デジカメWeekly:先週(2/3-9)の動きと今週(2/10-16)の予定


◎先週の主な動き(2/3-9)
先週のデジカメWeeklyでも触れましたが、アジア最大の総合映像展示会、CP+2013が1/31から2/3まで開催されました。4日間の参加者総数は62,597名で、昨年の65,120名には及ばなかったものの、一昨年の49,368名を大幅に超え、盛況であったと思います。なお、報道関係者によって選出する優秀出展社賞では、金賞にキヤノン株式会社・キヤノンマーケティングジャパン株式会社、銀賞に株式会社ニコンイメージングジャパン、銅賞にソニー株式会社・ソニーマーケティング株式会社、特別賞には株式会社アスカネットが選ばれました。なお、アスカネットは自分で高品質なフォトブックをつくれるサービス「マイブック」を展示していました。


その他に目立ったニュースとしては、パナソニックによる「マイクロ分光素子を用いた高感度化技術」があります。これは、イメージセンサー上のカラーフィルターをマイクロ分光素子に置き換えることで、カラー映像では約2倍の高感度化を実現するものです。既存のカラーフィルター方式では原理上、入射光の50~70%が失われてしまいますので、これを改善できる技術の実用化は素晴らしいと思います。

【先週の注目記事】
今回のCP+2013で注目した機種の一つが富士フイルムX20であったこともあり、開催中に行われた同社電子映像事業部 商品部 担当課長の河原洋氏のインタビュー記事「カメラの命題にデジタル技術で挑む 新FUJIFILM Xが掲げた命題」(ITmedia)に注目しました。

この記事の中で、同氏は

  • X100S、X20では、画質とレスポンスの向上のために、デジタル技術による改良を目指した。
  • 具体的には「ローパスレスの撮像素子」「高速処理可能な画像処理エンジン」「点像復元」「像面位相差AF」を実装した。
  • 画質の向上では、点像復元処理によって前機種以上の解像感を得るとともに、高感度撮影時に約1段分のノイズ低減を実現した。
  • X100Sに搭載した「デジタルスプリットイメージ」でのマニュアルフォーカシング機能は、非常に高い精度を持つ。

と述べられています。実際に操作した感じでも、オートフォーカス速度の向上を含めレスポンスが良くなっていることを実感しましたので、販売開始が楽しみです。

【先週発売された新製品】

2/7
ニコン 1 J3:J2後継機で最小最軽量。
実売価格は、ボディ単体6万円前後、小型10倍ズームキット8万5千円前後、標準ズームキット7万円前後。
ニコン 1 S1:エントリーモデル。
実売価格は、ボディ単体5万円前後、ダブルズームキット7万円前後、標準ズームキット6万円前後。
ニコン 1 V2:小型10倍ズームキットを追加。実売11万5千円前後。
ニコン COOLPIX S6500:光学12倍ズームと無線LAN機能を搭載。実売2万5千円前後。

2/8
カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-ZR400:EX-ZR700の下位機種で光学12.5倍。実売3万6千円前後。
オリンパス STYLUS SZ-16:24倍ズーム搭載のエントリークラス。実売2万4千円前後。
オリンパス STYLUS SZ-15:SZ-16のCMOSをCCDとした兄弟機。実売2万円前後。
オリンパス STYLUS TG-2 Tough:TG-1の後継モデルで防水性能を強化。実売4万4千円前後。

【先週発表された新製品】
なし


◎今週の主な予定(2/10-2/16)

【今週発売予定の新製品】

(2/14)
パナソニック LUMIX DMC-FT25:防水7mのタフネスモデル。
パナソニック LUMIX DMC-TZ35:DMC-TZ40からWi-FiとGPS等を省略。
パナソニック LUMIX DMC-SZ9:10倍ズームのスリム機。Wi-Fi搭載。
パナソニック LUMIX DMC-SZ3:DMC-SZ9からWi-Fi等を省略。
パナソニック LUMIX DMC-XS1:5倍ズームのスタイリッシュモデル。
パナソニック LUMIX DMC-FH10:DMC-XS1の兄弟モデル。機能はほぼ同じ。

(2/15)
ペンタックス WG-10:WG-3の下位モデル。コンパクトで廉価。