※J3は非内蔵。
表示言語  日本語、英語
電源  Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL22(1個使用)
 ACアダプター EH-5b(パワーコネクター EP-5Eと組み合わせて使用)(別売)
 撮影枚数は静止画で約310枚
 ※V3は約310枚。
 ※J3は約220枚。
寸法(W×H×D)  約99.5×60×28.5mm
 ※V3は約110.9×65×33.2mm。
 ※J3は約101.0×60.5×28.8mm。
質量  約232g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)
 約192g(本体のみ)
 ※V3は約324g/約282g。
 ※J3は約244g/約201g。
動作環境  0~40℃ 85%以下(結露しないこと)
付属品  Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL22(端子カバー付)
 バッテリーチャージャー MH-29
 USBケーブル UC-E20
 ストラップ AN-N1000
 ボディーキャップ BF-N1000
 ViewNX 2 CD-ROM

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