デジカメWeekly:先週(1/27-2/2)の動きと今週(2/3-2/9)の予定


◎先週の主な動き(1/27-2/2)
アジア最大の総合映像展示会、CP+2013が1/31から2/3まで開催されました。40機種以上のコンパクトカメラをはじめ、多くの新製品が登場したショーとなりました。昨日までの3日間で約4万8千人が来場したとのことですので、トータルでは7万人近いものと思われます。ちなみに、一昨年のCP+2011来場者数は49,368名、昨年のCP+2012では65,120名でした。
(注:CP+2013主催者発表があり、トータル来場者数は62,597名でした。)

【先週の注目記事】
先週、キヤノン眞榮田雅也常務のインタビュー記事(デジカメWatch)を紹介しましたが、DPREVIEWではCP+2013で同氏へのインタビュー記事を掲載しています。英文のため主な発言を記載しますと、

  • セミプロ用はフルサイズ機になっていくだろうが、マスマーケットではより小型のセンサーが主流になるものと思われる。
  • スマートフォンがコンパクトデジカメの市場を侵食しているのは事実であり、新しいコンセプトが必要になっている。PowerShotNは、その一つの試みだ。まだ話すことはできないが、他にも用意している。
  • コンパクトカメラにソニーDSC-RX100のような大型センサーを搭載することについては、そうしたニーズがあることは認識しているが、決して大きくはないと考えている。(注:DSC-RX100は1型センサー)
  • 半導体技術は進化し続けているが、現時点では価格、画質、サイズのバランスを考えると、APS-Cの下のサイズは1/2.3型センサーに集約されていくのではないか。
  • 先ほどの答えと矛盾するように聞こえるかもしれないが、遠くのものや暗いところでもきれいに写したいというユーザーニーズへの対応力を考えると、1/2.3型センサーとスマートフォンとの間には、いまだ大きな差がある。
  • 1/2.3型センサーを搭載しているコンパクトカメラのユーザーが次のサイズを検討する場合、APS-Cサイズになると考えている。PowerShotG1XEOS Mをリリースしたのもそうした考えからだ。
  • 世界市場においてEOS Mはまだ十分受け入れられているわけではないが、日本や東南アジアでは非常に良い感触を得ている。
  • EOS Mのコンセプトは、レンズ交換式カメラをできるだけ小さなサイズで提供することだが、レンズ交換のメリットをよりユーザーにアピールしていくことが課題と考えている。そのためにも、レンズを拡充していくことが大切である。
  • 現時点ではセミプロユーザーもAPS-Cサイズを必要としているが、EOS6Dで実現できた価格とサイズを考えると、セミプロのニーズはフルサイズに徐々に移行していくものと考えている。
  • しかし、このことはEOS70Dへの扉を閉ざすことを意味していない。期待していてほしい。

という内容でした。
フルサイズ、APS-Cサイズ、1/2.3型サイズの3つのラインで展開することが明言されていますので、ニコンやソニーとも違ったスタンスと言えるかもしれません。いずれにしてもEOS70Dの発表も近そうで楽しみです。

【先週発売された新製品】
なし。

【先週発表された新製品】
CP+2013に向けて新製品が登場!をご参照ください。


◎今週の主な予定(2/3-2/9)

【今週発売予定の新製品】
2/7
ニコン 1 J3:J2後継機で最小最軽量。
実売価格は、ボディ単体6万円前後、小型10倍ズームキット8万5千円前後、標準ズームキット7万円前後。
ニコン 1 S1:エントリーモデル。
実売価格は、ボディ単体5万円前後、ダブルズームキット7万円前後、標準ズームキット6万円前後。
ニコン 1 V2:小型10倍ズームキットを追加。実売11万5千円前後。
ニコン COOLPIX S6500:光学12倍ズームと無線LAN機能を搭載。実売2万5千円前後。

2/8
カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-ZR400:EX-ZR700の下位機種で光学12.5倍。実売3万6千円前後。
オリンパス STYLUS SZ-16:24倍ズーム搭載のエントリークラス。実売2万4千円前後。
オリンパス STYLUS SZ-15:SZ-16のCMOSをCCDとした兄弟機。実売2万円前後。
オリンパス STYLUS TG-2 Tough:TG-1の後継モデルで防水性能を強化。実売4万4千円前後。