【一口コラム】 30倍ズームを搭載した小型多機能カメラ
ソニーから30倍ズームの多機能カメラ、DSC-HX50Vが登場しました。2012年3月に登場したDSC-HX30Vの後継機で、発売は5月17日の予定です。
もともと、DSC-HX30Vは高倍率ズームやWi-Fi、GPSの搭載など、比較的コンパクトな多機能デジカメとして人気のある機種でしたが、後継機となるDSC-HX50Vではさらに強化されています。ソニーによれば30倍ズーム搭載機としては世界最小・最軽量になるとのことですので、その点も魅力の一つだと思います。
DSC-HX50V(左側)とDSC-HX30V(右側)。ボディデザインはHX30Vを踏襲しています。ボディカラーはブラックとブラウンでしたが、HX50Vではブラウンの代わりにチタンシルバーが用意されています。ボディサイズはわずかに大きくなり、重さも20g程度増えました。
DSC-HX50V(左側)とDSC-HX30V(右側)。液晶パネルは3型92万ドットのもので、どちらもタッチパネルではありません。露出補正ダイヤルが新設されたため、ボディ上面側にあったCUSTUMボタンが液晶モニター側に移設されています。
DSC-HX50V(左側)とDSC-HX30V(右側)。露出補正ダイヤルとマルチインターフェースシュー(アクセサリーシュー)の新設により、より上級者にもアピールできるカメラになっています。アクセサリーシューには電子ビューファインダーFDA-EV1MKやステレオマイクロホンECM-XYST1Mも接続できます。
DSC-HX50Vの主な特徴は次の通りです。
- 24-720mm相当の光学30倍ズームレンズを搭載。開放F値はF3.5-6.3。
- イメージセンサーは有効2040万画素1/2.3型CMOS。センサー自体はDSC-WX300やDSC-HX300と同じものとなります。
- Wi-FiとGPSを内蔵。Wi-Fiでは、新たにスマートフォン側で画像を確認しながらリモート操作・撮影も可能になりました。
- バッテリーはDSC-RX1やDSC-RX100、DSC-HX300と同じNP-BX1となり、400枚の静止画撮影が可能に。
- 合焦速度が高速化され、DSC-HX200Vよりも2.3倍高速化。手ぶれ補正効果も約2倍に。(いずれも望遠端で)
- 新たに露出補正ダイヤルを搭載。
- マルチインターフェースシュー(アクセサリーシュー)も新設され、外付けストロボだけでなく電子ビューファインダーFDA-EV1MKやステレオマイクロホンECM-XYST1Mも接続可能に。
- ボディ内充電にも対応。
→「電子ビューファインダーキット FDA-EV1MK レビュー」はこちら。
【DSC-HX50VとDSC-HX30Vの比較】
機種名 |
DSC-HX50V |
DSC-HX30V |
イメージ
センサー |
有効2040万画素
1/2.3型 CMOS |
有効1820万画素
1/2.3型 CMOS |
レンズ |
4.3-129mm F3.5-6.3
(35mm換算:約24-720mm) |
4.45-89mm F3.2-5.8
(35mm換算:約25-500mm) |
ISO感度 |
ISO100-3200 (拡張でISO12800まで) |
ISO100-3200 (拡張でISO12800まで) |
シャッタースピード |
30-1/1600秒 |
30-1/1600秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット |
3型92万ドット |
連写速度 |
10コマ/秒 |
10コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(60p) |
1920 X 1080(60p) |
インターフェース |
マルチ、USB、HDMI mini |
マルチ、USB、HDMI mini |
バッテリー |
400枚 |
320枚 |
その他 |
Wi-Fi/GPS |
Wi-Fi/GPS |
サイズ
(W x H x D) |
108.1 x 63.6 x 38.3 mm |
106.6x61.9x34.6 mm |
重さ |
272g / 246g |
254g / 221g |
こうしてみると、単に20倍ズームから30倍ズームに強化されたというだけでなく、全面的にブラッシュアップされています。とくに露出補正ダイヤルやアクセサリーシューが搭載されているコンパクトカメラは高級コンパクトでも多くはありません。このあたりは、動画撮影についてもかなり配慮した仕様となっているように思います。
すでに販売店では予約も受け付けており、概ね4万円弱となっているようです。発売開始時点を比べると、前機種のDSC-HX30Vとほぼ同等レベルでのスタートです。
(2013年 5月 7日 記)
|