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特集 ニコン 1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6 |
ニコン 1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6
by Inaba Kunio
世界初!防水耐衝撃の標準ズームレンズ 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(ニコン ホームページより)
ニコン 1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6(広角端) 3. レンズ構成図(ニコン ホームページより)![]() ![]()
4. 製品外観
レンズ本体。レンズ鏡胴には幅広いズームリングが装着されています。レンズの光学系は、既存の1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6と同等で、レンズ全体を耐水パッケージで包んだイメージとなっています。ズーム操作を行ってもレンズの全長は変わりません。
レンズ前面。基本仕様が周辺部に印字されています。写真ではわかりづらいですが、対物側の第一面には保護用ガラスが装着されています。
レンズマウント側。マウント部は通常の1 NIKKORレンズと同じですが、外側にシーリング用のカバー部があるため、AW1以外のボディに装着することはできません。
レンズ基部の指標。防水シーリングのためか、ズーム操作はやや重い感じがしますが、幅広のズームリングのため操作性は良好です。
レンズ外側には防水性能が印字されています。カメラ装着時には15mまでの水圧に耐えることが出来ます。ハウジングなどの本格的な防水装備と比べると低めですが、陸上と同じように使える点が魅力的だと思います。
このレンズには落下時の耐衝撃性能も持っています。2mの高さからの落下に耐えるように設計されています。
マウント基部にS/Nが印字されており、購入した単体は1xxx番です。左側に印字されている10の数値は、中国RoHS(電子情報製品汚染規制管理規則)対応表示で、「電子情報製品に含有する有毒有害物質の漏洩、変化、電子情報製品の使用により、環境に深刻な汚染、身体または財産に深刻な損害を与えない期限」を示したものです。レンズは中国製。
1 NIKKOR 18.5mm f/1.8(左側)と1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6(右側)。マウント部の外側にシーリング用のスカートが付けられていることがわかります。
マウント部。外側の黒い部分はゴム製で、AW1 本体のマウント部外周にあるゴムパッキンと圧着することで、防水・耐塵性を確保する構造になっています。
AW1に装着した状態。30-74mm相当の光学2.5倍ズームであることを考えるとやや大きめですが、ズーム操作によるレンズ長の変化はありません。沈胴レンズである1
NIKKOR 11-27.5mmf/3.5-5.6が耐水ケースの中に入っていると考えると、妥当なサイズだと思います。
レンズ単体の重さは実測値で177.2gでした。メーカー公表値は182gです。
付属するレンズキャップLC-N40.5。脱着用のつまみ部分は外周側にあります。通常の 1 NIKKOR 11-27.5mmと同じです。
レンズキャップの裏側。アタッチメントサイズは40.5mmと、1 NIKKORの中では小型です。
レンズのマウント側キャップLF-N2000。一般的なLF-N1000と比較すると一回り以上大きく感じます。
マウント側キャップの裏側。レンズのバヨネット部を活用して装着する構造となっています。レンズ後端のシーリング部スカートに接する部分には傷付き防止用のフェルトが貼付されています。
LF-N2000(左側)とLF-N1000(右側)。かなり大きさに差があります。
マウント側カバーの内側。カバー自体は中国製です。 Sponsored Links 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したNikon 1 AW1には、歪曲収差の電子補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正することも可能となっています。下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、広角端では周辺部にやや樽型収差がみられますが、標準ズームとしては良好に補正されています。 自動ゆがみ補正を「する(陸上)」にすると、歪曲収差はほぼ解消します。補正に伴い画像範囲はわずかに小さくなりますが、基本的には「する」の設定を積極的に活用すべきだと思います。 なお、参考まで「する(水中)」にした場合のサンプルも掲載します。水中で発生する糸巻型収差に対応するため、樽型の補正がかけられていることがわかります。 他の焦点域についてのテスト結果は、1 AW1(製品レビュー:描写力テスト結果)をご参照ください。 焦点距離:11mm (自動ゆがみ補正 しない) 焦点距離:11mm (自動ゆがみ補正 する・陸上) 参考:焦点距離:11mm (自動ゆがみ補正 する・水中) (2) 解像力解像力の点でも、標準ズームレンズとしては良好な数値を示しています。広角端の中心部に関しては、絞り開放から高い解像力となっており、等倍画像を見ると、絞り開放から2500本のラインの識別が可能です。 望遠側に移るにつれ徐々に解像力は低下していきますが、望遠端でも2500本のラインを視認できました。 周辺部に関しては、広角端では絞り開放でもしっかりとした解像感がありますが、1段絞るとさらに鮮明度が上がりました。 下記のサンプルは1/2に縮小していますが、クリックすると元画像が開きますので、あわせてご参照ください。
11.0mm F3.5
18.2mm F4.5
27.5mm F5.6 |