ニコンレンズ 1 NIKKOR VR 10-100mm PD-ZOOM /monox デジカメ比較レビュー

　1. レンズ仕様

　焦点距離100mm 時：撮像面から0.85m

型式	1 マウントレンズ
焦点距離	10-100mm
開放絞り	f/4.5-5.6
最少絞り	f/16
レンズ構成	14群21枚（非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚、高屈折率レンズ1枚）
画角	77°–9°10′ 　27-270mmレンズの画角に相当（35mm判換算）
手ブレ補正	ボイスコイルモーター（VCM）によるレンズシフト方式
最短撮影距離	焦点距離10mm 時：撮像面から0.3m 　焦点距離100mm 時：撮像面から0.85m
最大撮影倍率	0.12倍（35mm判換算 0.34倍）
絞り羽枚数	7枚（円形絞り）
絞り方式	自動絞り
絞りの範囲	焦点距離10mm 時： f/4.5-16 　焦点距離30mm 時： f/5.6-16
アタッチメントサイズ	72mm (P=0.5mm)
寸法	約77mm （最大径）×95mm （レンズマウント基準面からレンズ先端まで。沈胴時）
質量	約530g

　2. MTF曲線

　　（ニコンホームページより)

10mm f/3.5

(S60:放射方向60本/mm M60:同心円方向60本/mm)

30mm f/5.6

(S60:放射方向60本/mm M60:同心円方向60本/mm)

　3. レンズ構成図

　　（ニコンホームページより)

　4. 製品外観

(白い化粧箱に入ったレンズ。保証書は国際保証書。)　

(パワーズームを内蔵したレンズ。しっかりとした作りを感じる。)　

(側面には、電動ズームスイッチと、沈胴ロックスイッチがある。
電動ズームの動作音は静音で、動画撮影時にも雑音が入ら
ない。また、ズーミングによるレンズの伸長はない。沈胴ロッ
クスイッチをLOCK側にすると、電源オフ時に沈胴しなくなる。)　

(ロゴはプリント印字。右側に見える銀色のラインはレン
ズ着脱指標で、ボディ側マウント上部に合わせる。)　

(1マウントのレンズは4本とも中国製。S/Nは58xx。)　

(マウント側。今回リリースされた4本とも金属マウントであ
る。電子接点は12点。非装着時には絞りは閉じている。)　

(V1に装着した状態。沈胴時の姿。)　

(カメラの電源を入れると、自動的にレンズが伸びる。)　

(沈胴時にフードを装着した状態。花形フードが付属する。)　

(撮影状態の姿。ズーミングやピントによる伸長はない。)　

(フードは逆向きに装着も可能。フィルター径は72mm。)　

　5. 描写力

(1) 歪曲収差

　10mm側では、樽型収差が見られるが、高倍率ズームとしては良好に補正されている。50mmでは糸巻型収差が残っているが、あまり気にはならないだろう。100mmでは、糸巻型収差がやや拡大しているものの、周辺部を除けば比較的きれいに補正されている。

焦点距離：10mm

焦点距離：50mm

焦点距離：100mm

(2) 解像力

　高倍率ズームであるが、全体によく解像している。広角側ではわずかに周辺部が甘いが、1段絞るとかなり鮮明な画像となる。その他の焦点域では開放から使える画像となっている。ニコン1システムをはじめ、比較的センサーサイズが小さいカメラでは、被写界深度を稼ぐ必要がないのであれば、できるだけ開放域で使うことが望ましいだろう。詳細は、サンプル画像で確認してほしい。

ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。