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ニコン 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM |
1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM
by Inaba Kunio
レンズカバー内蔵の薄型・標準ズーム 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(ニコン ホームページより)ニコン 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM 3. レンズ構成図(ニコン ホームページより)![]() ![]()
4. 製品外観
10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMのレンズ前面。カメラの基本仕様が印字されています。このレンズは電動ズームであると同時に沈胴式でもあり、レンズカバーも内蔵されています。日常的に持ち歩いて使う場合の利便性が高いことがこのレンズの大きな特長です。
レンズマウント部。マウント自体は金属製に見えますが、実際の素材は合成樹脂であるかもしれません。12点の電子接点が設けられています。
レンズ先端にはズームリングが付いています。電動ズームのため、リングと言うよりはレバー的な動きとなります。右側に見える突起はレンズ装着時の指標です。
レンズの下側には最短撮影距離等の仕様が印字されています。レンズ自体は中国製です。購入したレンズのS/Nは3xxxでした。
V3に装着した状態。27-81mm相当の標準ズームを装着しているにもかかわらず、コンパクトな形状が特徴的です。電源をOFFにすると、レンズは自動的に沈胴します。
電源をONにすると、レンズが伸長します。写真の状態は広角端で、この時のレンズ長が一番長くなります。
概ね20mmあたりでレンズ長は最短となります。この後、さらに望遠側にズーミングすると、再びレンズが伸びていきます。
望遠端の状態です。レンズ長は広角端の時とほぼ同等の長さです。
レンズ本体の重さは、実測値で81.2gでした。メーカー公表値は85gです。
付属するレンズリアキャップLF-N1000。レンズカバーは内蔵式のため付属しません。
レンズリアキャップの裏側。レンズ後端のバヨネット爪を利用して固定するタイプです。 Sponsored Links 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用した1 V3には、「自動ゆがみ補正」の機能が搭載されており、1 NIKKORレンズ装着時に使うことができます。マウントアダプターFT1を使用した場合には、純正ニコンレンズでも機能しません。27-81mm相当の標準ズームレンズであり、「自動ゆがみ補正」を「しない」にしても、キットレンズとしては標準的な歪曲収差に収まっています。広角端では樽型収差で、望遠側に移るにつれ補正されていきますが、20mmあたりになると今度は糸巻型の歪曲収差が出てきます。望遠端でも極端に歪曲しているわけではありません。 「自動ゆがみ補正」を「する」にすると、ズーム全域でほぼきれいに補正されます。被写体によっては、「自動ゆがみ補正」を積極的に使うと良いと思います。なお、画面周辺部がわずかながら切り取られますので、撮影後の液晶モニターに表示される補正後の画像をチェックしながら撮影することをお勧めします。
10mmF3.5 (35mm版27mm相当) (2) 解像力1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOMは、35mm換算で27-81mmの画角をカバーする光学3倍標準ズームレンズです。コンパクトタイプですが、解像力の点では予想以上に健闘したように思います。画像中心部については、広角端の解像力が一番高く、望遠側に移るにつれ徐々に解像感が低下していきます。絞り開放で広角端では、ISO12233テストチャートで2500本のラインが十分視認でき、望遠端でも2400本あたりまでは確認可能でした。 画像周辺部については、中心部と比べるとやや描写が甘くなります。広角端では2段程度、標準域から望遠側では1段程度絞ると画像の鮮明度が上がります。 下記画像は等倍で切り出したものです。これでも傾向はわかると思いますが、詳細についてはクリックして表示される元画像を確認していただければと思います。
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