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特集 ニコン Nikon 1 J3
3.ニコン Nikon 1 J3の外観をみる |
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ニコン 1 J3
by Inaba Kunio
ニコン・ミラーレスカメラの新世代中核機 評価:5.0
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ニコン Nikon 1 J3を開封する2012年1月8日に、S1とともに発表されたJ3。いよいよ2月7日から販売開始となりました。カラーはブラックとホワイト、シルバー、レッドの4種類で、ボディのみ、ボディに10-30mm標準ズームレンズがセットになった「標準ズームレンズキット」、新登場の小型10-100mmズームがセットになった「小型10倍ズームキット」の3つの形態で販売されています。なお、ボディ単体ではブラックとホワイトのみとなりますので注意が必要です。販売開始時点の実売価格は、ボディ単体で6万円弱、標準ズームレンズキットで6万円台、小型10倍ズームキットで8万円台となっています。 今回は、新しく登場した小型10倍ズーム、VR10-100mmのテストも行うため、小型10倍ズームキットを購入しました。カラーはブラックを選択しましたが、レンズもボディと同じカラーのものが同梱されるため、他のモデルも魅力的だと思います。
Nikon 1 J3小型10倍ズームレンズキットのパッケージ。白を基調とした箱に、Nikon1のロゴが記載されています。予想していたよりも小型の箱でした。
ケースを開けると、保証書や取扱説明書が目に入ります。ボディ本体とレンズとは別々の保証書が入っており、保証内容もボディ用は国内のみですがレンズについては国際保証書と異なっています。
保証書や取扱説明書が置かれているトレイを取り外すと、その下から製品本体が顔を出します。左側に見えるのがボディ本体で、右下に10倍ズームレンズが入っています。
パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より使用説明書、活用ガイドCD-ROM、ソフトウェアCD-ROM、バッテリーチャージャーMH-27、バッテリーEN-EL20、ボディキャップBF-N1000、ストラップAN-N1000、USBケーブルUC-E19。使用説明書は簡易版ですが114ページの冊子ですので、基本的な事項については記載されています。同梱されているCD-ROM内には詳細版ともいうべき活用ガイドが入っており、こちらは238ページです。 ニコン Nikon 1 J3の本体をチェック
ボディ本体のみの実測値は200gでした。仕様では201g(バッテリー、カードを含むと244g)となっています。
ボディ前面。基本的なデザインテイストはJ1/J2のものを踏襲していますが、全体にひとまわりコンパクト化されています。レンズマウント右側にあったレンズ取り外しボタンが右下に移り、そこにあったリモコン受光部は省略されました。J3ではワイヤレスモバイルアダプターWU-1bに対応しましたので、こちらを使うことになります。
ボディ液晶モニター側。モードダイヤルはボディ上面に移され、ボタンやレバー類も整理されました。液晶パネルは3型92万ドットのもので、アスペクト比はイメージセンサーと同じ3:2です。
ボディ上面。撮影モードダイヤルの設定項目は、J2と同じ5項目となっており、PASMの追加はされていません。
ボディ底面。J1/J2よりも薄くなったことを実感します。三脚用の穴はレンズ光軸上に設置されている点は好感を持ちます。
ボディ左側面。こちらにはフラッシュポップアップボタンと外部接続端子があります。
ボディ右側面。ストラップ取付部は三角環方式に変更となりました。ストラップの取り回しが容易になります。
ボディ右上にはJ3のロゴとAF補助光ランプがあります。このランプは、セルフタイマーランプや赤目軽減ランプも兼ねています。
ボディ左上にはNikon 1のロゴが立体的に付けられています。このあたりのデザインもJ1/J2と共通です。
ボディ右下にあるレンズ取り外しボタン。マウント面にある固定用のピン自体はレンズ右側にあるため、ボタンとピントの間の距離が離れましたが、操作しづらい印象は受けませんでした。
液晶モニター側のメインコントロール部。J1/J2と比較すると、かなり大胆に整理されています。単独であったフィーチャーボタン、サムネイル/拡大レバー、表示切り替えボタンが省略されています。この部分のレイアウトは、S1と共通化されています。これからのJシリーズ、Sシリーズでは、このインターフェースがベースになっていくのだと思われます。
ボディ上面。撮影モードダイヤルの有無で、JシリーズとSシリーズが分かれます。なお、写真の状態が「クリエイティブモード」です。
ボディ上面の左側。上面は金属製で、ヘアライン加工がされています。中央に見えるのはポップアップストロボの上面で、その左右に見える穴はステレオマイクです。左側にある丸に横棒のマークは、撮像センサーの位置を示す指標で、被写体との距離を測る上での基準面となります。
ボディ左側には、フラッシュポップアップボタンがあります。電子式のため、電源が入っている状態で機能します。
ボディ左側面にある外部接続端子。上からHDMIミニ端子、USB端子となります。JシリーズはJ1からアナログビデオ出力はありませんでしたが、最近ではそれほど支障になることはなくなってきているように思います。
ボディ下部にある電池室の蓋を開けた状態。メモリーカードもこの中に入れる方式です。
専用電池とメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が液晶パネル側となります。
液晶モニターは3型92万ドットのものとなっています。アスペクト比は3:2。なお、画面四隅がやや暗いのは、小型10倍ズームを広角端にしているためと思われます。
J3に薄型10mmパンケーキレンズを装着した状態。一番コンパクトな組み合わせとなり、このままポケットに入れて散歩に行きたい気がします。
薄型10mmレンズを装着した状態を横から見たもの。このレンズは沈胴タイプではないため、電源を入れるだけで撮影可能な状態となります。
小型10倍ズーム1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6を装着した状態。今まで高倍率ズームは10-100mm電動ズームのみであったため、小型コンパクトで利便性の高いレンズとして価値がある1本です。写真は沈胴状態のため、撮影状態にするにはズームリングボタンを押してズームリングを回転させる必要があります。
小型10倍ズームを装着した状態。35mm換算で27mmから270mmまでの画角をカバーする高倍率ズームのため、それなりの大きさがあります。
内蔵ストロボをポップアップさせた状態。小型10倍ズームは広角端となっています。
ポップアップストロボ部。レンズ光軸上からはややシフトしています。
手動となりますが、ポップアップしたストロボをバウンスさせることも可能です。
内蔵ストロボの基部。そのまま上に飛び出す方式だったJ1/J2からは構造が大きく変わりました。
J3(右側)とJ1(右側)。J3は一回り小型・軽量になっています。
J3(右側)とJ1(右側)。ボディ厚は数値以上に薄型化されたように見えます。ストラップ取付部の形状が変わっていることがわかります。
J3(右側)とJ1(右側)。液晶モニターはどちらも3型のパネルです。アスペクト比も同じ3:2となります。
J3(右側)とJ1(右側)。右手部分のボタン類が大きく変わったことがわかります。モードダイヤルもボディ上面に移されています。なお、モードダイヤルの設定項目は、J2ではJ3と同じものに変わっています。
J3(右側)とJ1(右側)。内蔵ストロボをポップアップさせた状態。J1の方が照射位置は高いものの、J3の形状の方が一般的だと思います。
J3(右側)とキヤノン PowerShotS95(右側)。J3は、小型タイプの高級コンパクトカメラと同等レベルのサイズとなっています。ミラーレスカメラの一番の魅力は、やはり小型軽量なボディにありますので、こうした点はJ3の訴求力に繋がるものと思われます。 ニコン Nikon 1 J3の付属品をチェック
バッテリーチャージャー MH-27。J1/J2と同じものです。バッテリーEN-EL20の充電には、最大で2時間かかります。
コンセント接続部は回転可能なため、可搬性に優れています。
リチウムイオンバッテリーEN-EL20。容量は7.2V 1020mAhです。静止画で220コマ、動画で45分の撮影が可能。
バッテリーEN-EL20には、偽造防止用のホログラムが貼付されています。中国製。
付属するストラップAN-N1000。ニコン1シリーズで共通のものとなっています。Nikon 1のロゴは貼付製ですが、ストラップ自体は十分な強度がありそうです。
USBケーブルUC-E19。パソコンやプリンター等との接続に使用します。
ボディキャップBF-N1000。これも各機種共通ですが、合成樹脂製のしっかりしたつくりのものとなっています。
ボディキャップBF-N1000の裏側。レンズマウントのバヨネット部分を利用して固定するタイプです。 |